アットホームダッド(ドラマ)公式無料動画配信や再放送・見逃しを1話から全話フル視聴する方法!感想まとめ

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「アットホーム・ダッド」とは?

2004年に放送されていた「アットホーム・ダッド」。
こちらのドラマは、念願のマイホームを手に入れるがリストラされて失業した男が家事や子育てをする「主夫」で奮闘する姿が描かれたホームコメディドラマ!
阿部寛主演で放送されていました。

主人公・山村和之は、大手広告会社に勤め、一家の大黒柱として妻の美紀と娘の理絵を養っている。そんな彼が念願のマイホームを手に入れた。プライドと自信にあふれ、まさに男として油の乗り切った状態だ。
 一方、隣人の杉尾優介は全く逆の存在。人材派遣会社の経営をしている妻に養ってもらい、自分は「専業主夫」をしている。和之の価値観からすると専業主夫なんて言語道断、男の風上にも置けない生き方だ。優介を見て、同じ男として恥ずかしいとまで思う和之。
 ところが…ある日、和之は会社を辞めざるを得なくなってしまう。時を同じくして、妻の美紀にはもう一度働かないかという誘いが来る。当面の生活のためには、美紀が働き、和之が専業主夫をするという逆転生活をせざるを得なくなる。それは和之にとって辛い決断だ。
 嫌々ながらも専業主夫の世界に足を踏み入れる和之。これまで家のことは美紀に任せきりだった和之には、当然のことながら戸惑うこと、慣れないことばかりで失敗の連続。エリート会社員としての和之のプライドはズタズタ。しかし落ち込んでばかりはいられない。元々努力家の和之は負けてたまるかと奮起し、頑張り始める。
 そうなると人間とは不思議なもの。主夫として生活をうまく切り盛りすることに意欲と情熱を感じ始める。以前はバカにしていた隣人の優介は、いつしか主夫の先輩として和之の指南役となっていく。こうして「立派な専業主夫」を目指す和之の悪戦苦闘の日々が始まる。
 一方美紀は、働きに出ることで新しい生きがいを見出し、主婦をしているうちに失いかけていた女の輝きをどんどん取り戻していく。それは和之にとってはあまり面白くないことだ。こうして彼ら夫婦の間に微妙な隙間が生じていく。そして、彼らは否応なく家族のあり方を考え直さざるを得なくなっていく。

 大手広告会社で働く山村和之(阿部寛)は、夕暮れ迫る住宅街で、感慨深く立っていた。念願のマイホームを手に入れたのだ。そのマイホームの中に入った和之は、満ち足りた気分で床に寝そべった。「あっ、パパ来てる」。玄関ドアが開くと同時に、6歳になる娘の理絵(安藤咲良)と妻の美紀(篠原涼子)が現れた。「お庭見ようか」。美紀が理絵と庭に出ると、隣りの杉尾家のご主人と目があった。
 杉尾家では、早速新しいお隣りさんの話題となった。「奥さん美人?」「別に」。
妻の笙子(中島知子)に聞かれて夫の優介(宮迫博之)ははぐらかした。夫婦には理絵と同じ年の幼稚園に通う息子、亮太(吉川史樹)がいる。ごく普通の家庭に見えるが、一つだけ変わったところがある。この夫婦、笙子がキャリアウーマンとして稼いで、優介は家事すべてをこなす『専業主夫』なのだ。
 山村家の引っ越し当日。和之は急に会社に呼び出されたので、美紀は目の回るような忙しさ。杉尾家の3人が声をかけてくれ、互いに好印象をもってしゃべっていると、「あら、こんにちは」と馴れ馴れしい女の声が聞こえた。岩崎真理江(川島なお美)は息子と水泳教室の帰りらしい。「よろしくお願いします」。美紀が挨拶のクッキーを差し出すと、真理江は「形に残るものがいいのよ」と皮肉をひとくさり。お菓子の講習会を口実に、なかば強引に自宅に招かれてしまった。
 気のりしないまま美紀は、真理江の高級マンションを訪れた。近所の主婦たちに囲まれた真理江は、まさしく女王様さながら。彼女ににらまれては町内では暮らしていけないらしい。そのうち、イケ面の青年が差し入れにやって来た。真理江たちが通っているスポーツクラブでインストラクターをしている大沢健児(永井大)。健児に対しても真理江は好き勝手放題。「事情がありましてね」。健児は幼稚園の先生、倉本冴子(滝沢沙織)とデートしているところを真理江に見られてしまったのだ。
 美紀は、優介から専業主夫になったいきさつを聞いた。かつては共働きだったが、笙子の始めた人材派遣会社が成功したのを契機に、優介は仕事を辞めて家庭に入った。主夫のやりがいを語る優介に、美紀はためらいがちにうなずいた。
 「どこにいるんだよ。引越しの途中で」。疲れきって帰宅した和之は、無人の新居でいら立ちの声をあげた。仕方なくスーパーに買い出しに行くと、優介とバッタリ出くわした。優介がお隣りさんとは知らない和之は、美紀からの電話に思わず大声で答えた。「隣りの旦那が主夫? 男のプライドはないのかね」。後ろに並んでいた優介に、バッチリ聞かれてしまった。
 美紀は、かつての同僚に呼び出された。「もう一度仕事してみる気ない?」。新創刊の雑誌を手伝ってほしいと言う。仕事に復帰したい気持ちはある。しかし理絵が幼稚園の間はとても無理だ。それに、和之も嫌がるだろう。編集長の上田聡(中村繁之)にも紹介された。「あなたが昔やった特集、スクラップしてますよ」。
 一方、和之は上司から呼び出された。「君に異動の話があるんだ」。事実上、子会社への出向だった。「あの会社新しいだろ。実力のある中堅がいると言われてな。頼むよ。じゃ月末付けで手続き進めるよ」。しかし、出向先の子会社は、整理、解散されることに決まっていた。結局、和之は、会社をやめることになってしまったのだ。
 「どうしよう…」。美紀も絶句した。「心配するな、俺を欲しがるところは、いくらでもある」。
 だが現実は甘くなかった。新しい仕事はすぐには見つかりそうにない。「実は、また仕事始めないかって誘われたの」。美紀がオズオズと切りだすと、和之の顔色が変わった。
 「主夫なんてみっともない。隣りのヤツみたいになるのは嫌だぞ!」。主夫なんてまっぴらだと思っていた。しかし、理絵の寝顔をながめているうちに気持ちが動いた。この生活を守り続けたい。和之はついに決心をした—。

 和之(阿部寛)の『専業主夫』の初日は、波乱のスタートとなった。
 大慌てでゴミを出してキッチンに戻ると、愛娘の理絵(安藤咲良)が髪飾りのリボンを持ってきた。「ねえ、やって!」。戸惑っていると、幼稚園の送迎バスの時間に遅れそうになった。
 理絵を抱えて、懸命に走る和之…。息せき切ってバスに追いついたと思ったら、降りてきた担任の冴子(滝沢沙織)が首をかしげた。「あの、ここじゃないんですけど…」。走りすぎて、一つ手前の停留所まで遠回りしてしまった。
 次の停留所につくと、優介(宮迫博之)が息子の亮太(吉川史樹)を連れて、近所の主婦たちと立っていた。「なんだ、ここか」。和之がバスから降りると、真理江(川島なお美)が声をかけてきた。「専業主夫をなさるんですって?」。「次の仕事が決まるまでの、骨休めです」。「骨休め…」和之のその軽率な一言が、真理江をカチンとさせたことに優介は気づいた。「主婦業、バカにした態度でいいんですかね。岩崎さんににらまれても知らないから。」全然反省していない様子の和之に、優介がさらに「困ったことがあれば、いつでも言ってください」と声をかけたのに「お気持ちだけいただきます」とすげない返事。さすがに優介もムッときた。
 帰宅すると和之はまずリビングに掃除機をかけはじめた。ところが宅配便の認め印を見つけるのに一苦労。金庫から、桐の箱を取り出して、高級な実印を持ってきた。次は洗濯にとりかかったが、水が出てこない。「どうなってるんだ」。パソコンで検索したが、原因が分からない。ふと窓の外を見ると、隣家では優介が洗濯物を干し終えて、余裕の表情で手を振っている。「くそっ」。和之はパソコンの画面をにらんだ。
 一方、和之の妻、美紀(篠原涼子)も緊張の初日を迎えていたが、やはり家のことが気になる。電話すると、和之が洗濯機の水が出ないとボヤいたが、美紀の忙しそうな様子に、「もういいよ。自分でなんとかする」。和之は憮然として電話を切った。
 家事に一区切りつけ、スポーツクラブに出かけた優介に、笙子(中島知子)が電話をかけてきた。「隣りの旦那の様子、見てあげたら?」「でも本人が助けはいらないからって」。自分の旦那のことも考えてほしい。優介がブツブツ言っていると、インストラクターの健児(永井大)から相談事をもちかけられた。「彼女が結婚しても仕事を続けたいと言って、モメてる友達がいるんですよ」。まさか健児と冴子のこととは知らないから、優介は答えた。「共働きすれば。それともウチみたいに男が主夫やるか」。「それが…。やっぱ結婚する価値ってありますか? 苦しみも倍になるんじゃないかな」。優介は答えた。「俺の場合は、喜び1.7倍、苦しみ1.3倍ってとこかな」「微妙だな…」。
 和之は依然として悪戦苦闘中。洗濯を干そうと思ったら、もうお昼。オムライスを作ろうとするが、いちいち分量を秤で計る始末。しかも、塩、胡椒の『適量』が分からない。電話で美紀に尋ねると、「冷蔵庫の棚、見てくれなかったの?」。惣菜パックの買い置きを用意してくれていた。そのメモをなくしたとは今さら言えない。
 「俺は一応自分でやろうとしてるんだ。余計なお世話だ」。和之は意地をはった。
 「あっ、やばい」。理絵の送迎バスの時間を忘れていた。和之が息せき切ってバスをつかまえると、冴子しかいない。「理絵ちゃんなら、さっき岩崎さんたちに預かっていただきましたよ」。
 仕方なく真理江のもとを訪ねると、優介の姿もあった。「これくらい付き合っといた方がいいですよ」。結局、ラッピングの講習につきあわされた挙げ句、しっかり会費まで徴収されてしまった。和之はウンザリ気分で理絵を連れて家に戻った。
 「パパ、何これ!」。自宅はとんでもないことになっていた。床には、ぬれたままの洗濯物が山積み。おまけにテーブルの上にはオムライスの食材があふれている。
 もうすぐ夕食の時間だというのに何もかも中途半端。ふてくされる和之に追い打ちをかけたのは、応募していた会社からの断りの手紙…。
 見かねた優介が口を出した。「前の会社で、どんな実績あげたか知らないけど、今はただの新米主夫でしょ。主夫業をバカにするのはちゃんとできるようになってからにしたらどうですかね。…手伝ってほしいですか?」。
 やっと和之が折れた。「お願いします—」。

 和之(阿部 寛)の家事はいっこうに上達しない。皿洗いをすればズボンがびしょぬれ。おまけに不精ひげが伸び放題。「誰に会うわけじゃないだろ」「それにしたって…」。美紀(篠原涼子)は納得いかない様子。
 かたや杉尾家では、優介(宮迫博之)が笙子(中島知子)の遅い晩ごはんにつきあっていた。「お隣りの奥さん、大丈夫かな?」。美紀のようなタイプが職場復帰すれば、誘惑の危険がいっぱいあると笙子は言う。「でも良かったね、主夫友達できて。うれしそうだよ、優介」。「…何も出来ないから見てられないだけだよ」。
 場所は変わって、ここは冴子(滝沢沙織)のマンション。「まいったよ」と冷や汗をぬぐいながら入ってきたのは健児(永井大)だ。あやうく近所の奥さんに見つかりかけた。「バレたら別れるから」。ウワサになればとても幼稚園の先生なんかやってられない。「それって、俺より仕事が大事ってこと?」。健児は落ち込んだ。
 スポーツクラブの親子スイミング教室で和之は優介に出会い、「明日のスイーツクラブ忘れちゃだめですよ」と念を押されたが、和之は真理江(川島なお美)がどうも苦手だ。が、親の付合いが子供に影響すると聞かされては欠席するわけにはいかない。
 「お隣りさんは、よくやるよ」。その夜、和之がボヤいていると、美紀が今度の日曜日、もんじゃ焼きを食べに行こうと提案した。「毎日献立考えるの大変でしょ、たまには楽して」。
 美紀は、職場で精力的に仕事をこなしていた。編集長の上田(中村繁之)も信頼して仕事を任せてくれる。その上田が車で自宅前まで送ってくれた。「ありがとうございます」。何もやましいことはなかったが、たまたま通りかかった真理江の目には、車内の2人がキスしているように見えてしまった。
 なんとなく心はずむ思いの美紀だったが、美紀の下着を干そうとしている和之の姿を見るなり気分がブルーになった。「自分でやるからいい!」と、つい声を荒らげてしまった。美紀はその苛立ちを笙子にこぼした。「男には、男らしくいてほしいんでしょ?」。笙子にも覚えのある感情だった。「でもね、なんの屈託もなく私のパンツを干している優介をスゴイと思えるようになったの」。
 「おたくの奥さん、イライラしない?」。昨夜の美紀の様子がひっかかっていた和之は優介にたずねてみた。「おいしいものでも作ったら? 女はうまいものに弱いから」「そうか」。さすが主夫の先輩だけある。だが、いつもは特売品の優介が、今日は高価なワインを買ったものだから驚いた。「笙子のヤツ、感激して泣くかも。思い出のワインなんだ、これ」。結婚記念日だから特別なのだと言う。
 和之は、辞めた会社の元部下から、知り合いの広告会社で即戦力の人材をさがしていると聞き、すぐさま面接に出かけた。面接の感触は上々だった。和之はうれしくて美紀の会社まで出かけて伝えた。「俺の仕事が決まったら、すぐ交代できるようにしとけよ」。始めたばかりの仕事を辞めろというのか。美紀が沈んだ気持ちで編集部に戻ると上田から厳しい声が飛んできた。打ち合わせの電話をかけ忘れ、取材相手が断ってきたのだ。代わりのアポを取ろうとするが、どこも引き受けてくれない。夜遅くになってやっと代わりの取材相手が決まった。「よく頑張った。うまいもんでもご馳走するよ」「はい」。美紀は家のことが頭をよぎったが、断るわけにはいかなかった。
 その頃、和之は腕によりをかけて美紀の好物のビーフシチューを作って、帰りを待っていた。そして、お隣りの杉尾家でも、結婚記念日を祝う豪華な料理をテーブルに並べた優介が笙子の帰りを待ちわびていた。「お帰り、ハニー」。ワクワク気分でドアを開けた優介だったが、次の瞬間、あ然となってしまった—。
 一方、山村家でもやっとチャイムが響いた。ところが和之がドアを開けると、立っていたのは美紀ではなく真理江。
 「夕べ、おたくの奥さんが男の人とキスしてるの見ちゃったの—」。

 美紀(篠原涼子)が帰宅すると和之(阿部寛)がミシンと悪戦苦闘していた。
 「今度の幼稚園は手作りじゃなきダメなんだ」。理絵(安藤咲良)の手提げ袋を縫っていたのだ。しかしひどい出来栄え。「やだ!」。翌朝、理絵は一目見るなり嫌がったが、和之は無理やり持っていかせた。「よくあんなの我慢して持ってったね」。和之にミシンを教えることになった優介(宮迫博之)も呆れ返った。
 一方、美紀は笙子(中島知子)からグチを聞かされた。「うちの旦那、最近なんか怪しいのよ」。夫婦共同で使っているパソコンのホームページの閲覧履歴が毎日きれいに消去されている。「絶対エッチなサイト見てんのよ。おたくも気をつけたほうがいいわよ」美紀が苦笑すると、携帯電話が鳴った。「お母さん、どうしたの?」。電話は美紀の母、光江(藤田弓子)からだった。「どこにいるの?」美紀は和之が会社を辞めて、代わって自分が働き出したことをまだ伝えてなかった。しかし美紀が事情を説明する前に、光江は和之とばったり。「あら、今日は会社お休みなの?」。戸惑う和之にかまわず、光江は家に上がりこむと「たるんでるわね、美紀は」と言いながら家事を始めた。
 けれど、たまたま現れた真理江(川島なお美)の一言で、和之が主夫をしていることがバレてしまった。「男の人にあんまり要求してもかわいそうですよ」。
 光江は「ちゃんと説明してちょうだい」と和之につめ寄った。事情を知ると光江はため息をもらした。「男の人が主夫だなんて、みっともないわねえ」。和之は何も言い返せない。
 その夜の山村家の食卓には光江の手料理が並んだ。「美紀もどうして黙ってたの? 和之さんの職が決まるまで、この家の主婦は私がつとめます」。
 もう一人、和之と同じように浮かない気分の男が町内にいた。健児(永井 大)だ。せっかく冴子(滝沢沙織)の部屋で2人きりになっても、冴子は幼稚園で使うお面作りにかかりっきり。「そんなこと明日やれよ。…俺より子供の方がいいのかよ」
 「うん。可愛いもん」。「…」。「でも、子供って残酷だよね。…理絵ちゃんのバッグ、皆で笑ったのよ」。
 光江に引き取ってもらうには、新しい仕事を決めるのが先決だが、和之の条件にあう会社は、なかなかない。そんな矢先、今度は美紀の父から連絡があった。光江は家出したというのだ。会社に向かった美紀と別れて、和之が家に戻ると、にぎやかな声が聞こえてきた。「1人で食べるのも寂しいから誘ったの」。光江は、優介と健児と一緒にカレーライスを食べていた。和之は覚悟をきめて家出の訳を光江に聞いた。一瞬顔色の変わった光江だったが、気まずい空気を電話の呼び出し音が破った。「えっ、理絵がどうかしましたか?」。
 和之と光江があわてて幼稚園に駆けつけると、泣きべそかいた翼(國武大志)を真理江が抱きしめていた。理絵が突然、翼を泥んこの中に押し倒したという。「うちの子は何もしてないのに!」「理絵、どうしてだ?」。けれど理絵はそっぽを向いて黙ったきり。和之より前に出て光江が真理江に謝った。「母親が働いて、父親が子供の世話してるもんですから…それがいけないんです。」さらに和之に言った。「この年頃の子は可愛い女の子らしいもの持ちたいの。手提げだけじゃないわ…お弁当にタコのウインナー入れたり、髪を流行りの結び方してあげたり…あなたにそういうこと出来るの!?」。
 家に帰っても理絵は押し黙ったまま。厳しい表情で、和之は理絵に問いかけた。「いいかげん訳を言いなさい。パパに世話されるのが、そんなに嫌か…」

優介(宮迫博之)がカラフルな新品の水着でスイミングプールに現れた。健児(永井 大)が値段をたずねると、優介の表情が曇った。実は笙子(中島知子)には安い値段だと嘘をついたのだ。「自分のもの買うの、後ろめたいんだよ」。言われてみれば和之(阿部 寛)も最近遠慮して自分のものを買っていない。「気兼ねなく使える金がほしいから、パソコン教室でも通おうかなと思って。手に職つけて働くんだよ」。優介はもらした。
 美紀(篠原涼子)は、産婦人科から出てきた笙子とばったり出くわした。「できちゃったみたい」。けれど笙子の表情は浮かない。会社の仕事が忙しく、産休などとても無理。「だから、しばらく優介には内緒ね」「わかった」。美紀は約束すると、笙子から「もう必要ないから」と妊娠判定薬をもらった。
 それが和之に見つかってしまい、誤解をとくには本当のことを言うしかなかった。「笙子さん、妊娠してるの。でも優介さんには言っちゃダメよ」。
 一方、お隣りの杉尾家では妊娠をどう打ち明けようかと悩みながら笙子が帰宅してみると、優介がこそこそとお金を隠していた。「もしかしてへそくり?」笙子が問いつめると優介はあっさり白状した。パソコン教室に通いたいので、その受講料を家計をやりくりして貯めていたのだ。「なんだ、だったら早く言えばいいのに。残りは私が出してあげるよ」。笙子は拍子抜けしたが、妊娠のことは言いそびれてしまった。
 翌朝、笙子が通勤途中に腹部を押さえてうずくまった。美紀が産婦人科に付き添っていくと、幸い大事には至らずにすんだ。「・・・優介さんに来てもらおうか?」。
 けれど昨夜のやりとりが頭をよぎった笙子は首を横に振った。「あいつ色々考えてるみたいなのよ。少しは自由にさせてあげないと・・・」。
 同じ頃、優介は和之にそれとなく探りをいれていた。「おたくの奥さん、笙子から何か聞いてない?」「えっ」。和之がとぼけたものだから、優介は悪い想像をふくらませた。「もし笙子から離婚を言いだされたら、生きていけないよ。主夫って弱い立場だよな」。優介は落ち込んでいたが、和之は美紀と約束した手前、のど元まで出かかった言葉をのみこんだ。
 2人が真理江(川島なお美)のスイーツクラブに顔を出すと、奥さんたちは子供の産み分け法の話題で盛り上がっていた。「男性がいたのを忘れてたわ」。和之も優介も男性として見られていない証拠。「ああいう場では男を捨てなきゃ、ママ友とは仲良くつきあえないよ」。優介は割りきっていたが、和之は釈然としない。
 和之が帰宅すると冴子(滝沢沙織)が家庭訪問にやって来た。「理絵ちゃん、お父さんとお母さんが交代されたのにも慣れてきたようです」。まもなく母親参観日があるという。「伝えておきます」。その夜、美紀は包みを抱えて帰ってきた。「給料日だったから」。理絵には洋服。「あなたにはこれ!」。包みから出てきたのは万能包丁・・・。
和之は何も言えなかった。
 笙子はようやく優介に妊娠を打ち明けた。ご飯の匂いに吐き気をもよおしたので優介が気づいたのだ。一瞬たじろいだが、笙子の前で喜んで見せた優介は、和之を誘いだした。「子供ができたんだ」。けれど優介は沈んだ表情。「笙子におめでとうって言えなくてさ。俺、家事と子育てで一生終わっていいのかな」。何かと肩身の狭い主夫同士。そろってハローワークに出かけたが、なかなか条件に見合う仕事はない。
「ガーンと稼いで笙子と交代したかったけど、甘かったよ。家事なら替われるけど、お産だけは無理だからなあ」。和之は励ましてやりたいが言葉が出てこない。ぼう然と立ち尽くす2人を昼休みのサラリーマンの群れが足早に追い越していった。和之は、なんとか力になってやりたいが妙案がなかなか浮かばない。
 「やっぱり無理だと思う」。それが笙子の結論だった。仕事の予定から出産しても育児はすべて優介に任せることになってしまう。
 「優介に犠牲になってほしくないの。残念だけどあきらめよう。」
 優介は、笙子に安心して出産させてやれない自分が情けなかった——。

 幼稚園でシンデレラの劇をすることになり、理絵(安藤咲良)がシンデレラ役に選ばれた。「ほーら、ちちんぷいぷい」。和之(阿部 寛)は家事そっちのけでつきあわされている。「パパ、下手ー」。「シンデレラ~、ほーら、ちちんぷいぷい!」隣の家で洗濯物を取り込んでいた優介(宮迫博之)も芝居っ気たっぷり練習に参加した。ちなみに亮太(吉川史樹)はネズミ役だが、なにしろ引っ込み思案だから、いまから本番が思いやられる。
 健児(永井 大)が冴子(滝沢沙織)のアパートを訪れると、劇で使う小道具作りのお手伝い。2人で作っていると真理江(川島なお美)から電話がかかってきた。「どうした?」。電話を切った冴子は健児が心配するほど暗い表情になっていた。
 「あの人は私を専業主婦に戻すって発想しかないみたい」。美紀(篠原涼子)は笙子(中島知子)についグチをこぼした。編集長の上田(中村繁之)から正社員にならないかと打診されていた。美紀には願ってもない申し出だが、和之はいい顔をしないだろう。「ケンカする覚悟でちゃんと話し合うしかないか」。
 和之が理絵を幼稚園に送り届けると、冴子から真理江が劇の台本にクレームをつけてきたことを打ち明けられた。「相談にのっていただけますか?」「はあ」。和之はその場かぎりの話だと思っていたら、優介と買い物から戻ってくると冴子が本当に自宅前で待っていた。「私、もう、どうしていいんだか…」。
 「僕が台本の書き直しを手伝いますよ」。可愛い冴子の頼みに、なんと優介が自信たっぷりに約束してしまった。安心した冴子が帰ると、優介は和之の腕をつかんだ。「一緒に考えるんだよ。CMディレクターで得意分野でしょ」「…」。結局、和之が手伝うハメになった。
 ところが、冴子からは「あくまでも内緒で」と念を押されたのに、一番知られたらまずい真理江の耳に入ってしまった。いつものスイーツクラブで、二人は厳しい目で主婦たちに睨まれ、あれもこれもと台本に注文をつけられてしまった。結局は、和之が修正を入れることになってしまった。優介までが「実はお願いがあってさ」と頭を下げた。亮太のセリフを減らしてほしいという。「あいつに劇は無理なんだ」「断る!」。みんな人の苦労も知らないで勝手ばかり言う。
 和之と美紀も険悪なムードになっていた。「正社員にならないかって誘われたの」「俺の仕事が決まったら理絵の世話はどうするんだ? 俺が働けば生活の心配ないんだぞ!」「私はただ自分を大切にしなきゃ、家族も大切にはできないって思うだけ」。美紀の切実な思いは和之には届かないのか…。和之は鬱々と物思いにふけっていたが、やがてパソコンに向かって、真剣な顔でシンデレラ劇の原稿を打ち始めた…。
 シンデレラ劇を披露する当日がきた。仕事が入ったという美紀に、理絵は元気がなくなった。「ママ、来れないの?」「行くよ。理絵のシンデレラ見たいもん」。その一言で理絵は笑顔になったが、和之は面白くない。「こんな日に仕事なんか入れて」「劇には間に合わせるわ。仕事続けても、こういうことまで犠牲にするつもりないの」。2人はまだ気まずいムードをひきずっていた。
 劇の開幕直前になって美紀は飛び込んできた。「でも私、やっぱり仕事続けるなんて無理かな。理絵を不安にさせてると思うと気が気じゃなくて。」「えっ?」。思いがけない一言で和之がハッとなったと同時に、劇が始まった。一方、優介と笙子は、不安そうな顔で、亮太を見守っている。
 舞台には理絵をふくむ3人のシンデレラと姉達。姉達は言う。「あー、外で働くってとっても大変」「あなたはうちにいるだけ。楽でいいわね…」。美紀は何も言わず、横目で和之を見た。もちろんセリフを書いたのは和之だが、当の本人は、そしらぬ顔で前を見ている。シンデレラ劇には、和之からのメッセージがこめられているのか!?

 和之(阿部 寛)が条件に合う会社が見つけられずに帰宅すると、お隣りの山村家では優介(宮迫博之)が主夫ぶりの取材を受けていた。「主夫同士、写真ご一緒に」「遠慮しときます」。和之はあくまでも自分の主夫業は臨時のつもり。「それにしちゃ家事の手つきがよくなってきたよ」。優介に指摘されて面白くないものだから、つい真理江(川島なお美)の前で「会社の仕事に比べたら、どうってことないよ」と口走ってしまった。真理江がカチンときたことに和之は気づかなかった。そんな和之だから美紀(篠原涼子)が正社員になる相談を切り出しても「俺の仕事が決まってからにしてくれよ」とはぐらかした。「金稼いでいる方が強いから、今話すとそっちに有利だろ」と声を荒らげる始末。
 一方、お隣りの杉尾家もなにやら怪しい雲行き。原因は優介が選んだ取材写真に笙子(中島知子)がクレームをつけたこと。「だってここに私のしわ取りクリームが写ってるじゃない。別のにして」。優介は思わずムッとした。「稼いでる方がそうやって命令していいのかな」「なんでそうひがむの!」。2人は顔をそむけあった。笙子は美紀を呼んで憂さ晴らし。「立場が逆になったから嫉妬してんのよ」「男は自分の旗色が悪くなると、すぐ卑屈になるのよ」。
 そして冴子(滝沢沙織)のアパートも険悪なムードが漂っていた。冴子が真理江から持ちかけられた見合いを「しようかな」と言ったものだから、健児(永井 大)は面白くない。「そいつ年収いくら?」「見合いするなとか、俺だけを見てろとか、どうして言えないかな」。気持ちはすれ違ったまま、健児は部屋を飛び出した。
 一夜明ければ、二日酔いの頭をかかえながらもいつもの朝。美紀と笙子が出勤すると、和之と優介はわが子と送迎バスの停留所へ。すると真理江が和之に声をかけてきた。今度の土曜日に公園でフリーマーケットを開催するが、和之にたこ焼きの店をやってもらいたいという。「やられたな。昨日あんな態度をとったから制裁だよ。どうすんの?」。優介が心配してくれたが、和之は美紀が幼稚園のバザーでたこ焼き屋をやったことを思い出し、美紀の会社まで出向いて謝った。「夕べはごめん」「ううん私こそ」来たかいがあったと思ったのも束の間、そこに上司の上田(中村繁之)が現れて空気が変わった。「奥さんには、いつもお世話になってます。貴重な戦力です。出来れば、手放したくないです」。上田に他意はなかったが、和之はカチンときた。「僕はこれで」。と立って、飲み物の伝票に手をのばした。「あ、ここは僕が」という上田に「いえ」とそっけなく言い、さっさとお店を後にした。結局、肝心のたこ焼きの作り方を聞きそびれてしまった。
 和之は、優介と2人でたこ焼きと格闘することになった。フリマは明日。「なんとか人に食わせるレベルにしないとね」。粉の加減が分からないから、団子になったりドロドロになったり。試食を楽しみにしていた理絵(安藤咲良)と亮太(吉川史樹)の姿が見えないと思ったら、お隣りから「いただきまーす」の声が。美紀、笙子と一緒に出前の寿司をおいしそうに食べているではないか。和之と優介は悔しそうに見てるだけ。テーブルの上はふぞろいなたこ焼きが山積み。「意地張らないで、奥さんに作り方聞きなよ」。しかし和之は聞こえなかったかのように黙々と後片づけを続けた。
 いよいよフリマ当日。和之は、朝早くからたこ焼きの道具を抱えて会場の公園へ。「ここでお願いね」。真理江に連れていかれたのは、フリマの外れ。しかも、炎天下、テントもない。「テントもないのか・・・」そんな和之には目もくれず、真理江は冷たく言い放った。「売り上げ目標は2万円ですから」「え、そんなに!」。
 「あの・・・たこ焼きどうです・・・」と和之は声をかけるが、客はまったく寄りつかない。諦め気分で焼いていると、ふいに声をかけられた。「たこ焼きくださーい」。美紀と理絵が立っていた。 「たこ焼きのことなら、なんでも聞いて。私詳しいから。」「いいよ。こんなの真剣にやることじゃないだろ」美紀のせっかくの言葉に、そう答える和之に、理絵がいきなり背を向けた。「パパかっこ悪い」理絵はプイと行ってしまった。
「理絵が言ってたよ。ゆうべ、たこ焼きを一生懸命につくってるパパ、楽しそうだったって。」「・・・」。
和之は考えこんだあげく、ついに言った。「・・・このたこ焼きには、あと何が必要なんだ?」

 「お受験したい」。理絵(安藤咲良)の突然の言葉に和之(阿部寛)と美紀(篠原涼子)は驚いた。幼稚園で真理江(川島なお美)の息子、翼(國武大志)が『お受験』すると聞いたらしい。山村家では夫婦ともに公立校で十分だと考えていたが、スイーツクラブで真理江から勧められたこともあり、和之の心は揺れはじめた。「理絵ちゃんは活発だし、お利口だし、お受験向きよ」。さらに、亮太(吉川史樹)は消極的だから…と言っていた優介(宮迫博之)まで関心を示した。
 一方、美紀は和之が勤めを続けてもいいと言ってくれたのに表情は冴えない。とりあえず黙認というのが和之の本心ではないかと疑っていた。しかも仕事で、編集長の上田(中村繁之)から新しい執筆者の津村教授(菅田俊)に引き会わされたが、この人物がなかなかの難物。「私は働く女性が嫌いだ」。おまけに専門知識をひけらかされて美紀はすっかり自信喪失。そんな暗い気分で美紀は帰宅したものだから、いきなり理絵から「お受験することにしたの」と迎えられてびっくり。「俺の就職もそのうち決まるし」。和之も見切り発車ですっかりその気になっている。「男なんて単純だから」。笙子はそうなぐさめたが和之は本気の様子で、真理江に誘われて、受験のための学習塾の説明会に参加。なぜか優介もついてきた。塾長の話を熱心に聞いていると、真理江がそっと耳打ちしてきた。「お2人も模擬面接を受けてみれば?」。本番に備えて、親子3人で面接の予行演習をしてくれるらしい。和之も優介も申し込んだ。もちろん真理江も受ける。「じゃ、ご主人と初めてお会いできますね」。まだ和之も優介も会ったことがない。「ええ、そうね」。真理江は笑ってこたえた。
 和之の頭の中は受験のことでいっぱい。優介に面接官役を頼んで早速、練習につきあわせていた。ところが、その優介から真顔で「うちもやってくれる?」と返されたものだから驚いた。お互い、熱心に模擬面接の練習を始めた。とにかく夫たちは大まじめで受験を考えているようだが、妻たちはとりあえず静観しているという感じ。
 「お受験で病気になる子供もいるらしいよ」。優介が何気なくもらした一言に健児(永井大)はピンとくるものがあった。思いつめたような翼の姿を目撃したのだ。早速冴子(滝沢沙織)に知らせた。「ありがとう」。冴子にとっても園児の受験は重大関心事なのだ。だからわざわざ自宅訪問してみたのだが、翼も真理江も様子におかしいところはない。母子そろってふだんよりご機嫌。「全くいい加減なんだから。2人とも元気だし仲いいし」「おかしいな…」。その夜、健児は冴子のアパートで、いつもどおりしかられてしまった。
 とうとう、和之と美紀は理絵の受験をめぐって言い争ってしまった。「私立は専業主婦の家庭を理想にしている。だからお受験する気になったんでしょ」「何言ってんだ!」。和之がプイと家を出て公園へ行くと優介がやって来た。「ケンカしてたね。うち、お受験やめるわ」。主夫に対する引け目から、亮太に受験させようとしている自分に気づいたという。「子供にとって、両親はどういう存在であるべきなんだろう?」。優介の問いに和之は冷静になって自問自答した。「夫婦は平等です。だからそれぞれが自分の人生を真剣に生き、家族を愛していれば…」。それは、面接マニュアルの模範解答ではない、和之の本音だった。
 模擬面接の当日がきた。和之が美紀と理絵を連れて控室に入ると、真理江が翼と待っていた。「主人、仕事が忙しくて…。でも、もうすぐ来るみたい。いま杉尾さんたちが面接受けてるわ。」「えっ、やめるはずじゃ」。和之が首をかしげていると、優介が笙子と亮太を連れて出てきた。「お金払ったんだから面接受けないともったいないでしょ。2人目が生まれること話したら盛り上がっちゃって」。笙子が上機嫌で話していると係員が入ってきた。「次、山村さん、どうぞ」。和之は緊張しながら面接室のドアを開けた。
 「まずお父様にお聞きします。お子さんがイジメで学校に行かないと言いだしたら、どうされますか?」「えっ!」。和之の頭は真っ白。あれだけ、練習したのに上手く言葉が出てこない。同じ質問が美紀に向けられた。「どうすれば仲良くできるのか、よく話して一緒に考えたいと思います」。美紀がよどみなく答えると和之は思わずつけ加えた。「私も妻と同じです…」。
 「頭が真っ白になったんだよ」。控室に戻って和之がボヤいていると、美紀は苦笑まじりで笙子に「本番に弱いタイプ」と報告。講評では絶対落ちると言われた。「でも、いい家族だってホメられたの」。美紀はそれで十分だった。両家とも肩の荷をおろしてホッとしていると、真理江と翼の順番になった。
「それがあの…、主人がまだ…」。
あわてて携帯電話をかけるが、圏外の表示。「そんなはずは!」と絶句した真理江は翼の手を引いて控室から逃げるように出ていった—。

 値段も見ずに手当たり次第に、買い物する和之(阿部寛)に優介(宮迫博之)は呆れた。「お宅、家計簿つけてないの?」。優介が心配しても、和之は「俺の仕事さえ決まれば金の心配もなくなるし」と全く意に介さない様子。そんな調子で、理絵(安藤咲良)の誕生日にも、本人からせがまれた『おとぎハウス』を「いいよ」とあっさり約束した。が、今月の生活費の残りを確認して、少し心細くなった和之は、急に思いたってパソコンの家計簿ソフトを開いてみた。
 一方、健児(永井大)と冴子(滝沢沙織)はお洒落なレストランでディナーを楽しんでいた。「美味しかった。ごちそうさま」。ご機嫌だった冴子の表情が、清算の時になって一変した。健児のクレジットカードが残高不足で使用停止。おまけに現金の持ち合わせも足りなくて、冴子が支払うハメになったのだ。「貯金ゼロで結婚しようなんて、よく言うよ」。健児を置いたまま、冴子はさっさと店を出ていってしまった。
 「今月のお金の中から払えるよね」。美紀(篠原涼子)も理絵の誕生日プレゼントをOKしてくれた。「5千円ぐらいだろ」。ところがパソコンで調べてみると2万9800円と4万9800円の2タイプ。「やばいな」。和之は早くも後悔しだした。
 「だからって、いきなり節約方法を教えてくれと言われてもなあ」。あまりのムシの良さに優介は呆れた。「とりあえず、初心者コースは食費の節約かな…」まずは山村家の冷蔵庫を細々とチェックし始めた。「…なんか求めている答えと違うんだけど」。和之が知りたいのは、誕生日までに手っとり早くプレゼント代をねん出する方法なのだ。優介の方法は地道すぎる。
 真理江(川島なお美)にも相談したが、教えてくれたのは家事の裏技。胡椒がなくなったら、そのビンに塩を入れて塩コショウにしたり、生姜のあまりをホワイトリカーにつけて長持ちさせたり…。「要するに主婦の暇つぶしだろ。早く自分で稼ぎたいよ」。優介には本音をもらした。
 「地道な節約をバカにするなんて」。優介は笙子(中島知子)にグチった。もっとも和之だって地道に節約を始めようと、先ずは自宅の電力を下げたみた。ところが美紀がドライヤーのスイッチを入れた途端、停電に。「節約はいいけど、不便じゃない?」。美紀が口をとがらせると、隣の庭から笙子が手招きした。「理絵ちゃんの誕生日プレゼントで困っているらしいよ」。それで急に節約なんて言い出したのか…。
 美紀は同僚からアルバイト仕事をまわしてもらい、謝礼の3万円を受け取った。これでなんとかなる。「でも渡すときには注意したほうがいいよ。男はプライドが傷つくこともあるから」。上田(中村繁之)のアドバイスに美紀はうなずいた。和之はまさしくそのタイプ。だから美紀はそのお金を偽って和之に渡したが、和之は何だかおかしいと気づいた。「なんでこんなことするんだ」「そっちが素直になれば、私だってこんな回りくどいことしなくてすんだのよ」。2人ともそっぽを向いてしまった。
 話を聞いた優介は言った。「俺たちは家事をちゃんとやっているんだ。素直に奥さんに感謝して、お金貰えばいいんだよ」。結局はそれが手っ取り早いのか。
 「夕べは私も悪かった…」。さすが夫婦、相手の胸の内は自然と伝わるものなのか、美紀の方から先に折れてくれたから、和之も素直に3万円を受け取れた。
 「…でも今のうちの家計じゃ、あのプレゼントはぜいたくだ」。どうやら和之には別の考えが出てきたらしい。「じゃ、そのお金は理絵のために貯金しようか」
 「ああ」。2人は笑みを交わした。
 和之は理絵を幼稚園に送りだすと、真理江にバースデーケーキの作り方を教えてもらうことにした。「パパの手作りケーキなんて、理絵ちゃんも喜ぶわ」。「なるべく豪華にして下さい。」材料費が千円もかからず、理絵の似顔絵を描いた豪華なケーキが完成した。
 理絵が亮太(吉川史樹)と帰ってきた。「パパ、誕生日の用意してるんだよ」。
 理絵がこっそりリビングの様子をうかがうと、和之が優介と健児に飾りつけを手伝ってもらっていた。ところがお目当ての人形ハウスが見当たらない。「きっと後で買いに行くんだよ」。亮太の手前そう言ったが、理絵は少し心配になってきた。
 いよいよパーティーの始まりだ。早く帰宅した美紀が理絵を2階の子供部屋から連れておりてきた。ロウソクだけのリビングにお祝いの歌と拍手が響いた。
 「おめでとう」。照明がつくとリビングはまさにおとぎの国のよう。お隣の3人の笑顔もあった。「わー、きれい。パパ、すごい」。大喜びする理絵のご機嫌をうかがうように、和之は言いにくそうに切りだした。
 「誕生日のプレゼントなんだけど」。
 その瞬間、理絵の笑みは消えて、固い表情で和之を見つめ返した─。

 「一緒にどう?」。優介(宮迫博之)が近所のスーパーでパートしようかなと言い出して、和之(阿部寛)も誘われた。確かに家事にも慣れてスポーツクラブで健児(永井大)相手に暇つぶしをしていることもしばしば。なにより妻に気がねなく使えるお金がほしい。けれど和之は、自分がスーパーで働いている姿を想像できない。
 「家事も今までどおりちゃんとやってね」。笙子(中島知子)が認めてくれたので、優介は早速パートを始めた。そうなると真理江(川島なお美)のスイーツクラブに参加する男性は和之だけ。「なんだかいじめたくなっちゃう感じ?」。なんとも居心地が悪い。優介に訴えると「自分だってパートすりゃいいじゃん」。レジ以外にも商品の運搬や検品の仕事もあると言われ、和之も考えてみる気になった。
 「えー、ダメよ」。美紀(篠原涼子)は反対した。家事や理絵(安藤咲良)の世話、それに就職活動はどうするのか。「それはそれでするよ。俺が働くのにおまえの許可がいるのか!」。数カ月前とそっくり同じ口論だ。もっともあの時、夫婦の立場は反対だったが…。
 「専業主夫してるとストレスがたまるのよ。やらしてあげたら」。笙子のアドバイスで美紀は夫の気持ちを理解した。「パート、やってみたら」「家事もちゃんとやるから」。和之は主夫業との両立を誓った。
 パート初日。和之の仕事は裏方の品出し。「分からなかったら私に聞いてください」。責任者の村田(小林すすむ)はそう言ってくれたが、一歩売り場にでれば、主婦たちからあれこれ聞かれて、早くも和之はパニック寸前。倉庫でもリフトの操作に手間どり、冷凍庫では寒さに震えた。「どうだった?」「そのうち慣れるさ」。優介にはそう答えたが、初日のパートを終えた和之はもうダウン寸前。
 しかも帰宅すれば家事が待っている。「パパ、お絵描きしたいの」「忙しいから後でな」。美紀も会社から持ち帰った仕事に掛かり切りだから、どちらからもかまってもらえない理絵はご機嫌ななめ。
 優介はスーパーでの勤務ぶりが評価されて村田から契約社員になってみないかと打診された。「でも、子供が生まれるから無理だよ」。
 片や和之はすっかり嫌気がさしていた。掃除・洗濯は片付かないし、夕食は冷凍食品でごまかしている。美紀に気づかれるのは時間の問題だ。「…やっぱ辞めよ」。
 そう思っていた矢先、和之は、店内の飾りつけに困っている村田を見かけた。「赤色を足したらどうですか?」。さらに小道具から麦わら帽子を取り出してきた。「この方が目を引きますよね。」すっかり感心した村田は和之に頼んだ。「へえ、CMディレクターなんですか。どうりでセンスがあると思った。明日のディスプレーも手伝ってもらえませんか」。明日は土曜日だから本来は休みだが、そんなにふうに頼まれたら和之も悪い気はしない。パートを辞めたい気持ちは、どこかに行った。
 ところが急きょ土曜日、真理江の自宅で親子参加のお好み焼きパーティーが開かれることになった。休みの美紀に理絵を連れていってもらえばいい。ところが美紀もトラブルでやり直した原稿を、ギリギリで入稿しなければならないと言う。理絵を1人きりで行かせるわけにはいかない。「そっちはパートだから休めるでしょ」
 「パ、パートをバカにしてるな」。「あなただって、私の仕事、バカにしてるじゃない!」言い争う姿をドアの陰から理絵がこっそり見ていた。
 結局は亮太(吉川史樹)と出かける優介に頼むことになった。「お仕事頑張ってね」。理絵は物分かりよく、笑顔で両親を送りだしてくれた。「あ、ゲーム取って来ていい?」優介にそう言って、家に戻った理絵は、床にMOが落ちているのを見つけた。
 パーティーには、健児も顔を見せた。「なんか、うちが息苦しくて」。念願だった冴子(滝沢沙織)のアパートで、無理やり同棲を始めてみたが、冴子が家事の分担を主張してゆずらない。期待していた甘いムードなどみじんもないというわけ。お好み焼きを待っている間、健児にMOに書いてある文字を読んでもらった理絵は、黙り込んでしまった。
 「さあ、できたよ」。できあがったお好み焼きを、子供たちに配り始めた優介の表情が変わった。理絵がいなくなってしまったのだ─。

 和之(阿部 寛)が退社前に手がけたCMが権威ある広告賞に輝いた。授賞パーティーにはCM業界の有力者たちが集まった。旧知の吉川専務も声をかけてくれ、どうやら再就職の道も開けそうだ。とはいえ正式に決まるまでは主夫業にかかりきり。今日は注射嫌いの理絵(安藤咲良)に予防接種を受けさせなければならない。美紀(篠原涼子)からは「大嫌いなんだから心してよ」とクギを刺されたこともあって、和之は理絵に遊びにいくと偽って病院に連れこむつもりだった。だが、当の理絵は気づいていた。一緒にいく亮太(吉川史樹)は優介(宮迫博之)から口止めされていたが、理絵から迫られてあっさり白状してしまったのだ。
 スイーツクラブは和之の受賞の話題でもちきり。真理江(川島なお美)まで普段とは別人のように持ち上げた。ところが優介だけは浮かない表情。和之の再就職が決まれば主夫仲間がいなくなる。だから笙子(中島知子)に、もうパート辞めようかなと言ってしまった。「一人じゃつまんないし…」「ホントにそれだけ? 山村さんは賞取ったのに自分はこれでいいのかって思ってるんじゃないの?」
 「パパの嘘つき!」。診察室に連れてこられた理絵はふてくされていた。「頑張れ、偉いぞ、もうちょっとだ!」。注射の痛みに耐える理絵を和之は、いつしか大声で励ましていた。「…お父さん、お静かに」。和之は医者にたしなめられた。
 冴子(滝沢沙織)と健児(永井大)は彼女のアパートで同棲を始めたものの、お互い不満がたまるばかり。「山村さんみたいに向上心はないの?」ついには冴子は冷ややかな言葉を浴びせた。「俺は冴子さんのロボットじゃねえんだよ!」。売り言葉に買い言葉。「バカにしやがって。今度こそおしまいだからな」。健児は荷物をまとめると部屋を飛び出した。冴子はあわてて後を追ったが、すでに健児は走り去っていた。
 美紀が仕事で週末に一泊で熱海に出かけることになった。編集長の上田(中村繁之)も同行すると聞かされて、和之は内心穏やかではない。仕事だから仕方ないが、週末は水族館に連れていくと理絵に約束していた。「…2人で行ってくれる? 仲直りするいいチャンスじゃない」。確かに、注射の日以来、和之は理絵と仲直りするきっかけをつかめてない。
 再就職のことも気になる。こちらから吉川に連絡を入れると「それなりに時間がかかりそうでね」。もしかして社交辞令だったのか。そんな和之のもとへ冴子がやって来た。もちろん健児のことだ。「どうしたら山村さんみたいに自分の道を見つけられるんですか」。和之は、妻の出張のことや仕事が見つからないことに苛立っている自分をさらけ出した。「正直っていいですね。私も山村さんみたいに正直になります」。
 「お母さん、お土産買ってきてね」。美紀を見送ると、和之は理絵と水族館へ。ところがあんなに楽しみにしていた理絵なのに元気がない。「気持ち悪い」。熱がある。和之は不安になった。美紀がいなくて1人きりで看病できるだろうか。心配した優介が様子を見にきてくれた。「そんなに騒ぐなよ。寒けがすれば温めてやる。熱が上がりきったら今度は涼しくしてやる。後は安静にしとけばいいんだよ」。和之が心強く思ったのも束の間、優介は用事があるからと帰ってしまった。
 和之がしょうが湯を作っていると、かつての部下の加藤(榊英雄)から電話がかかってきた。クライアントがフリーのディレクターを探しているという。「先方は今すぐ会いたいそうです」。しかし、理絵をほったらかして出かけるわけにはいかない。「悪いけど今はちょっと…」。
 和之は美紀に電話をかけたが、美紀の返事はそっけなかった。「薬を飲ませて寝かせれば大丈夫でしょ。仕事中なの」。実は、上田が急用で帰ってしまい、美紀は1人きりで取材にきりきり舞いしていたのだ。「俺だって仕事の話を断ったんだ。自分だけ仕事してるみたいに言うな」。
 その頃、優介は駅前の喫茶店で健児と冴子と向き合っていた。仲直りの仲介役だった。そこへ真理江が現れると、とんでもないことを口にした。「あなたたち、ホントに相性がいいのかしら? 私がお互いにお見合い相手を見つけてあげるわ」。優介が絶句すると、冴子はきっぱりと言った。「私たち、これでけっこう相性いいんです」。健児もあわててうなずいた。「俺、冴子さんが好きです」。意外なことに、真理江のおかげでどうやら一件落着となったようだ。
 和之が理絵につきっきりで看病していると、美紀から電話がかかってきた。「さっきはごめん。自分のことしか考えてなくて」。和之は穏やかに応じた。「仕事は大事にしろよ。こっちは俺に任せろ」「わかった」。加藤から再び電話があった。「やっぱり、先方は今夜会いたいそうです。他の人に仕事の話、行きますよ。」和之は選択を迫られた—。

 和之(阿部寛)に突然海外赴任の話が舞いこんだ。場所は上海で期間は5年間。仕事の内容、給与待遇ともに申し分ない条件だ。先方の会社は真新しい超近代的なビル。電話をくれた担当者をはじめ部課長クラスが次々と和之に頭をさげた。ビルを出た和之は思わずガッツポーズ。その足でスポーツクラブに向かうと優介(宮迫博之)と健児(永井大)に喜びを伝えた。
 「上海だよ」。打診された仕事とは、中国市場で日本製品を売るための現地CM制作部門のチーフ。「日ごろの行いがいいとチャンスがくるんだよ」。しかし得意満面だった和之の表情は優介の一言でくもった。「上海へ行くなら奥さん、仕事辞めなきゃいけないな」。
 その夜、和之がどう切り出そうかと迷っていると、美紀(篠原涼子)の方から話を持ち出した。「来月から正社員よ。頑張るぞー。」嬉しそうな顔を見ていると、とても言い出せない。
 ところが和之の知らないところで話は広がっていた。翌日のスイーツクラブ。いきなり真理江(川島なお美)から「ステキねえ。海外赴任なんて」と言われた。和之がにらみつけると優介はあわてて首を振った。
 帰宅した美紀はムッとしていた。夫の再就職を近所の奥さんから教えられて機嫌がいいわけない。「私に仕事を辞めろって言うの?理絵だって友達と別れないといけないし」「でも俺のやりたい仕事ができそうなんだ。その話聞いて、なんか世界変わったんだ。嬉しかった。」結局は美紀が折れた。「上海に行こう。そんないい話ないよ。やっと主夫から足洗えるね」。その冗談めかした心づかいが和之には嬉しかった。美紀は早速おとなりさんに伝えた。「せっかく正社員になれたのに」。残念がってくれた笙子(中島知子)に美紀はこう言った。「大切なのは、家族みんなで幸せかどうかってことでしょ」。
 健児(永井大)も大事な話を打ち明けられないでいた。「何よ、早く言いなさいよ」。冴子(滝沢沙織)に急かされてバッグの中を探った。「あれ?」。お目当ての品の代わりに出てきたのは社員ローン20万円の書類。「今夜はパス」。肝心のアレがなければ大事な話は切り出せない。「サイテー」。またまた冴子を怒らせてしまった。
 美紀は編集長の上田(中村繁之)に報告した。「…ご主人に単身赴任してもらうパターンはないの?」。笙子にも同じことを言われた美紀は気持ちが揺れ始めた。それを知らない和之は、あとは理絵(安藤咲良)を納得させるだけと思っていた。
 「3人で上海へ行こう」理絵は首をかしげた。「夏休みに杉尾さんちと江ノ島に行く約束は?」「上海にだって海はあるよ」「じゃ、シャンハイ行く」。拍子抜けするほどあっさり賛成してくれた。
 優介は主夫生活を紹介するホームページを立ち上げた。タイトルは『アットホーム・ダッド』。やっとホームページへの第一号の訪問者が来たと喜んだら和之だった。『隣の家事などやったことのないYさんは僕の教えを請うしかなかった。その日から僕の厳しい特訓が始まった…』「何だよ、これ。自分ばっかり偉そうに」和之の悪戦苦闘の日々も紹介してある。「一人前の主夫だってホメてるだろ」。「主夫で褒められたって嬉しくないの」。「はいはい。男は仕事が一番なんでしょ」。こんなたわいもないやりとりを楽しめるのも後わずか。何となくしんみりしていると冴子がうろたえた声で電話をかけてきた。
 「理絵ちゃんと亮太(吉川史樹)君の姿が見えないんです」。帰りのバスに乗ろうとしたら姿が見えなくなっていたという。「手分けして探そう」。和之と優介は家から飛び出した。四方八方探しまくった挙げ句、理絵と亮太の2人はパトカーに乗って帰ってきた。街外れで座りこんでいるところを警官が見つけてくれたのだ。
 「どうして勝手に行ったんだ」「心配するだろ」。父親たちからなだめすかされて理絵と亮太は口を開いた。「もう一緒に海に行けないんでしょ」「だから今のうちに行こうって」。
 理絵が亮太と海へ出かけたことは、美紀の揺れていた気持ちに火をつけた。「家族それぞれが自分の場所にいるっていうのもアリじゃない?」
 「それって、俺に一人で行けってことか」。和之にはショックだったが、美紀が仕事を続けたい気持ちも分かる。「確かにそれはあるよな…」和之の背中が悲しく見えた。その背中を見ていた美紀はとんでもない誤解をしていたのに気づいた。「やっぱりダメ。そんなのイヤ。3人で行こう。だから単身赴任なんて言わないで」。

山村 和之 – 阿部寛
山村 美紀 – 篠原涼子
山村 理絵 – 安藤咲良
杉尾 優介 – 宮迫博之
杉尾 笙子 – 中島知子
杉尾 亮太 – 吉川史樹
岩崎 真理江 – 川島なお美
岩崎 翼 – 國武大志
大沢 健児 – 永井大
倉本 冴子 – 滝沢沙織
上田 聡 – 中村繁之
麻生 光江 – 藤田弓子
美紀の父親 – 深水三章

「アットホーム・ダッド」配信状況

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【ドラマ】
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ラストシンデレラ
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【バラエティ】
突然ですが占っていいですか?
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人志松本の酒のツマミになる話
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【映画】
人間失格 太宰治と3人の女たち
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【ドキュメンタリー】
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【アニメ】
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ゴールデンカムイ
Re.ゼロから始める異世界生活

感想

このドラマを見ていると、私は共働きで家事をこなしているが、妻の評価は低いというか全く評価されていないということもあり、奥さんの理解があることがとても羨ましく感じた。
今の時代でさえ男の人が主夫をすることに抵抗がある人や抵抗する人間もいる中で、このドラマは相当な反響があったのではないかと思う。

このドラマの主演を務めた阿部寛の不器用で社交性があまりない役柄は引き込まれた。
そして演技がすごく上手だった。
女の人は家庭で、男の人は外で仕事、という考えが昔ながらの考え方だなぁと思った。
しかし現代でもやっぱり「主夫」というのはあまり浸透していないような気がして、主夫に対する風当たりは現代もこのドラマと変わらないような気もする。

このドラマは放送されてから既に何年も経っているけれど、現代の全国のお父さんにぜひ見て欲しい作品!
この作品からは当たり前のことで気づいていない事に気付かせてもらえる。
感謝を伝えなければいけないと感じた作品だった。
女性もだけれど男性も誰かの支えがあっての自分があるということを忘れないように是非この作品を見て欲しい。

このドラマを見ていると、夫婦はどちらかが良いとかそんなのはなくて、絶対に夫婦は平等であるべきだ。
それぞれが真剣に人生を生きて、真剣に家族は愛すればそれでいいと思う。
ドラマが放送されていた当時と比べると現代は少し認識も変わってきているだろうけれど、それでもまだまだ偏見などもあるかもしれない。
でもそれぞれ家族の形があっていいと思う。
もっとこれから先、女は家庭で男は外で仕事という考えがもっともっとなくなって、夫婦が平等な世界になってほしいと思う。

ロケ地

・マークスプリングス
ここは神奈川県横浜市瀬谷区五貫目町にある住宅地で、ヨーロッパの城壁を思わせるような街並みが特徴となったマンションと戸建て住宅があります。
ここの敷地内には温泉が引かれていたり、病院や公園などといった公共施設、景観に配慮した街並みということで噴水が設置されるなど独立した街区として計画された場所なんだそうですよ。
特徴的な町並みということもあり、ドラマの撮影などでも使用されています。

・マークスプリングスの公園
マークスプリングス内にある公園でも撮影が行われていました。

・町田市光幼稚園
子供達が物語の中で通っていた「ひかり幼稚園」は、東京都町田市にある町田市光幼稚園で撮影されていたことがわかりました。

まとめ

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