ナラタージュ(映画)無料動画配信や見逃しをフル視聴する方法！感想まとめ

これまでの松本潤さんのイメージとは真逆の、かっこよくもなく、イケメンキャラでもなく、特段明るいわけでもない、どこか影のある高校の社会科教師を見事に演じていて、役者としての幅の広さを実感した作品でした。有村架純さん演じる教え子の工藤泉と、恋なのか先生と生徒なのか、よく分からない関係で続いていく訳ですが、この何とも言えない微妙な関係性が、言葉では表せない微妙な空気感やオーラをまとっていて、それがこの映画ならではの雰囲気を作り出しているなと感じました。
有村架純さんは、(回想シーンではありましたが)女子高生役もまだまだ違和感がなく、松本潤さんとはドラマ「失恋ショコラティエ」で兄妹役で共演して以来2回目ですが、今回は「禁断の関係」的な要素も含んでいたので、ドラマの時とのギャップに、最初はかなりびっくりしていました。
しかし、流石は女優さんで、ドラマとは180度違った一面を見せてくれ、その対比も楽しかったです。
冒頭では、社会人となり就職した泉が、職場のデスクで先生との思い出を回顧するシーンがありますが、大人になっても色褪せない思い出として泉の中にしっかり残っているのだと思うと、とても微笑ましかったです。

女性特有の感情や行動力がしっかりと表現できていて理解できる場面が多く面白いです。女ごころが揺れるところや複雑な心境などが頻繁に出てくるので痛いほど気持ちがわかりますが最後の最後でベッドシーンになってしまうのが少し残念でした。もっと、違う結末があったのではないかと感じます。しかし、都合の良いときだけにかけてくるねちねちしている男や暴力をふるってくる男などリアルな男性像がかけているところが最高でした。どちらも嫌な男ですがストーリー的には満足できるキャラクターでした。主人公が思っている気持ちがこんなにも伝わりにくくてモヤモヤするところも最高です。私は映画のような恋愛の経験は一切ありませんがもしあったとしたらもっと面白く見ることができたんだと思います。有村架純の演技力や表現力がすごくて魅入ってしまうような上品さがありました。それとは反対に松本潤が意外とオーラを消しているのが凄かったです。松本潤と有村架純だからこそあそこまで上手に物語を作っていくことができたと思います。幻想的すぎる物語に共感する場面もそれはないよと思ってしまう場面も多くありましたがたくさんの人に喜んでもらえるような内容だとは思いました。

松潤が演じているので、素敵な先生に映りますが、普通に考えるとずるい大人って感じです。結婚までした妻を捨てられない気持ち、よくわかります。それでも、ほかに好きな人ができてしまう、それもわかります。でも、彼は先生で相手は生徒です。高校生だからまあまあ大人ですが、まだ完全に大人とは言えないと思うし、そんな好きになってしまう前にひきかえすことは彼にはできたはずです。なのに、結局、互いに好きになっちゃうし、彼女が大学生になったら、彼女に甘えてくるし、ちょっと典型的なダメ男かなって感じがしました。でも、そういうのに弱い女性もいるんですよね。なんだか泉がかわいそうでした。当時、あんなに悩んだ、あんな弱い男をなぜか美化して大好きになってしまったと若き日の淡い思い出として、泉がいい人と出会って、いい恋愛をしているってオチもほうがよかったかなと思いました。泉ちゃん役の有村架純さんは、なんとなく幸せになれない役が多い気がします。今度は、超幸せな役をしてほしいなと思います。松潤はさきほど述べた通り、ひどい男の役でしたが、それでもやっぱりかっこいいです。私は彼の顔がたまらなく好きなので、どんな役でも彼に目がいってしまいます。

松潤がかっこいい！！！演技も上手で惹きつけられました。原作も好きでしたが映画もキャスト人が豪華で見ごたえがあり、なかなかおもしろかったです。話の内容は明るい感じのものではなかったですが、恋愛や、人を思いやる気持ちなどがどういうものなのかよくわかりました。見る人によって恋愛の価値観は違うと思いますが、私は小野君が苦手でした。泉もですが、私の中では、付き合ってもいない男のひとに家
に誘われ、しかもお酒がはいった状態なんかでいくのは理解できなかったですね。賛否両論あると思いますが、こんなような恋愛をしてきた人も多いんではないかと思う話でした。ただ、廸子の死があまりにも突然すぎてついていけないところもありました。もう少しゆったりとみたかったですが話の進むテンポが速く、なかなか感情移入しにくかったです。話自体は難しくなかったので良かったです。恋愛映画によくあるキャピキャピとした感じやハラハラドキドキはなかったですが、その分落ち着いた感じでみることができました。ただ、娘や息子とみるには少し気まずいシーンもありましたね(笑)考えさせられる深い映画なので雨のふる夜とかにひっそりと一人で見るのがいいと思います。

なんといっても松本潤さん演じる葉山先生と有村架純さん演じる泉とのラブシーンはとても色っぽかったです。エロさがあるだけではなく、光のあたりかたとか二人の表情が相まって、とても芸術的だなと思いました。また、葉山先生と泉は幸せに結ばれるというのを想像していたのですが、泉は葉山先生と夜を過ごしたあと、一人で涙を流しながら電車に乗って帰るのですが、そこのシーンを観たときは本当に涙が止まりませんでした。葉山先生のことが好きなのに帰っていく泉を見て、何とも言えない切ないきもちになり、胸がきゅっと締め付けられました。高校生とかの青春って感じの甘酸っぱい恋愛ではなく、ちゃんと大人と大人のほろ苦さのあるラブストーリーだなと感じました。さらに、葉山先生は眼鏡をかけているのですが、この眼鏡がまた葉山先生の醸し出すセクシーさを演出しているように感じます。眼鏡をかけるだけであんなにキラキラアイドルの嵐の松本潤さんがちょっと冴えない感じだけどとても優しい葉山先生に変身するなんて本当にすごいなと思いました。また、葉山先生と泉のお風呂でのシーンも衝撃的でした。髪が濡れているお二人もとても色っぽくて素敵だなと思いました。