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「ワンダフルライフ」とは?
2004年4月13日から6月29日まで放送されていたドラマ「ワンダフルライフ」。
このドラマは干されてしまった元プロ野球選手が、成績不振の少年野球の監督を務めるという物語となっており、反町隆史が主人公を務めました。
そしてこの作品のヒロイン役で長谷川京子も出演しています。
プロ野球NO.1スター選手が少年野球の監督に?
野球センスは天下一品。性格はサイテー。
そんな男・桐島はケガで球団をクビに。
家族にも捨てられ、身ぐるみはがされた桐島に残されたのは、さびれた商店街にある少年野球の監督の仕事だけだった。
しかも、この少年野球チームは、廃止の危機に直面するこれまで一度も勝ったことがない落ちこぼれチーム。
傲慢な子供嫌いの桐島は、このチームを救えるのか?
そして、桐島はこの商店街で、新しい自分を見つけることが出来るのか?
少年たちに囲まれて、人生をやり直す桐島と、桐島により変わっていく商店街をコミカルに描きます。
反町が、全てを失ったサイテー男・桐島を演じる!
テレビの向こうの少年たちに向かって「夢は必ず叶うよ」とインタビューに答える彼はさわやかそのもの。
「奇跡を呼ぶ男」とまで称えられるプレーは天才的なものだった。
しかし、素顔の桐島は、ワガママで傲慢で嫌な奴。野球は超ワンマンプレー、女にはだらしない、金は使い放題。
反町隆史がそんな史上最低の男に扮します。
これまで見たことのない反町隆史を見せます!
連続ドラマ初共演!反町隆史 VS 長谷川京子!
長谷川京子演じる、弁護士志望の正義感が強いみずきは、ことごとく桐島とぶつかる。だらしない男は許せない!子供を騙す奴は大嫌い!
この二人が分かり合えるときは来るのか!?
連続ドラマ初共演となる反町隆史と長谷川京子のゴールデンカップルが4月ドラマを席巻します!!
桃の木商店街は、近くにできた新興ショッピングモールのあおりを受け、寂れる一方である。商店街会員の焼肉屋「龍苑」の伊佐山保(西村雅彦)・幸枝(濱田マリ)夫婦や八百屋の林次郎(田口浩正)、学習塾の桶川治虫(堀内健)、クリーニング店の小野田勲(村松利史)らは、予算の削減に頭を悩ませていた。彼らが、つい頭に浮かべるのは、一度も勝ったことのない少年野球チーム「桃の木ジャガーズ」であった。
そのころジャガーズは「緑が丘ブラックス」と対戦していた。商店街の子供たちがメンバーである。打たれ続けるピッチャーは小野田の息子。88歳小沢監督は口を開け昼寝の最中である。そして試合の結果は0対107のコールド負け。ベンチウォーマーの伊佐山翔(川口翔平)は悔しさに耐えかね、ある決心をした。憧れのホームランバッター、プロ野球・東京パイレーツの桐島明選手(反町隆史)に監督就任のお願いを手紙で書くのだ。
桐島は、パイレーツスタジアムのロッカールームでシャワーを浴びていた。コーチの木曽川(山崎直樹)がサイン無視をなじっているが、桐島は一向にこたえる風はない。「フェンス越えだからいいじゃない」。桐島の代理人・妻坂(八嶋智人)がファンレターの山を持って来た。「捨てとけ」と桐島。その山の一番上には翔の「監督就任要請」の手紙が…。
スタンドで桐島のインタビュー収録が行われようとしている。「活躍するためには努力です」「お金のために野球をやっているのではありません」「僕の仕事は子供たちに夢をプレゼントすることです」「野球少年よ、夢は必ずかなうよ」。白い歯で微笑み、誠実で爽やかな印象を思う存分振りまく。だが、その本音はまるで逆のキャラクターであった。欲しいのは金に女に名声、野球少年の招待席なんて税金対策以外の何ものでもなかった。家族はほっぽらかしで遊び回り、妻坂に「3億以下じゃサインしねえからな」と権勢を振るうのであった。
夜になって、桐島は愛人・玲奈(高樹マリア)とホテルにしけこんでいた。と、妻・咲子(木村多江)から携帯電話が入る。「取材だ」と誤魔化すが、ドアのチャイムが鳴る。玲奈が出ると、そこには咲子が。「息子の誕生日にこんな娘といちゃついてるわけ!?」。手当たり次第にモノを投げつける咲子の剣幕に気圧されバスルームに逃げ込んだ桐島は、なんとすってんころりと転倒してしまった。
桐島は救急車で病院に運ばれた。病室で咲子は離婚届を取り出し「あなたは家庭を持っちゃいけない人よ」。咲子は息子俊太郎(片岡涼)を連れて出て行った。不幸はこれだけではなかった。
医師の病状説明が始まった。医者は桐島の大ファン。昔のことからサインのことまでとりとめもなく話し、苛立つ桐島。医師は最後に「あなたのプレーが見られなくなるのは本当に残念だ」と付け加えた。目を点にする桐島と妻坂。「右肩腱板断裂。プロでバット振ったりボール投げたりするのは無理でしょう。野球は諦めてください」。
翔は再び桐島に宛てて監督のお願いを書いた。小沢監督が亡くなったのだ。「ジャガーズはもうなくなってしまうかもしれません…」。傍らの姉・みずき(長谷川京子)は、桐島と同じ背番号を付ける弟の健気な様子を見て哀れに思っていた。みずきは伊佐山保の姪で弟の翔と共に、ある事情で保の家に暮らしているのだった。桶川の塾で司法試験を目指しながら教師をやっている。
歩けるようになった桐島がマンションに戻ると、管理人がファンレターの入った段ボール箱を持って来た。一番上には翔の手紙が。「捨てといていいんですね」と管理人。桐島が部屋に入ると、もぬけの殻。留守電に妻坂の「奥さんの慰謝料請求額は国家予算並み」、借金取りからの「50万円払え」というメッセージだけが入っていた。
桐島は妻坂と、パイレーツとの契約更改交渉の席に着いた。肩の怪我のことは知られていないはずだ。だが、オーナー銀川(伊東四朗)と社長三田(升毅)は「契約などしない。解雇だ」とショッキングな発言。「故障は治す」と桐島は食い下がる。銀川は「怪我が理由じゃない。野球は一人でやるもんじゃない」とだけ言い残し二人は出て行った。
翔は、また桐島宛の手紙を書いた。「せめて1勝するまで続けさせて欲しいんです」。もちろんこの手紙も桐島の目には留まっていない。桶川の智学ゼミで授業をしながら、みずきは、弟をはじめとするジャガーズメンバーに同情していた。チーム解散は決まっているのだ。
みずきと翔がテレビを見ていると、桐島が登場した。ネタは「パイレーツ解雇」だが、以前のインタビューを使っている。翔にチーム解散を告げるつもりだったみずきは「野球で子供に夢を」と語る桐島に、自分も望みを託そうという気になる。みずきも「監督就任願い」の手紙を書き始めた。なけなしの貯金通帳を眺め「仕事として監督をお願いできないでしょうか。報酬は精一杯努力します」と加えた。
桐島は、マンションで妻坂から最後のプロ球団にも断られたと報告を受けた。マスコミ受けが悪く解説の口もない。妻坂は「一つだけならありますが…」と封筒を取り出した。「少年野球の桃の木ジャガーズ監督」。みずきの手紙である。桐島は切れた。「おちょくってるのか」。だが妻坂も「桐島さんに残るのは財布の中の小銭だけです。贅沢言ってる場合じゃないでしょう」と食い下がる。桐島は、事情を悟り諦めたように妻坂に言った。「二度と顔を見せるな」。妻坂が出て行った後、部屋のチャイムがなった。桐島が出た途端、やくざが押し入る。「50万円払えよ」…
ボコボコにされた桐島は、みずきの手紙を手に桃の木商店街に降り立った。
桐島(反町隆史)は、桃の木ジャガーズの試合など一顧だにすることなく、自分のマンションに向かった。だが、そこはすでに不動産屋の手に渡り、新しい住人となる一家が下見に来ていた。桐島はすぐさま妻坂(八嶋智人)を呼び出し「俺はどこに住むんだ!?」と詰問した。だが、妻坂は「もう僕はJリーガーの代理人。あなたとは関係がない」と冷たい。ふと残された電話器に留守電メッセージが入っている。開けてみると、みずき(長谷川京子)からの「試合が始まります。お願いです、来てください」という懇願であった。
そのころ、1対59で負けた試合を見終えたみずきは、智学ゼミで授業の準備をしていた。塾長の桶川(堀内健)は「昼は野球やるくせに夜の勉強はサボリか」と毒づいている。みずきが仕事を終え「龍苑」に帰ると子供達が焼肉をぱくついているではないか。半年振りに1点を挙げたことで保(西村雅彦)がお祝いしていたのだ。みんなで桐島の素晴らしさを言い募っている。みずきだけが、桐島の不実さを知っていた。
日が変わり、桐島はマンションに残された自分の荷物を整理していた。ほとんどを処分と書かれた段ボール箱に投げ込んでいたが、古いアルバムだけはスーツケースに仕舞った。そこにみずきが現れた。
みずきは、子供たちが桐島を信じていることから、嫌々ながらも、監督続行を頼みに来たのだった。桐島は、みずきにおごらせた昼飯をかきこみながら、ギャラをきく。みずきが「20万くらいなら」と言うと「話にならない」と断ろうとしたその時、窓の外を桐島の部屋に住む一家が楽し気に通り過ぎる。宿無しの桐島は、慌てて「手を打とう。ただしマンションを用意しろ」とみずきに迫るのだった。
みずきは桃の木商店街のみんなに相談した。喧々諤々の論議の最中、保にアイデアが浮かんだ。
桃の木商店街に桐島が戻って来た。不服そうなみずきにスーツケース1個を預け、グラウンドに出る。そもそも、やる気がないので、適当なことばかり御託を並べ、練習の指導も適当。終わった途端、みずきに「マンションに案内しろ」と言う。みずきが連れて行ったのは「龍苑」。店の裏にある自宅に入り2階の畳敷きの小汚い小部屋に案内する。
「ふざけんな」と桐島。「こんなところに住めるか」。「住む? 土日だけでしょ」と怪訝なみずき。どぎまぎする桐島に保が「汚い代わりに特上焼肉食べ放題」とおいしい話をぶらさげた。「特上!?」と、桐島はすぐに居候を決め込んだのであった。早速、焼肉を食いまくり裸で歩き回る桐島の下品さに、みずきはあきれ返るのであった。
翌日、商店街の会合でジャガーズの存続に関する討議が行われた。桐島も現れたし経費が掛かりすぎるのだ。皆で頭を悩ませた。
そのころ、「龍苑」に妻坂がやって来た。「僕も失業して宿無しなんです」と言う。はてなと桐島。「横領しちゃったんです。弁護士廃業、脱税発覚、全財産没収なんてね。ここに置いてください」と、軽い奴。「俺のギャラもピンはねか!?」と桐島やっと気付きケンカが始まろうとした時、会合から保たちが帰って来た。
保によると「今度の試合で負ければジャガーズ解散」が決定したのだった。「つまり、勝たなきゃ僕たちは食いっぱぐれということです」と妻坂が解説する。「なんで俺たちなんだよ」と桐島は怒るが「公園の土管で寝ることになるんですよ、僕たち!」と妻坂は引かない。「要するに勝てばいいんだろ!!」。桐島は覚悟を決めた。妻坂はその晩からまたもや代理人へと返り咲きしたのであった。
ジャガーズと強豪ファイヤーズとの試合の日がやって来た。「勝ちたいか?」と子供達に聞く桐島。一堂、気弱に「そりゃ勝ちたいよなあ」とうなずく。桐島はにやりと笑い「俺に任せろ、秘策がある」と子供たちを見回した。桐島も勝たねば宿がなくなるのだ…
桐島の指示は汚なすぎるものであった。体の大きいメンバーには「相手に突っ込んではじき飛ばせ」、石ころだらけのグランドを見て「3塁線にころがせ」とイレギュラーバウンドを狙い、小柄な子にはデッドボールを受けるように言う。ありとあらゆるダーティな戦略を駆使するのである。しまいには「次の打者はピッチャーだ、ぶつけろ」と無理やり指示を出す。下を向く子供たちに桐島は「勝ちたいんだろ」と残酷な檄を飛ばすのだった。そしてこのチームになっての初勝利をもぎ取ったのだったが…。
「龍苑」に引き上げ、「サインしてやるぞ」とご機嫌の桐島に対し、子供たちは暗い顔で一人一人と引き上げていく。不思議に思った桐島が翔(川口翔平)に聞くと、「ズルしなきゃ勝てないんですか。本当の野球じゃない」と出て行くのだった。
桐島と妻坂が休む部屋にみずきがやって来た。「子供たちに夢を与え、奇跡を起こしてくれると思っていたのに…」と20万円を差し出し「明日出て行って」と切り出した。
桐島は部屋に戻り、マンションから持って来た自分のアルバムをながめた。少年野球時代の写真…背番号はつい最近までの自分と、翔とも一緒の23番である。なぜ? と、妻坂も目をさました。桐島は問わず語りに言った。「小学校の時、メジャーの試合で背番号23のライン・サンドバーグが目の前で弾丸ライナーのホームランを放った。それにあこがれてこの世界に入ったんだ…」
翌朝、みずきと翔が学校に行く途中、グラウンドをひとり整備する人影が…桐島だった。
ありとあらゆる汚い手を使って桃の木ジャガーズを勝利に導いた桐島(反町隆史)は、健気な姿に子供時代の純粋な気持ちを思い出していた。だが、メンバーの気持ちは一斉に桐島から離れていった。桐島の姿を見た途端、さっさと引き上げてしまう子供たちを見て呆然とする桐島に、みずき(長谷川京子)は「悪いことしたと思ったら、謝るしかないんじゃない」と言い放つ。
桐島はメンバーの家を一軒一軒謝罪行脚した。しかし、誰も相手にしないどころか会ってもくれない。桐島と妻坂(八嶋智人)は、だんだん「龍苑」にいづらくなってきた。みずきだけは翔(川口翔平)に「ホームラン打たせてくれた人を簡単に嫌いになっていいの」と、土曜練習に行くことを勧めるのだった。
土曜の練習にやって来たのは、翔と要だけだった。二人は練習を行ったが、終わると、ほかのメンバーから「裏切り者とは口をきかない」と仲間はずれを仄めかされる。桐島も「龍苑」に帰ると、みずきから「毎日ここにいるのなら、商店街のために働いてもらえないかと…」と話を持ちかけられた。それは「サイン会」であった。一度は断った桐島だったが、「僕らの今の立場を考えて下さいよ。人が集まれば大きな顔できるし」という妻坂の強い押しに、折れる桐島だった。
翌日の日曜日すぐに「サイン会」が開かれた。ところが、全然客が来ない。自ら呼び込みを始める桐島を翔と要は物陰から悲しく見ている。それが終わって、翔と要だけの練習を始めようとした時、耕介(松川尚瑠輝)ら残りのメンバーが現れた。耕介はミットを桐島の前に投げ出し「僕たちは野球をやめます」と宣言して去って行くのだった。
翌朝、スポーツ紙を見た伊佐山保(西村雅彦)や林次郎(田中浩正)は腰を抜かした。桐島が離婚され球団をクビになり破産して職もないと書かれ、妻坂も弁護士資格を剥奪されていることが暴露されていたのだ。「僕たちを騙してたわけ」と迫る桶川(堀内健)たちに桐島は「書いてある通りだ、クビにするか皆で決めてくれ」とまな板の鯉の気分で腹を括った。
商店街の結論が出るまで桐島の監督業は翔と要だけを相手に続いた。と、練習中、要の父・生沢が車で迎えに来て走り去った。怪訝な表情の桐島にみずきが「離婚裁判が決着して、要君はお父さんが引き取るんだって」と教えた。桐島は我が身を振り返り声を失った。サッカーに鞍替えしようとしていたジャガーズナインも翔からその報告を受け、要がもう野球を出来ないだろうことを悲しんだ。
桐島は、要が母・ミカ(芳本美代子)から生沢に引き取られるところだと聞き、ミカのマンションに駆け出した。ちょうど引越しの真っ最中。桐島は要をつかまえ「あんな試合をやらせて悪かった。野球はもっと面白いもんだ。ちゃんと教えてやりたかった」と謝る。怒り始める生沢を無視し、桐島は「俺も離婚して、息子は母親と生きることを選んだ。俺は子供に捨てられた。お前だって幸せを選ぶ権利がある」と要に訴え続けた。要とミカは抱き合ったが、生沢はそれを引き離しに掛かり、「酔っ払い相手に愛想を振りまくだけの女に子供が育てられるか。お前の養育費がいくら掛かっていると思っているんだ」と二人に暴言を吐くとその瞬間、桐島はある行動にでる。
桐島(反町隆史)に練習を見てもらっている翔(川口翔平)の様子がヘン。桐島が尋ねると「片思いで胸がいっぱい」なのだと言う。一方、みずき(長谷川京子)も深いため息。みずきは直前に迫った司法試験に気が重いのだった。桐島が保(西村雅彦)に聞くと、弁護士の父親と母親が飛行機事故で亡くなり、叔父の保がみずきと翔を引き取っているのだと言う。父の後を継ぐためにみずきは司法試験に挑戦しているのだ。
みずきは試験期間、桶川(堀内健)の塾を休み、妻坂(八嶋智人)に講師を代わってもらって受験勉強の追い込みに入った。妻坂は、元弁護士ゆえにちょうどいい家庭教師にもなる。だが、妻坂の目から見ても、合格は危ない。
また、みずきファンの桶川は、みずきが司法試験に合格してしまうと、塾に戻ってくるわけがないと思い、心配でたまらない。桶川は桐島を「目で妊娠させるような奴だ」と批判しつつも、「なんとか仲を取り持って。ブルガリア娘を紹介するから」と桐島に懇願する。桐島は軽い気持ちでみずきに「桶川はどうだ? 俺は恋愛のプロだぞ」と声を掛けるが、みずきは全く無視。ところが、横にいた翔が「恋愛のプロなんですか?」と相談を持ちかけてきた。
翔の片思いの相手は、里村セイラちゃん。話したこともなく年上なのに「結婚したい」とほざく翔に桐島もあきれる。ともあれ、桐島は「物欲しそうな顔で迫るな。次の試合にその娘を呼んで、いいとこ見せて惚れさせろ」とアドバイスするのだった。
早速、対戦チームの視察に行く二人。試合相手の北沢デビルズのピッチャー西条は超小学校級の剛速球の持ち主である。しかも、なんとセイラはその西条のガールフレンドだった。ショックで口のきけぬ翔。だが、桐島はナインの特訓を始めた。
司法試験当日。腫れ物に触るようにみずきを送り出す保たち。心配しながら帰りを待っているが、夜になっても一向に戻ってこない。妻坂によると、すぐに自己採点ができるのだと言う。点が取れず帰りづらいのかと一同心配になる。午前1時を過ぎたころ、みずきはベロベロに酔っ払って帰って来た。
翌朝、一同が気を使いながら食事をしていると、みずきは「もう来年は受けない」と言い出した。保の「龍苑」の営業が苦しいことを知っているのだ。「これ以上甘えられない。塾の専任講師にしてもらう」と出て行くのだった。幸枝(濱田マリ)は「いつまでも、私たちはおじちゃん、おばちゃんなのね」と寂しげに保に愚痴る。桶川だけは大喜びで「僕の専任になってもいいよ」とボケをかまし、みずきに睨まれる。
みずきが桶川と飲み、その晩も酔って帰ってくると、「龍苑」の外で桐島と翔が特訓している。「女の子の気を引くために野球やってるの!?」と翔に問う。桐島は「立派なモチベーションだ」と翔を弁護し、「お前も司法試験、頑張ればいいじゃないか」と切り返す。「戦うことを投げ出した奴に翔をけなす資格はない。諦めた時が終わりだ」といいことを言うが、「9回裏ツーアウト100点差でも、諦めなきゃ逆転はある」と言い放つと、「100点差の逆転、見たことあるの。ほっといて」と言い返され、あっさりしぼむ桐島だった。
デビルズとの対戦が始まった。西条は相変わらず好投、しかもセイラは相手チーム側にいる。ジャガーズは誰も打てない。どんどん点差は広がる一方である。そのころみずきは参考書を片付けていた。保と幸枝が仕事の準備をしながら「応援行かないの? お前は好きにすればいいんだからな」と声を掛けてくる。みずきはその後姿を見て、ある思いを強くする。
9回表を終わって21対0。もちろん、ジャガーズが負けている。桐島は翔を代打に出した。「打てばあの子はお前のもんだ。最後まで食らい付け」。翔がバッターボックスに立つ時、みずきが応援席にやって来た。力の差は歴然である。だが、翔は諦めなかった。ツーストライクからファールで粘り続ける。自信のある西条は、逆に気分的に追い込まれていく。だが、最後は空振り三振。しかし、桐島は「いつか打てる、必ず」と翔を励まし、しかも翔を見つめるセイラを見て「お前に惚れるのも時間の問題だな」とにやりと笑うのだった。その様子を、じっと見ていたみずきは…
保(西村雅彦)の「龍苑」で、林次郎(田口浩正)、薫子(犬山イヌコ)、耕介(松川尚瑠輝)の一家が、特上の肉を大盤振る舞いで食いまくっている。厨房では、保と幸枝(濱田マリ)が桐島(反町隆史)に、桃の木商店街の酒屋が借金苦で夜逃げしたことを教えていた。南口ショッピングモールに客を取られ、潰れたのは今年で3軒目だ。
夜明け前、桐島は日課の早朝ジョギングに起き出した。林青果店まで来ると、なんと次郎一家が夜逃げの最中だ。「龍苑」に次郎一家を呼び出し、皆で事情を聞くと、南口ショッピングモールの親会社の銀行から300万円の借金があり返済期限が過ぎているのだと言う。泣き出す次郎を見て、耕介は父親に幻滅し、恥ずかしくて翔(川口翔平)の顔も見られなかった。
翌日、保と次郎、妻坂(八嶋智人)は、南口の銀行に交渉に向かった。そのころ、桐島とみずき(長谷川京子)はグラウンドでジャガーズの練習を見ていた。耕介の元気がないのがふびんである。と、みずきは、グラウンドの隣に立つ病院の屋上から、パジャマ姿の少年が一人練習を見つめているのに気が付いた。
銀行の支店では、保ら3人が次郎の担当者に「なぜ次郎やほかの夜逃げ組に融資するのだ」と詰め寄るが、担当では埒が明かない。「龍苑」に戻って善後策を練っていると、ミカ(芳本美代子)が、飲み屋の客から、南口ショッピングモールが桃の木商店街の方へ広がるという情報を仕入れてきた。つまり、銀行とショッピングモールは、桃の木商店街が返済できないことを承知で融資し、担保の土地を取り上げようという魂胆なのに違いなかった。怒った保は、責任者に直談判しかないと、今度は桐島も加え支店長の竜崎(沢村一樹)の家の前で待ち受けた。
竜崎が大きな門から現れた。妻坂が元弁護士らしく、地上げがからむ融資の道義的責任を突くが、竜崎は臆する風もない。ただ、桐島だけは、どこか竜崎の顔に覚えがある。と、やっと思い出した。なんと夏の甲子園で戦った相手だったのだ。
「こいつ、10年に一人と言われたすげえバッターだったんだぞ」と皆に説明する桐島。「だが、100年に一人の逸材と言われたエースで4番の俺の球にかすりもしなかった」と付け加えるのを忘れなかった。竜崎は鼻で笑いながら車に乗り込み去って行く。だが、車中の竜崎に笑みはなかった。15年前の屈辱が胸に蘇っていたのだ。
みずきと塔子(市川由衣)は、酔って転んで入院したミカを見舞った。ロビーに降りると、病院の屋上からいつもジャガーズの練習をながめている少年が、テレビの野球中継を見つめている。みずきはつい、「野球の練習見てるよね」と少年に声を掛けてしまった。少年は口を開こうとしない。そこへ母親しのぶ(春木みさよ)が帰って来た。少年は真哉(熊谷知博)という。みずきは真哉を練習の見学に誘うが、しのぶによると真哉は外に出たがらないのだという。
みずきは桐島を病院に誘った。野球ファンの真哉に桐島を紹介しようと思ったのだ。だが、真哉は桐島のファンなのに、素直に感動を表さない。だが、桐島が話しかけるうち徐々に打ち解け、桐島が下手な字で書いたサインボールをプレゼントすると嬉しさで顔を紅潮させるのだった。
しのぶと真哉が病室に戻ると、そこには父親が待っていた。父親は、なんと竜崎だった。竜崎が外への散歩を誘うが、真哉はうつむき拒絶する。竜崎は失望しつつ、ふと真哉の持つボールに目をやった。
夜になり「龍苑」ではまた次郎の借金の件で話し合いが続いていた。保が「皆でなんとかしよう」と提案する。勲(村松利史)が「そうだよな、あの時の仲間だもんな、恩を返さなきゃ」と壁の写真を見る。その写真には「1974年 桃の木ジャガーズ全国大会準優勝」のキャプションが。その時のエースピッチャーが次郎だったのだ。もちろん「こんな場合に男のロマン持ち出すな」との声も噴出するのだが……。桐島だけは、そんなことより、デブの次郎がピッチャーだったのが信じられない。
と、「龍苑」に竜崎が入って来た。「こういうことはやめろ」とサインボールを取り出した。子供に取り入るのは卑怯だと言うのだ。「息子!?」と桐島もみずきもビックリである。「二度と近づくな」と言い残し去ろうとする竜崎に、みずきはじめみんなが「病気の子を構ってなにがおかしいの」と声を上げた。竜崎は振り返り「だからあなた方はだめなんだ」と言い放った。「弱い者が傷をなめ合うだけなんだ。負ける理由は敗者自身にある」。それには桐島が反応した。「そんな偉そうなこと言ってるから子供がストレス溜めるんだ」と喝破する。そして「勝ったものが正しいと言うなら、もう一度勝負しろ。俺が投げ勝ったら次郎の借金を待ってやれ。お前が打ち勝ったら桃の木商店街を好きにしろ」と勝手なことを言い出すのだった。竜崎は「あれで野球をやめたから今がある。感謝しているよ」と無視して車に乗り込んだ。
翌日、竜崎は真哉の病状説明を医師から受けた。改善の兆候はなく、本人が前向きな気持ちにならないと好転しないという。悲しみを隠せぬ竜崎夫婦であった。
いつものように練習しているジャガーズ。病院を見上げるとまた真哉がながめている。桐島はふと思い立ち病院へ向かった。真哉を迎えに行くのだ。うつむく真哉に「走って打つだけが野球じゃねえ」とグラウンドに車椅子を押し出した。「ここから好きなだけ見てろ」
そこへ竜崎夫婦が追いかけてきた。「何のつもりだ」と怒る竜崎。だが、しのぶは、真哉の明るく一生懸命な表情に気が付いた。「あんな真哉を見たの初めて……」。竜崎も気が付いた。真哉は竜崎に言った。「お父さん、病気治したら、僕も仲間に入れるかな……」。竜崎は何かに気付いたように、上着を取りながらバットを探しバッターズボックスに立った。
「桐島、マウンドに上がれ、勝負だ」
桐島は、待ってましたとばかり、マウンドに向かう。
「キャッチャーは保おじさんだ。ガキに俺の球は受けられない。耕介、外野に回れ」。余裕しゃくしゃくである。
妻坂が言う。「こんな時の桐島は、絶対の自信があるか、カッコつけてるだけか……」
ともかく、二人は15年前のように向かい合った。
振りかぶる桐島。バットを絞る竜崎。桃の木商店街の運命を握る球が投げられた!!
ジャガーズがシャークスと対戦していた。相変わらず大量点を取られ、最終回、2アウト満塁のチャンスも生かせず無得点。結果は0対18で負け。が、ナインは「あと1イニングあったら逆転だったかも」と、それなりに陽気である。が、そんなナインに対して、真哉(熊谷知博)は、冷静に分析しプレイに苦言を呈する。ひるむナインは「何様だ」「ショッピングモールの社長の息子がなんでメンバーなんだ」と真哉を煙たがり始めた。
試合を終え桐島(反町隆史)らが「龍苑」に戻ると幸枝(濱田マリ)が風邪を引いて臥せっており、保(西村雅彦)は苛立ちを隠さない。と、開店を手伝っていた桐島と妻坂(八嶋智人)が、タレを床にこぼしてしまう。保の怒りが爆発した。「これは秘伝のタレで幸枝しか作れないんだ。今日は休業だ」。そんな騒ぎの折、「龍苑」に一人の女性が入って来た。「今日はお休みです」とみずき(長谷川京子)が声をかけると、女性と桐島が見詰め合っている。「お久しぶり」。女性は前妻の咲子(木村多江)であった。
咲子は桐島に再婚の報告に来たのであった。「あなたと同い年のお医者さん。俊太郎の父親になるのだから、一応了解を取りに来た」と言う。桐島はそれなりにショックを受け、翔(川口翔平)が真哉とナインの軋轢を心配して相談を持ちかけても上の空である。
しばらくすると、ミカ(芳本美代子)に送られて保が酔っ払って帰って来た。幸枝が寝込んでいることが腹に据えかねているようだ。桐島に悪態をつき、妻坂が一生懸命作ったタレを投げ捨て、寝てしまうほどである。ただ、「夫婦のことは分からないのよ」とミカは皆を諭して出て行くのだった。
みずきは咲子が来てから様子の変わった桐島が心配で、妻坂に桐島の当時の家庭生活を聞いた。妻坂は「子供にプレゼントしたグローブを突き返されるほど」悪い男だと言う。そのグローブは間借りの六畳間にまだ置いてあるという。
桐島は、物干し台でチームの打順の組み替えなどを思案していた。気になったみずきはそばに寄って様子を窺う。桐島は「咲子の笑顔も俊太郎の笑顔も思い出せない」と悔やんでいる。「俺は父親として取り返しのつかないことをやったんだ」と。みずきは返す言葉がなかった。
日が変わり、みずきが盛り場の書店にいると咲子が声を掛けて来た。二人して喫茶店に入り、「もしあの人のことを好きだったら、およしなさいって言うつもりだった。自己中心的、傲慢、最低…」と咲子は言う。だが、みずきは「今の桐島さんは変わっています。今週の試合を見てください」と挑むように咲子に申し出るのだった。
一方、真哉は練習でも「ジャガーズと試合をしたいなんて、自分のとこに自信を付けたいんだ」なんて生意気を言いたい放題。技術的なアドバイスまで始め、ナインとの仲はさらに険悪になった。慌てた桐島は「龍苑」でチーム親睦会を開いた。だが、座は盛り上がらず、妻坂の作ったタレはまずく、真哉は「僕がいたら楽しくなさそうだから帰る」とタクシーを呼ぶ。桐島が引き止めると「では監督、僕のポジションはありますか」と詰問し、「お世話になりました」と去って行った。
そのころ二階では保も風邪をひき、夫婦で枕を並べて寝込んでいた。
ジャガーズとシャークスとの試合が始まった。どんどん点を入れられる。真哉は来ていない。桐島はベンチをみずきに頼み、真哉を迎えに行った。病室に入ると真哉はいないが、ベッドのそばにぎっしりとジャガーズのメモが書き込まれたノートが積み上がっている。桐島は戻って来た真哉に「これがポジションだ」と真哉のノートを本人に突きつけた。
桐島は真哉の車椅子を押してグラウンドに戻って来た。不愉快そうな顔のメンバーに、「ジャガーズ頑張れ」と書かれた件のノートを広げて見せた。「こいつはお前らより真剣に野球をやってる。だからチームメイトだ」。翔がおずおずと真哉に「僕はどうすればいいの」と尋ねる。真哉は「バットを短く持ち…」と具体的に指示。相手チーム投手の心理まで読み、その通り塁に出る。続く耕介(松川尚瑠輝)も「じゃ、僕は」と聞く。「耕介君は、2カ月前の試合の時の流し打ちを思い出し…」と真哉。桐島は頼もしいコーチを育てたのだ。
と、咲子が観客席に現れた。
龍二(村田将平)が打撃開眼し、打球はがんがんフェンス越え。桐島(反町隆史)がバント練習を指示しても言うことを聞かない。桐島は、まるで絶頂期の自分を見る気がしていた。みずき(長谷川京子)や保(西村雅彦)は「喜ぶべきでしょう」「調子に乗せてやるべきだ」と桐島の不安が分からない。と、そこへテレビ局から桐島に出演依頼の電話が入った。
番組は「あの人は今モノ」である。「龍苑」が保や幸枝(濱田マリ)の風邪で休業したため夕食もままならない状態のため、桐島と妻坂(八嶋智人)は「金になるなら何でもいい」と出演を受けることにした。
放送収録の日がやって来た。商店街は大騒ぎである。ジャガーズのナインたちも「龍苑」に揃って出演である。準備が整ったところで、インタビュアーがやって来た。なんとそれは、桐島が現役だったころ中継ぎ専門投手として活躍していた村井(村田雄浩)だった。村井は23年現役を続け5年前引退、今は解説者として活動していた。収録が始まった。穏やかな村井の問いに相変わらずファンキーなノリで答える桐島。それをモニターで見ていたプロデューサー新川は「面白いよ、コイツ」と桐島に何かを見た様子だった。
収録が終わり、居酒屋で打ち上げが始まった。村井は、相変わらず丁寧で穏やかに話を続けている。みずきが「23年間で一番記憶に残る試合は?」と村井に尋ねた。村井が「5年前の最終戦かな……」と答えると桐島の顔から笑みが消えた。「桐島さんも40本ホームランを打ちパイレーツも優勝に近づいたシーズン。僕の現役最後の試合だったんです」と村井。みずきは桐島の苦そうな表情を怪訝に思った。5年前の試合で何があったのか…。
ジャガーズとブラックスの試合が行われている。2対8でジャガーズが負けているが、1、2塁のチャンス。バッターは龍二である。桐島は龍二にバントを指示した。だが、強気の龍二はそれを無視し、フルスィング。なんと3ランホーマーになり龍二はご機嫌でホームイン。ところが、桐島は龍二にベンチに下がることを命じた。龍二は不承不承了解したが、腹の虫は収まらない。そんな帰り際、ブラックスの監督・建守が龍二を呼び止めた。「うちに入らないか。桐島なんてグラウンドに立つ資格のない奴だぞ。5年前のことを知らないのか」。龍二は驚愕の“事実”を建守から聞かされた。
桐島が「龍苑」に戻りみずきから龍二を外したことを責められていると、またテレビ局から電話が入った。今度はレギュラー解説者の話。驚くみずき、喜ぶ妻坂、戸惑う桐島。
桐島と妻坂は、打ち合わせでテレビ局へ向かった。「絶対に年間350万円は譲らない」と鼻息の荒い妻坂。新川とディレクターが部屋に入って来た。交渉が始まる。妻坂が「現役時代2億2千万貰っていたんですよ」と吹っかける。新川は「精一杯出せて、その10分の1ということで……」。桐島と妻坂は絶句した。「2200万……」。しかもジャガーズの監督は続けていいという話である。「お引き受けします」と桐島は受けた。
が、担当の水曜日は、村井の解説の曜日。つまり自分の代わりに村井はクビなのだと知らされ、桐島は複雑な思いにとらわれる。部屋を出てテレビ局の廊下を歩いていると、前方に書類を拾い上げる村井がいる。2軍のスコアブックなど資料がこぼれだしているのだ。「今日はクイズの回答者で来まして」と妻坂が村井をうまく誤魔化し、「あの人が降ろされるのは桐島さんのせいじゃありませんよ」と桐島を慰める。桐島は動揺していた。
「龍苑」で桐島の解説者就任お祝い会が開かれた。桐島は珍しく酔いつぶれた。みずきはそれとなく妻坂に5年前のことを訊いた。妻坂は教えてくれた。
「あの年の最終戦。優勝がかかった試合で、桐島は監督の指示を無視して全打席フルスィング凡退。それでパイレーツは優勝を逃したんだ。八百長の噂が流れた。真偽のほどは知らないが、クビになった後どこも引き取り手がなかった理由はそれだね」。みずきは翔(川口翔平)の部屋に入り、パイレーツのスコアブックを探した。その試合の桐島は妻坂が言ったとおりである。そして敗戦投手は村井であった。
ジャガーズの練習で、またまた龍二が言うことを聞かない。桐島が「守備練習をやれ」と言うと、龍二は「監督だって人の言うこと聞かなかったんだろう。5年前八百長やったくせに」と大声で口答えし、走り去った。唖然とする子供たちを前に、桐島は顔を上げられなかった。桐島は「龍二はあのころの俺だ」とつぶやくのだった。
テレビ初出演の日がやって来た。「陽の当たる場所へ帰って来た」と感無量の妻坂に比べ、桐島に元気がない。みずきも翔も一緒だ。桃の木商店街やジャガーズの皆は1時間も前から「龍苑」に集まっている。
番組が始まった。村井は最後の解説を粛々と行っており、それを桐島はじっと見つめている。解説者交代を告げる桐島の出番が回ってきた。桐島の挨拶が始まった。なかなか桐島が口を開かない。スタジオに緊張が走る。と、桐島が話し始めた。
真哉(熊谷知博)の容態が急変したとの連絡を受け、桐島(反町隆史)とみずき(長谷川京子)は病院へ急いだ。竜崎の会社の従業員が二人を責める。だが竜崎(沢村一樹)は真哉の病状は、胆道閉鎖症という肝臓の病気で、これまでにも急変を経験している、深刻ではないと二人を慰める。帰路に着いた二人だが桐島は責任を感じ病院に戻ろうとする。
キッズリーグの地区予選が間もなく始まる。桐島は子供たちを集め、決起集会を開くと共に、真哉の病状を説明した。桐島は真哉の分析ノートを手にして、「真哉はベンチに入れないが、このノートで一緒に戦うぞ」と、みんなの意気を上げる。
初戦が始まった。真哉ノートの指示通り、相手チーム投手の弱点を突き逆転勝利だ。ナインは病院の真哉を訪ね、初戦突破の報告。みずきが全戦、試合のビデオを撮って持って来ると約束し、真哉も大喜びである。もちろん保(西村雅彦)ら桃の木商店街の仲間も大感激。竜崎夫婦も真哉が楽しんでいることが安らぎになった。
桐島やナインのやる気と真哉ノートのおかげでジャガーズはまさかの快進撃。だが、桃の木ショッピングモールの拡張計画でジャガーズのグラウンドが潰される青写真は刻々と進められていた。竜崎は複雑な気持ちにさいなまされた。真哉はジャガーズの一員として大きな活躍をし、それを生きがいとして充実した入院生活を送っていたので、難病でドナー待ちだったが、手術できる体力を回復していたからだ。
「龍苑」で祝宴が行われていた。なんと決勝戦まで駒を進めたのだ。もちろん保のおごりである。決勝戦の相手は強豪デビルズだが、保も幸枝(濱田マリ)も涙ぐんで子供たちを見守る。その期待に応えようと子供たちも深夜の自主特訓に励んだ。真哉も竜崎と一緒にベッドでビデオを見ている。就寝時間になり竜崎が帰ろうとすると、真哉が「買って欲しいものがあるんだけど……」と言う。竜崎はその意外なおねだりに応えるのだった。
決勝戦を明後日に控え、練習に励んでいたジャガーズの元へみずきが放心状態で歩いてきた。桐島たちはその普通でない様子にみずきの周りに集まった。「真哉君が亡くなった…」。一同絶句し、病院に走った。だが、真哉のベッドはすでに片付けられていた。放心した桐島は、夜になって、肩に走る痛みも構わずバットをフルスイングし、悲しみを忘れようとするのだった。仲間も練習に身が入るはずもなかった。
明日決勝戦という夜、翔(川口翔平)は食事がのどを通らない。怒鳴りつけて食べさせようとする桐島。それをいさめる妻坂(八嶋智人)とのいさかい…と「龍苑」が緊張でピリピリしている。
そこへ竜崎がやって来た。みずきにビデオカメラを返しに来たのだ。そして竜崎の顔を見られない桐島に「お礼を言いにきた」と切り出した。意外な言葉に顔を上げた桐島に竜崎は続けた。「ドナーが見つからない限り、死は免れなかったんだ。俺は何もしてやれなかったが、真哉が『人生は短かったけど幸せだった』と言ってくれたなら少しは救われる」と荷物を出した。「死ぬ前にこれを買ってくれと言うんだ」。それはバットだった。「野球があいつを幸せにしてくれた。決勝戦に真哉も連れて行ってくれ」とグリップに「真哉」と書いてあるバットを桐島に渡す。受け取れない桐島に、竜崎は「頼むよ」とさらに懇願する。やっと手を出した桐島。竜崎は「ありがとう」と、安心したように微笑みながら出て行くのだった。
だが、桐島はみずきに「明日は俺の代わりに監督をやってくれ」と言い出す。「俺が無理をさせたから早死にしたんだ。何で辛いって言ってくれなかったんだ。野球なんかしなけりゃ、もっと生きられたんじゃなかったのか」とバットを見つめ泣き崩れるのだった。しかし、みずきは「辛いって言わなかったのは、そう思ってなかったからよ」と桐島を慰める。そしてビデオのスイッチを入れた。
画面にはジャガーズの試合シーンの後に録画された真哉の顔が現れた。
「ジャガーズは絶対勝ちます。監督、来年はこのバットでバッターボックスに立ちます」
そこには、真哉の明るい命の喜びがほとばしっていた。
ジャガーズとデビルズの決勝戦が始まった。真哉の遺志が乗り移ったように好ゲームが展開されている。6回表が終わって0対0。この裏で点が入ればサヨナラ勝ちだ。博文(伊藤拓也)がバッターだ。博文は真哉のバットを指差して桐島に言った。「そのバット、使っていいですか」。桐島が渡す。見つめる一同。会議を抜け出してやって来た竜崎も凝視している。バットをしっかりと握り締め博文はバッターボックスに立った。
ジャガーズの30年ぶりのリーグ戦出場で桃の木商店街は盛り上がっていた。智学ゼミを除いて…。桶川(堀内健)は智学ゼミ本部に呼び出され、本部長から「この成績ではグループから脱退してもらう」と脅されていた。看板がなくなっては塾などやっていられない、と泣き付く桶川。そして本部から美人講師香山(森口瑤子)が派遣されてきた。
香山は早速、成績の悪いジャガーズのメンバーとその親を呼び出し、「人生は中学入試で決まる」と説明、「次の全国模試で平均点を取れなければ智学ゼミをやめてもらう」と切り出した。ざわめく会場。そこへ桐島(反町隆史)と妻坂(八嶋智人)が入って来た。香山が呼んだのだ。香山は二人を「一流スポーツマン」「有能弁護士」と持ち上げながら、「結局、才能か努力で一流になれるんです。勉強は裏切らない。だから勉強が大事」と説得に利用する。「全国模試までしばらく野球を休んで、この子たちを勉強に専念させてください」と命じるころには、香山の美貌にまいった桐島を筆頭に会場にいた全員が、ジャガーズ勉強漬けに同意した。ただ、みずき(長谷川京子)だけが納得していなかった。
香山の特訓が始まった。メンバーはそのスピードについていけない。子供の素朴な質問など「試験に出ません」とお構いなし。練習も出来ず、ナインの士気はあがらない。
そんな中、桐島は香山が気に入り、桶川に仲を取り持つように持ち掛ける。だが、桶川は交換条件を出した。それは、自分にみずきとの仲を取り持て、というものであった。桐島は、お安い御用とばかりに、みずきを呼び出し、ダブルデートを成立させる。みずきは桐島とのデートだと信じ込みウキウキと出かけるがそこには桶川・香山もやって来るうえ、桐島は香山にぞっこんの風。お開きになり、悪酔いしたみずきは「香山先生はよくない」と荒れるが、桐島はその理由が分からない。実際、香山は、みずきの想像通り、ジャガーズナインを切り捨てるつもりでいた。
模試が始まった。メンバーは試験に全然自信がない。と、監督官の一人がカンニングを発見、その子供の手をつかみ上げた。なんと、それは翔(川口翔平)だった。
智学ゼミ・桃の木支部に桐島が呼び出された。なんとジャガーズ全員がカンニングしていたのだ。
「なぜだ」と桐島が問うと、「今日のテストが出来なかったら、僕らもう野球が出来なくなるんだ」と子供たち。ビックリする桐島、うなだれる子供たち…。
職員室では桶川が小さくなり香山が怒り狂っている。「向上心がないからカンニングなんかするのよ。彼らは完全に落ちこぼれ。塾に通う資格はありません」と言い放つ香山。 飛び込んできた桐島に「フェアプレー精神は教えないんですか?」と皮肉も飛ばす。
桐島は「俺も才能のない奴らはグラウンドに来る資格なんかないと思っていた。だがあいつらは諦めずに必死に練習してリーグ戦出場を決めたんだ。あいつらは落ちこぼれじゃない。間違っていたのは俺の方で、それを教えてくれたんだ」と言い放ち「1週間後のテストであいつらの本当の力と可能性を見せてやる」と宣言する。
でも、桐島の作戦は「龍苑」で焼き肉を食べさせるだけ。「栄養を脳みそに持って行け。勉強地獄の体力をつけろ」。しかし、子供たちは桐島の気持ちが分かった。本気で勉強に取り組むナイン。親たちも仲間も協力して勉強に励む。なぜか桐島まで小学校の勉強に取り組んだ。その気持ちはみずきだけが理解した。
桐島は一緒に勉強しながら翔に諭した。「俺が一番嬉しかったことは小学校の時、一生懸命練習し、エース投手からヒットを打った時だ。一番大事なことは自己ベストを出すことなんだ」。みずきはそれを聞くともなく聞いていた。
テストが始まった。親たちもそれぞれの思いで子供たちのテストの様子を想像している。
日が変わり、桃の木支部に支部別成績表がファックスされてきた。香山が教室でジャガーズメンバーに成績を読み上げた。その結果は…
桐島(反町隆史)とみずき(長谷川京子)は場違いな高級レストランにいた。要の母親ミカ(芳本美代子)が福引で当てた食事券をもらい、それで来ていたのだった。桐島の下品でぞんざいな様子に、みずきはハラハラしていたが、ギャルソンの態度から、桐島がそんな場に慣れているのだと気付く。その時、パイレーツの4番打者・日下部(金子昇)が沙織夫人(麻奈未)を伴ってやってきた。二人と仲のいい桐島は日下部夫婦と豪勢な話をしているが、みずきはついていけず、ワインをがぶ飲み。と、沙織が、夫の打撃不振の打開策を桐島に聞いてきた。桐島は、スィングの欠点を指摘、的確なアドバイスをする。驚く日下部に「ガキどもの指導をしていると理論も必要になるんだよ」と笑う。いつの間にか、みずきはヘベレケである。と同時に、桐島の格好よさを目の当たりにして、桐島への恋心は本物になりつつあった。
みずきは、桶川(堀内健)の塾でも心ここにあらずである。幸枝(濱田マリ)は、そんなみずきを「桐島への恋わずらい」と見抜いた。それを聞いた保(西村雅彦)はビックリ仰天、指は切るわ、頭を打つわ、大騒ぎである。
一方、妻坂(八嶋智人)は、ミカから、要(高橋賢人)の養育について相談を受け、てきぱきと指導、ミカから絶大なる信頼を受け始めていた。というより、ミカも結構惚れているようだった。そんな折、妻坂に電話がかかってきた。なんと、妻坂の母親である。「やっと見つけたわ。お父様がお話があるから帰ってらっしゃい」。それだけ言うと電話は切れた。妻坂は固まった。
満身創痍の保は、帰って来たみずきを座らせ、「桐島はだめだ。好きになるのは許さん。いつかはいなくなる別世界の人間だ」と頭ごなしに切り出した。幸枝がうまくとりなそうとするが、みずきは、全く聞いた様子もなく部屋に戻っていった。桐島はそんなことを知る由もない。
妻坂は、大金持ちの実家に戻った。父親が「うちに帰って結婚し、わしの会社に入れ」と命令する。
ジャガーズの練習。みずきとミカが、それぞれ好きな男を見つめている。と、そこへ日下部がやって来た。手にはバットケース。「切羽詰まってるんだ。お前にフォームを見てもらいたい」。桐島も気軽に引き受け、ちょっとしたコーチ状態である。その晩、ジャガーズメンバーやその家族は「龍苑」に集まり、パイレーツの試合をラジオで観戦。3打席徐々に打撃勘を取り戻しつつあった日下部の4打席目。フルスィングの打球は、バックスクリーン直撃のホームランとなり、復活の一打となった。桐島“コーチ”の殊勲であることを知っているので、店中、大騒ぎとなる。ちらりと桐島を見るみずきの視線に気付いた保の指は、熱いスープに飛び込むのであった。
日下部が桐島に礼がしたいと、食事に誘ってきた。験(ゲン)を担ぐプロスポーツマンの常で、あの時一緒にいたみずきも伴って、という希望だ。今度は恥をかきたくないと、みずきは一張羅でドレスアップすることにした。
またまた高級レストランに行くと、雲の上のような話が飛び交い、やっぱりみずきはついていけない。それどころではなく、日下部が、桐島にパイレーツにコーチで戻ることを勧め始めた。「お前は最高のコーチになれる。俺が球団に掛け合う」。桐島はその場では固辞するのだったが…。
雨が降り始めたその帰り道、初めてはいた靴が痛く歩けなくなったみずきを桐島が負ぶう。恥ずかしいけど嬉しいみずき。だが、思い複雑なみずきは背中を降りて裸足になり濡れながら歩き始めた。
みずきの帰りを待ち受けていた保と幸枝はびしょ濡れの二人に驚く。保は「お前が泣かしたのか」と桐島に飛びかかろうとするが、妻坂に止められひっくり返って、今度は肩を強打だ。ともかく、みずきは風邪を引いたと、塾を休むし、揺れるみずきの心を慮って保たちは気が気でない。
そんな時、桐島に球団社長から「会いたい」と電話が入る。
桐島(反町隆史)は、パイレーツからのバッティングコーチでの復帰申し入れに、心を揺らしていた。みずき(長谷川京子)は「おめでとう」と言うが本心からとは感じられないし、自分もそれで一件落着とは思えなかった。そんな折、「龍苑」で子供の家族達が桐島にユニホームをプレゼントしてくれた。現役時代と同じ背番号23。桐島は、何も言い出せず、ユニホームを重く感じた。その時、桐島に電話が入った。パイレーツの三田社長(升毅)である。「我々の熱意もわかってくれ」。三田の手には本物のパイレーツ23番のユニホームが握られていた。桐島は、自分の手元のユニホームを見つめ「トーナメントが終わるまでここを離れるわけには行きません。もう少し考えさせてください」と断るのだった。みずきは物陰からそのやり取りを聞き、桐島の苦悩を思いやった。
一方、妻坂(八嶋智人)は、父・憲明(小林勝也)の命令で嫌々ながら見合いをしていた。おためごかしで進む見合いであったが、相手の可奈子(大石恵)は清楚な美人であった。妻坂は「龍苑」に帰って、すぐ、「どうすればいいの」と桐島に相談したが、桐島は「愚痴たれるくらいなら、とっとと結婚して出て行け」とけんもほろろ、取り付く島がない。桐島も自分のことで精一杯なのだから。
決勝トーナメントが始まった。みずきが「龍苑」で準備をしていると、日下部(金子昇)が現れた。桐島の説得にやって来たのだった。日下部は「パイレーツの件ご存知ですよね」とみずきに声をかけた。さらに「あいつ、返事を保留しているんです。少年野球の大切さも、周囲の方々への気持ちも分かります。でも、あいつは野球界の宝なんです。どうか気持ちよく送り出してやってください」と頭を下げる。みずきには答えようがなかった。
グラウンドでは桐島が「ここからは遊びじゃない。負けたらこれまでのことが、全部無駄になるんだ」と子供たちに厳しく檄を飛ばしていた。これまでの桐島とは雰囲気が違う。子供たちはちょっと戸惑う。試合は勝った。「龍苑」で祝杯を上げるナインだが、桐島は「今日の勝ちは向こうのミスが理由だ。あんな試合をやったら次で終わりだ」と手厳しい。保(西村雅彦)らが「そこまで言うこたねえだろう」と言うほどである。みずきはそんな桐島の気持ちを察し、「行った方がいいと思うよ、パイレーツへ。迷っている方が子供たち可哀相。桐島さんは充分やってくれたわ」と桐島を元気付けるのだった。
妻坂の方は、可奈子との結婚を実家の方が勝手に決めてしまった。情けなくも、従う自分が悔しい妻坂。その話をミカ(芳本美代子)にする。「僕をさらって」と口に出してしまう妻坂に、ミカは「自信を持って」と励ますにとどまるのだったが…。
ジャガーズは桐島の厳しい指導の甲斐あってか、準決勝を突破した。「龍苑」でまた祝杯が上がるが、桐島だけは元気がない。と、そこへ、突然、スポーツ紙の記者たちがなだれ込んできた。「桐島さん、パイレーツのコーチに復帰されるそうですが…」。桐島だけでなく、驚く子供たち。桐島は、あわてて記者を外に押し出した。振り向くと「龍苑」店内は凍り付いていた。妻坂が言う。「本当ですか、今の話」。「ああ」。力なく答える桐島。子供たちが声を合わせて「行きませんよね、監督」「僕らの監督ですよね」と叫ぶ。桐島は下を向くしかなかった。
そんな妻坂は、父・憲明が直々に迎えに現れ、車に乗せられて去って行った。
また、みずきは、子供たちを前に、桐島の気持ちを伝えていた。「あなたたちがパイレーツから誘われたらどうするの。でも、あの人は迷っていたのよ。あなたたちは日本一幸せな野球少年よ」。何かに気が付いたようなナインだった。
決勝戦の日がやって来た。試合開始。だがナインの動きは固い。桐島のことを考えているのだろうか。2対0でリードを許した中盤、桐島はナインに言った。「やっぱりさ、野球は楽しんでやるものよ。思いっきり投げて打って、仲間と自分を信じてプレーする。俺たちがやってきたのは、そんな野球だよな」。子供たちは「ハイッ!!」と声をそろえた。
それから見違えるようにハツラツとプレーするジャガーズナイン。最終回裏を残して、3対2と逆転。しかし、2アウト2、3塁という一打サヨナラのピンチを招いていた。桐島がタイムを取ってマウンドに来た。取り囲むナイン。「緊張するだろう?」。うなずくナイン。「俺は『アガルこと』と『燃えること』は同じなんだ。楽しんでやりゃいいんだよ」と言ってベンチへ戻って行く。ナインから笑みが漏れた…
桐島(反町隆史)がパイレーツのバッティングコーチに就任、桃の木商店街を後にして3カ月がたった。桐島はジャガーズで培った指導法でパイレーツの成績をグングン上げていた。スポーツ紙にゴシップを書かれるまでになった。桃の木の住人の生活は桐島以前に戻ったようにも見えたが、みずき(長谷川京子)も保(西村雅彦)も、どこか空虚な気持ちは隠せなかった。
そんな折、要(高橋賢人)がみずきに相談に来た。なんと、妻坂(八嶋智人)が、毎日のように母・ミカ(芳本美代子)のもとへ現れ、ミカ、要に混じって食事を共にしていると言うのだ。みずきが要の家に行くと、本当に妻坂がいる。すぐに「龍苑」に連れて行った。保たちは、婚約したのにどうしてそんなことするんだ、と妻坂を責めるが、妻坂の表情は引きつるだけである。それはミカも一緒だった。皆に取り囲まれ、妻坂が糾弾さていれるところへ、なんと、そこへ桐島が現れた。単に食事をしに来ただけだという素振りであるが、みずきは何かある、と見抜いた。その桐島は助言を求める妻坂に「親の決めた結婚をしろよ。ハンデ背負ってゼロからのスタートする覚悟あんのかよ」と厳しく突き放すのだった。
妻坂の結婚話はどんどん具体化し進んでいく。そのステップ毎に、妻坂の気持ちはミカに傾いていくのだった。その気持ちを癒すために「龍苑」を訪れた。幸枝(濱田マリ)に「待ち合わせじゃないでしょうね」と牽制されていると、また桐島が現れた。試合を終えてタクシーでやって来たという。怪訝な保に「なぜ来た」と追及されても、「来てやったんだぞ」とごまかしっぽい。みずきが、お釣りを受け取らず出て行く桐島を追いかけると、桐島は何か言いたげである。みずきは、あえて何も訊かずに「龍苑」に戻るのだった。
妻坂は父親の会社で見習い幹部をやっていたが、ミカのことが気になって仕事が手につかない。そこへミカから電話が入る。「もう友達付き合いは止めましょう。幸せになってね」と感極まるミカ。妻坂は固まった。
桐島の様子が気になったみずきは、パイレーツの球場を訪ねた。日下部(金子昇)が、気を利かして中に入れてくれた。みずきは桐島に「何か悩んでいるの? いつもの桐島さんじゃない感じ」と尋ねる。桐島は「あるわけないだろう。俺は救世主だぞ」と強がるが、みずきは「もし、無理をしているのなら桐島さんらしくない。やりたいこと思い切ってやれば。子供たちに言ってたでしょう。自分を信じれば何でも出来るんだ、って」と力付ける。実はみずきの指摘は図星だった。だが、桐島は素知らぬ振りでその場を去った。
と、桐島の携帯が鳴る。三田社長(升毅)が食事を誘ってきたのだ。桐島がレストランに行くと、監督になって欲しいと言う。桐島は当惑した。“やりたいこと”があるのだ。と、視線を巡らすと、離れたテーブルに妻坂と婚約者の可奈子(大石恵)が、妻坂の家族とともに食事をしている。妻坂が意を決して口を開く。「可奈子さんとは結婚できません! 僕には好きな人がいるんです。篠田ミカさんです」。怒りに震える家族。「ハンデ背負ってゼロからスタートする覚悟もあります」。それに対して、可奈子の方が「あなたは素敵です。絶対幸せになってね」と応援する。さらに桐島が「俺よりずっと格好よかったぞ」と声をかける。妻坂驚く…。
桐島は「龍苑」に向かった。扉を開け、みずきに言う。「お前の言う通りだ。俺はやりたいことをやるぞ!!」
日が変わり、桐島はパイレーツの会議に出席していた。三田のほか銀川オーナー(伊東四朗)も同席している。そして、桐島が口を開いた。
「監督の件お断りします。僕は…」
桐島 明…反町隆史
伊佐山みずき…長谷川京子
妻坂正義…八嶋智人
桶川治虫…堀内 健
林 次郎…田口浩正
林 薫子…犬山イヌコ
小野田 勲…村松利史
小野田早苗…大島さと子
篠田ミカ…芳本美代子
葛木塔子…市川由衣
伊佐山幸枝…濱田マリ
伊佐山 翔…川口翔平
林 耕介…松川尚瑠輝
小野田淳平…米谷真一
小野田健太郎…川北純也
篠田 要…高橋賢人
望月雅人…川原一馬
黒羽拓真…細山貴嶺
太田光樹…内藤惟人
関 博文…伊藤拓也
稲葉龍二…村田将平
日下部浩二…金子 昇
滝田加奈子…大石 恵
三田晴彦…升 毅
銀川一彦…伊東四朗
伊佐山保…西村雅彦
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感想
この作品を制作した人々の何が素晴らしい人生だと考えているかというのがよく伝わってくるようなドラマだった。
このドラマは見ていてすごく心に響いてくる場面もたくさんあった。
大人も子供も野球に熱中する、そういう人生も素晴らしいなと思った。
この作品を見ているとどんなことでも本気で楽しめることがどれだけあるのか、それが素晴らしい人生かどうかを決めるのかなと思った。
まとめ
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