あの日のオルガン(映画)公式無料動画配信や見逃しをフル視聴する方法！感想まとめ

私は保育士の仕事をしていて、この作品を見ると今も昔も子供を預かることだけが仕事じゃなくて、発達を促したり情緒の安定を図ったりというのも変わらないなと思った。
でも貧困や疎開、戦争の中でどうやったら文化的生活ができるのか・・・。
子供たちや親の笑顔や泣き顔がすごく心に響いた。
作品と現代は状況も全く違うけれど、子供達の未来の為にも私は仕事を頑張ろうと思った。

これまでにも戦時中の話に基づいた作品がたくさんこの世に送り出されているけれど、その多くが男性が戦場に行って戦っていた当時の出来事などがほとんどだった。
でも戦時中は男性ばかりではなく、戦場で戦っている裏で女性も戦っているということがわかった。
たくさんの子供たちを預かって疎開するというのは本当に大変なことだと思う。
何のために戦争ってあるんだろう？
国民はこんなに悲しくて苦しい思いをしていたのに誰が戦争をしたがったのだろう？
戦争は多くの戦災孤児や傷を負ったものを残していく。
戦争についてすごく考えさせられた。

この作品は空襲を逃れるために東京から埼玉のお寺に保育園ごと疎開を始めるという話。
これまでにも戦争についてや戦時中に生きているた人たちの話は多く聞いたり見てきたりしたけれど、戦時中の小さな子供達を育て上げる話というのはこの作品が初めてだった。
さらにこの物語が実話だと思うと、当時は本当に大変な思いをして生き抜いたんだと思い、 また困難に立ち向かっていく姿にはとにかく胸が締め付けられた。
戦時中ということは、保育士さんも同じ人間で時には心が折れることだってあるだろうし、食べ物のない時代に意思疎通がなかなか難しい子供たちの面倒をみるというのは本当に立派で、立派を通り越して尊敬に値する。

戦時中なので当時はきっと自分のことでさえいっぱいいっぱいになっている人がほとんどの中で、我が子ではなく他人の子供を預かっているという自覚をしっかりと持って保母さん達を束ねていた楓さんがとても立派だった。
戦争についての作品を見ると、どんな作品を見てもいつ見ても罪のない多くの人たちの命を奪ったアメリカや戦争を起こした陸軍に強い滞りを感じる。
二度とこのような悲惨な戦争を起こしてはいけない。
でもせめて私達に出来ることは何なのか？
戦争を絶対に起こさせないようにするためには、まずは偏った考えを持っている議員や党を選ばないことだと思う。
今の日本は戦争は起こっていないけれど、今の日本のコロナの状況下で政治家を見ていると本当に頼りないという人もたくさんいて、そんな人たちを日本のトップに立たせるわけにはいかないとつくづく思うようになった。
少し飛躍してしまったけれど、この作品を通してそんなことを考えてしまった。