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「イノセンス 冤罪弁護士」とは?
2019年1月19日から3月23日まで放送されていたドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」。
日本では様々な事件が発生し、犯人が逮捕され一度起訴されてしまうと、冤罪であろうが無実の証明がほぼ不可能となっています。
現実でも、本当は無実にもかかわらず犯罪者として扱われてしまうことも。
この物語では、一人の若い弁護士が科学者やジャーナリストたちの協力を得て意外な実証実験をし、冤罪事件を覆していくという物語になっています。
この作品で坂口健太郎が主演を務めました。
身近に潜む【冤(えん)罪】の恐怖。
犠牲となった弱き人々を救う弁護士たち!
冤(えん)罪とは……
「無実であるのに犯罪者として扱われてしまうこと」
実は……普通に暮らしている一般の人々が冤罪の犠牲になっていることが少なくありません。
このドラマは、一人の若き弁護士が、科学者、ジャーナリスト達の協力を得て、意外な実証実験で、冤罪事件を解き明かして行く、
大人も楽しめるヒューマン・リーガル・エンターテインメントです!
保駿堂ほうしゅんどう法律事務所で刑事事件を担当する若手弁護士の黒川くろかわ拓たく(坂口健太郎)は、日本の司法制度の下では異例の3年で5件もの逆転無罪を勝ち取っている凄腕弁護士。しかしその素顔は、人当たりはいいものの、整理整頓が苦手で取材嫌い、事務所の物置に住み着いている変わり者。訳あって大手事務所をクビになり、ひと月前から保駿堂法律事務所で働く新米弁護士の和倉わくら楓かえで(川口春奈)は、不本意ながら拓を手伝うことになるが、独特のペースに振り回されてストレスが溜まるばかり。この日も拓は冤罪事件に関心を持つ報道ディレクター・有馬ありま聡子さとこ(市川実日子)の取材をドタキャンし、勝手に依頼を受けていた依頼人との約束を優先させる。
依頼人・阿蘇あそ恵美子えみこ(中島ひろ子)の夫・重雄しげお(吉田栄作)は、自宅に放火をした容疑で逮捕された後、犯行を自白。阿蘇家には借金があり、偶然にも恵美子が不在の日に事件が起きたことから保険金目当ての犯行とされているが、恵美子は夫の犯行が信じられないと言葉を詰まらせる。拓は火事の際に重雄が慌てて持ち出したという戦隊ヒーローのフィギュアに興味を示す。それは5年前に10歳で亡くなった息子・幸雄ゆきお(岩田琉聖)の形見の品。しかし、5体セットのフィギュアのうち、運び出されていたのは2体だけだった……。
早速接見に向かう拓と楓だが、今回の事件はすでに被疑者の重雄が自白済み。弁護方針を尋ねる楓に拓は、警察の調書が犯人像をイメージしやすい“よくできた調書”だったと話す。そして、接見室で力なく罪を認める重雄に、計画的な犯行であれば大切な息子の形見を全部運び出せたはずだと迫り、警察から虚偽の自白を強要されたことを告白させる!
翌日、火事のあった阿蘇宅跡で証拠写真を撮る拓と楓、パラリーガルの城崎きのさき穂香ほのか(趣里)は、集まって来た小学生たちから“ユキオの呪い”で火事が起きた、と気になることを言われる。実は幸雄が亡くなったのは廃工場で花火をしていた際の失火が原因だった……。そんな中、所長の別府べっぷ長治ながはる(杉本哲太)から呼び出された楓は、事務所の利益に無頓着な刑事事件担当の拓やベテラン弁護士の湯布院ゆふいん和人かずと(志賀廣太郎)が暴走しないように監視役を任命される。冤罪にこだわるあまり警察や検察に批判的すぎる拓たちは、別府からあまり良く思われていないようで……。
そして迎えた公判初日。重雄の取り調べをした刑事の下呂げろ(阪田マサノブ)が証人として出廷するが、下呂の挑発に乗った重雄は法廷で暴れ、心証を損なってしまう。さらに、検察側は梁の焼け方から、2階の子供部屋が出火場所と特定し、弁護側が主張する1階の押入れにあったストーブからの失火を科学的に否定。弁護側は窮地に!!
そんな状況でも焦った様子を見せない拓は、再び現場に行くだけでなく、幸雄が亡くなった廃工場にまで足を運ぶと、落ちていた弾倉から、廃工場がサバイバルゲームに使われていると推測。火災時の映像にミリタリー服を着た若者たちが映っていたことに一人納得する拓だが、焦る楓は少しでも刑期を軽くするための情状弁護に切り替えることを提案する。しかし拓は、保険金目当ての放火だと決めつけることと、子供への愛情があって本人も否定しているから放火していないと決めつけることは同じだと語り、真実がわからないから調べているのだと答える。さらに、阿蘇家のミニチュアを作り、焼け方を検証していた拓のせいで事務所ではボヤ騒ぎが勃発!拓の徹底した調べ方に呆れる楓だが、入手した映像を見ていた拓は突然何かを思いつく。
数日後、拓が向かった大学の実験施設で待っていたのは物理学科准教授の肩書を持つ偏屈な科学者・秋保あきう恭一郎きょういちろう(藤木直人)。なんと、そこには原寸大で再現された阿蘇家のセットが用意されていた!採算度外視の拓の大暴走に腰を抜かす楓だが、盛大に燃えるセットを真剣に見つめる拓……。
そして弁護側反対尋問の日。法廷には火災実験の映像を元に証言台に立つ秋保の姿があった。阿蘇家の梁には根太と呼ばれる建築資材が使われており、設計図に基づいて作ったセットでは弁護側の主張する1階からの失火でも現場と同じ梁の焼け方になったことを証明する。さらに拓は、特定の周波数による強い電波が押入れのストーブのスイッチを誤作動させたと主張。実はストーブを誤作動させた違法電波は廃工場のサバイバルゲームで使用されていた無線機だったのだ!拓の地道な調査と実証実験によって重雄は逆転無罪を勝ち取る!
裁判後、敗れた担当検事・指宿いぶすき林太郎りんたろう(小市慢太郎)に敗因を諭す、拓の父で最高検の次長検事・黒川くろかわ真しん(草刈正雄)。真は冤罪事件に入れ込む息子を認めていない様子だが……。
拓たく(坂口健太郎)の父・真しん(草刈正雄)が最高検のエリート検察官だと知った楓かえで(川口春奈)は、拓がわざわざ薄給の刑事事件の弁護士をしていることを疑問に思うものの本人には聞けずにいた。そんな中、お金にならない当番弁護の依頼が舞い込む。弁護するのは、コンビニで現金を奪い店員に怪我を負わせた強盗致傷の容疑で逮捕された21歳の飲食店アルバイト・十勝とかち岳雄たけお(山田裕貴)。担当刑事によると、岳雄は十代の頃から窃盗を繰り返していた札付きのワルだという。接見した拓と楓に対しても態度が悪く、いきなり激昂した岳雄は、自分はやっていないと机を叩く!
岳雄の手に調理師のバイト中にできた無数の切り傷があることに気づく拓だが、自分に疑いの目を向ける楓にキレた岳雄から追い返され、まさかの弁護拒否!岳雄を心配する母・睦美むつみ(仙道敦子)から、高校時代にはグレてしまったが今は料理人を目指して洋食屋で真面目に修行をしていた岳雄が強盗をするはずがないと言われる拓と楓。睦美から改めて弁護依頼を受けた拓は、徹底的に検証して戦うことを宣言する!
しかし、テレビ局員の聡子さとこ(市川実日子)に集めてもらった事件の情報を見ると、犯行現場の監視カメラ映像に加え現場には指紋が残っており、岳雄は限りなく黒。そんな中、別府べっぷ所長(杉本哲太)に呼び出された二人は今回の弁護は楓の主導にしたいと提案される。楓は拓の暴走を防げという別府からのプレッシャーを痛感……。
翌日。起訴前弁護で不起訴を勝ち取りたい拓と楓、穂香ほのか(趣里)は、有罪となる根拠を崩すために犯行現場のコンビニへ。調べるうちに警察の杜撰な捜査が明らかになるものの、母子家庭で育った岳雄がグレて犯罪に走ったと決めつける近所の人たちの偏見に、楓は憤りを覚える。岳雄が事件発生時刻にいたと主張する近所のガソリンスタンドを訪ねた三人は、監視カメラに映った岳雄の姿を見つけるが画面の時刻は事件発生時刻より少し早く、アリバイにはならない。現場調査に来ていた検察官の指宿いぶすき(小市慢太郎)に警察の見込み捜査を訴える拓だが、指宿は『疑わしきは疑われるだけの根拠がある』と拓の父から教わったと話す……。
不起訴を勝ち取るタイムリミットが迫る中、拓はなぜかガソリンスタンドの向かいの家の庭にあった巨大オブジェに執着する。その正体が、住人が趣味で作ったという日の出の光を受けて輝く芸術作品『日の出の塔』と判明しスッキリする拓だが、弁護材料が見つからず焦る楓は拓にイラつきを覚える。
疑いを晴らすためのアリバイが見つからない中、岳雄の起訴が決まり拓たちはいよいよピンチに!しかし、ペットボトルの水が光を透過してゆらゆらと影を作る様子を見た拓は、突然何かを思いつくと慌てて『日の出の塔』がある家へ!そこには拓から監視カメラの映像解析を頼まれていた科学者の秋保あきう(藤木直人)がいた。状況の見えない楓をよそに、拓と秋保は聡子の協力のもと放水車やハイライダーを集めて大規模な実験を開始する!放水車で『日の出の塔』の家の隣にあるビニールハウスの屋根の上に水を溜め揺らすと、水を通過した光が『日の出の塔』の反射鏡の光をゆらゆらと揺らす。それは、事件当日のガソリンスタンドの監視カメラ映像に映っていたのと同じ光の揺れだった……。
拓と楓は実証実験の映像を手に検察庁の指宿のもとへ。事件の起きた朝7時に岳雄はガソリンスタンドにいたとアリバイを主張し、6時45分に岳雄を映していたガソリンスタンドの監視カメラの時刻表示が15分遅れていたと話す。実は事件当日、その地域では一時的な集中豪雨があり、ビニールハウスに設置された監視カメラの映像には、7時にビニールハウスに溜まった水を逃そうと揺らしている様子が映っていた。その水を通過した光が『日の出の塔』に反射し、ガソリンスタンドにいた岳雄の映っていた監視カメラにも映り込んでいたのだ。拓たちが地道に進めた検証が決め手となって、岳雄の冤罪が晴らされる!
数日後、無事留置所を出た岳雄に、拓は一度疑われた人間に対して偏見の目が向けられるのは仕方がないことだと話す。しかし、人は変われると信じる拓の言葉に岳雄は背中を押される。
楓は、エリート検察官の息子である拓がなぜ貧乏弁護士になったのか尋ねる。答えをはぐらかす拓だが、人は変われないと思っている父・真との間には何か確執がある様子。さらに、拓と秋保がかつて東央大学の理工学部で先輩後輩だったという関係を知る楓。拓が理工学部から法学部に移ったきっかけは湯布院ゆふいん(志賀廣太郎)が関係しているようなのだが……。そして、拓の部屋には『東央大学生殺害事件』の古い新聞記事のスクラップが……。
大学3年の時に理工学部から法学部に移ったという拓たく(坂口健太郎)の珍しい経歴を聞いた楓かえで(川口春奈)。
その頃から拓を知る湯布院ゆふいん(志賀廣太郎)は弁護士を目指す前の拓は今とは正反対の性格だったと話すが、拓が変わったきっかけについてはお茶を濁す。
そんな中、聡子さとこ(市川実日子)が青ヶ島病院の看護師・白山しらやま美紀みき(青野楓)を連れてくる。美紀は、手術中に人工心肺が停止し患者が亡くなった医療ミスの責任を問われて逮捕された執刀医・雲仙うんぜん(平岳大)の冤罪を晴らしてほしいと懇願する。実直な雲仙に思いを寄せる美紀は、院内の内部告発が決め手となり雲仙一人に罪がなすりつけられたことを不審に思っていた……。
早速雲仙に接見した拓と楓は、雲仙が遺族側に直接説明したいと何度も頼んでいたにも関わらず、病院に止められていたことを知る。患者を救えなかった事実に変わりはないと自らを責める雲仙だが、拓は遺族のためにも事実関係を明らかにすべきだと弁護を持ちかける。
早速、雲仙の同期で出世頭の医師・磐梯ばんだい(山本耕史)を訪ねた拓と楓、穂香ほのか(趣里)は病院が遺族に送った内部調査報告書を手に入れ、現場調査を開始。手術に立ち会ったスタッフの話も聞きたいと頼む拓だが、磐梯から急患が多いという理由で断られてしまう。
拓は内部調査報告書を手に再び雲仙に接見。その内容を見た雲仙は、愕然とする……!!病院側は雲仙個人の医療ミスとして事態を終息させるため、雲仙の指示ミスに見えるような嘘の記載をしていたのだ。拓たちは人工心肺の電源が何の前触れもなく落ちたと話す雲仙の話を元に、電源が落ちた原因を探ることに。しかし、その前に立ちはだかったのはなんと別府べっぷ所長(杉本哲太)と登別のぼりべつ(正名僕蔵)!人工心肺メーカーと顧問契約している保駿堂事務所がメーカーの機械トラブルを暴けば、事務所にも大損害が及んでしまうという。拓は事務所の不利益になる結論を出せば解雇されるのを承知の上で、徹底的な真実の追究を誓う。
そんな中、雲仙の起訴が確定する。病院内の関係者が上からの圧力に怯えて証言を拒否する中、手術に立ち会った研修医・赤城に裁判での証言をしてもらえるよう取り付ける拓。しかし、裁判当日に赤城と連絡がつかなくなり、弁護側の証人尋問は中止になってしまう!実は赤城が病院に不利な証言をすることを知った磐梯が裏で手を回していたのだ。磐梯が病院を改革するために、隠蔽工作を受け入れてでも上にいこうとしていることを悟った雲仙は、磐梯にある物を渡してほしいと頼む。それは病院の改善点をまとめたデータが入った雲仙のPCのパスワード。現場の医師と出世組の医師という違う立場ながらも、同期の雲仙と磐梯が若い頃から語り合っていた「病院の古い体質を変えたい」という思いは同じ。拓は雲仙の「必ずトップに立って、病院を改革してほしい」という伝言を磐梯に伝える。
裁判で打つ手がなくなった拓は、病院で入院患者から洗濯室の場所を尋ねられる。故障中の洗濯機を前に病院の設備に不満を漏らす患者たちは、病室のテレビが突然壊れコンセントを差し替えたら直ったと話す。それはちょうど雲仙の手術があった3ヶ月前の雨の日の出来事。話を聞き、雨の中突然屋上に飛び出した拓は、あることを確信する。
東央大学で再び科学者の秋保あきう(藤木直人)の協力を得た拓が用意したのは、なんと人工的な雷を発生させる装置などが並んだ大規模な実証実験だった!
そして迎えた裁判の日。拓は実証実験の映像を交えて、手術のあった日に病院内の複数の電子機器に異常が発生したことを指摘する。雷雨のあったあの日、避雷器が機能していなかった青ヶ島病院では『逆流雷』という現象により電気系統に影響が出たのだ。さらに聡子の取材協力を得て集めた落雷の周囲1キロ圏内の建物でも同様の現象が起きていたという証拠を提出。拓は、避雷器の交換費用を渋っていた病院側が、管理不備により発生した事故を現場の医師になすりつけようとしたとして、雲仙の無罪を主張する。
しかし判決の日、雲仙に下されたのは、懲役1年執行猶予3年の有罪判決……!!固まる拓と楓を前に、裁判長は弁護側の主張が推測の域を出るものではなく、避雷器の不備があったとしても被告人の注意義務違反に起因する事故だと結論づける。患者を救えなかったことは事実だと判決を受け止めた雲仙は控訴を諦める。
その帰り、拓は遺族から、被害者が亡くなったのは雲仙のミスなのか病院側の責任なのかと問われる。検察官の指宿いぶすき(小市慢太郎)からは、拓がしたことは遺族の怒りの対象をブレさせただけだと言われ激しく落ち込む。
その後、青ヶ島病院では磐梯による病院の改革が始まり、雲仙は心機一転医療過疎地で地域の手伝いをすることに。楓は、裁判に負けて以来部屋にこもって公判記録を何度も読み返している拓に代わって秋保の元に謝罪に訪れる。学生時代に拓が弁護士を志すことになったきっかけを訪ねた楓に、秋保は知っているが話したくないと言い、知りたいのなら拓の父で最高検の次長検事・真を調べろと話す……。
企業法務部門の弁護士・登別のぼりべつ(正名僕蔵)が、好意を寄せていた女性・小笠原おがさわら奈美なみ(ともさかりえ)の刑事弁護をこっそり引き受けていたことが発覚し、所長の別府べっぷ(杉本哲太)の命令で拓たく(坂口健太郎)と楓かえで(川口春奈)が急遽引き継ぐことに。食品玩具メーカーに勤める奈美は旅行先の海で、後輩の同僚・姫島ひめしま理沙りさ(入山法子)を殺害した容疑をかけられているという。溺死した遺体の肺に大量の砂が入っていたことから殺人の容疑で逮捕されたものの本人は容疑を全面否認。接見に訪れた拓と楓に、妹のように思っていた理沙を殺すはずがないと断言する奈美だが、「隠し事をしていないか?」という拓の質問には一瞬動揺を見せる。
聡子さとこ(市川実日子)の情報によると、両親の介護を続けながら真面目に働いてきた奈美を悪く言う人はおらず、拓と楓、穂香ほのか(趣里)が聞き込みをした職場の同僚たちも口を揃えて奈美と理沙の仲の良さを証言する。理沙がデザイナーとして成功したのも、デザイナー志望だった奈美の後押しがあったからだと聞いた三人は、同僚から奈美と理沙の記念の品だという『クリマル君』と名付けられたトゲトゲのキャラクターを見せられる。それは理沙が初めてデザインしたキャラだが商品化には至らなかったもので、落ち込んでいる理沙のために奈美が会社の資料と二人のためだけにペンダントを3つ作ったのだという。
収穫が得られない中、拓は突然事件現場の島へ行くと言いだす。現場に着いた拓は真冬の海の中に入ると、事件を再現するべく自分の顔を水の中に押し付ける! 慌てて止めに入った楓までびしょ濡れに! 遺体の手のひらについていた傷が気になると話す拓だが、結局手掛かりは得られずに終わる。
その帰り、なぜか拓の実家へと連れて行かれた楓は、拓の父でエリート検察官の真しん(草刈正雄)と天真爛漫な母・の麗れい(榊原郁恵)と食卓を囲むことに。しかし、犯罪者が嘘をつくことを前提に考える真は拓とは真逆の考え方で、会話は弾まず気まずい空気に。拓は一人で父と向き合うことに耐えられず、実家の食事会に楓を同行させたのだ。親子の確執は拓の大学時代に起きたある事件に起因しているようだが……。
拓たちは「動機がないこと」以外有力な弁護材料が見つからないまま裁判当日を迎える。そんな中、検察官の指宿いぶすき(小市慢太郎)が証人として呼んだのは奈美の上司・鶴見つるみ(村上新悟)。動揺する奈美の前で、鶴見は奈美からストーカー被害を受けていたと証言する! 鶴見が理沙に好意を寄せていたと思い込んだ奈美が、嫉妬から理沙を殺害したというのだ! 鶴見の証言により弁護側は一気に苦境に立たされる。親の介護と不毛な恋愛に疲れ果てていた奈美は、才能に恵まれ幸せな結婚をした理沙に嫉妬と憎しみを感じていたのだが、自分を慕ってくる理沙に、いい人を演じ続けていたのだ。本当のことを話したら殺していないことを信じてくれなかったはずだと話す奈美に、拓は殺したいくらい憎んでいるからと言って殺したかは分からないと話し、改めて理沙が亡くなった日の詳細を聞く。
あの日、会社を辞めることを決心していた奈美は、理沙に別れを告げるつもりで今まで抱えていた本音を打ち明けようと旅行に行っていた。しかし、自分の気持ちを全て理沙に打ち明けることはできず、もう会わないことだけを告げ、二人の友情の証だった『クリマル君』のペンダントを海に捨てると、理沙を置いてその場を立ち去ったと話す。
裁判での逆転材料が見つからない中、行き詰まった拓を訪ねてきたのは科学者の秋保あきう(藤木直人)。秋保の言葉からヒントを得た拓は島の地形図を引っ張り出すと、突然何かを閃く。聡子と共に島に向かった拓は、なんと奈美が海に捨てたというクリマル君のペンダントを探し始める! 一方、秋保は登別を実験台にして、楓たちと共にプールでの実証実験を開始!
そして裁判の日。法廷で再生された検証映像の中で、秋保は特殊な地形の海岸で起こる『逆潜流ぎゃくせんりゅう』という波の動きを説明する。流れの速い逆潜流に巻き込まれると泳ぎの得意な人でも抵抗ができないため、理沙はこの現象に巻き込まれて亡くなったと証言する秋保。理沙の肺に残っていた大量の砂の根拠について反論する指宿だが、拓は理沙が海底に落ちたクリマル君のペンダントを拾うために潜った際、海中に砂が舞っていたためだと主張する。理沙の右手のひらについた傷は、クリマル君を掴んだ際にできたものだったのだ。
拓の地道な調査によって、奈美には逆転無罪の判決が下る。
無事裁判が終わり、拓から昼食をご馳走すると部屋に呼ばれた楓は、そこで『東央大学生殺人事件』のファイルを見つける。ファイルの中の記事には『東央大学生殺人事件 受刑者が自殺』と見出しが……。はっとする楓から拓はファイルを奪い取る……!!
拓たく(坂口健太郎)が弁護士を志すきっかけになったある事件について、別府べっぷ所長(杉本哲太)と湯布院ゆふいん(志賀廣太郎)、聡子さとこ(市川実日子)が“立場は違うが嫌な出来事を共有している”仲だと秋保あきう(藤木直人)から聞いた楓かえで(川口春奈)。拓の部屋で11年前の『東央大学生殺人事件』に関するファイルを見つけた楓は、弁護士になった理由と事件の関係を尋ねる。拓は意外にもあっさりと楓に事件のファイルを渡す……。
そんな中、拓と楓は高校の名門フェンシング部の顧問を務める高松たかまつ洋介ようすけ(豊原功補)から相談を受ける。高松は部活の指導中、剣で突いたエース選手・藤里ふじさと(清水尋也)が不整脈による心停止で倒れたことで、業務上過失傷害で在宅起訴をされたと話す。藤里は一命こそ取り留めたものの現在も自宅療養中。高松は必要以上に強く突いた可能性はないと話し、事故当日の藤里にも変わった様子はなかったという。
翌日、拓と楓、穂香ほのか(趣里)は藤里家を訪ねるが、過保護気味な母親に門前払いをくらい、本人に話を聞けないまま学校へ。高松を信頼する教頭と部員たちは、高松と藤里の間にトラブルはなかったと話し、協力的な副部長・田代たしろ(柾木玲弥)は高松のためなら裁判で証言してもいいと申し出る。
事務所に戻った拓は、事故当時のフェンシング部の練習が映り込んだ映像をチェック。練習は遠目にもかなり厳しい様子が窺い知れるが、高松が藤里を突いた瞬間、映像にノイズが走り事故の瞬間がよく見えない。聡子によると、高松は期待を寄せる部員に入れ込みすぎるせいで周りの選手が不満を感じることもあったという。
そんな中、かつて楓が所属していた大手弁護士事務所での悪質なセクハラが表沙汰になり、被害を受けていた楓の元にも週刊誌からの取材以来が殺到する。楓は事件がぶり返され世間に晒されることで、当時の辛い記憶がフラッシュバックすることに悩んでいた……。
そして迎えた高松の弁護側証人尋問の日。証言台に立った田代は予定に反して、突然法廷で高松の体罰を告発する!さらに、藤里が高松から体罰を受けている映像を再生し、法廷は大混乱!生徒によるセンセーショナルな告発劇のせいで高松は世間からバッシングの標的になり弁護側も大ピンチに!別府は事務所の名誉と高松の今後のためにも、法廷で無駄に争わないよう拓をけん制する。実は別府が冤罪にこだわる拓を快く思っていないのには、刑事事件の弁護士だった別府の兄がある殺人事件の裁判で負け、心労の末になくなった過去があるからなのだが……。誹謗中傷により高松が追い詰められていく中、再び高校を訪ねた拓は以前田代と話していた生徒・森吉が科学部の部室に入る姿を見る。
事務所に戻った拓たちは、聡子が編集し直した事故時の映像を見る。体育館の壁に立て掛けられたパイプ椅子を見た拓は、石和いさわ(赤楚衛二)が雑談で口にした「地下室」という言葉から何かを閃く!早速高校を訪ねた拓は体育館の床下が収納庫になっていることを確認すると、床の裏側の一部が焦げているのを見つけ、何かを確信する。
翌日、拓が楓と秋保と共に訪ねたのは高校の科学部部員の森吉の元。「倫理を失えば、科学は容易に他人を傷つける凶器へと成り替わる」という秋保の言葉を聞いた森吉は静かにうなだれる……。
弁護側証人尋問の日。証言台に立った秋保は無線で送電を行うことができる『テスラコイル』という装置について説明する。体育館の床下に設置されたテスラコイルから、細工されたフェンシングの道具に電気が送られ、高松の剣が藤里を突いた瞬間に心停止を引き起こすのに十分な電流が流れたと主張する。事故の瞬間の映像にノイズが入っていたのは電磁波の影響だったのだ。続いて証言台に立った森吉は、自分が装置を作ったことを認める。いじめを受けていた森吉は、田代たちから装置を作るように命令され、断ろうとしたところをなんと藤里本人から頼まれたのだと話す。
そして、検察側の証人として証言台に立った藤里は意外な事実を告白する……。実力があるために監督から目をかけられていた藤里は部内で孤立。オリンピックも夢ではないという高松と親の期待を重く感じていたものの、部活を辞めることも許されず死ぬしかなかったと話す。藤里は高松からフェンシングを奪うために田代たちと共謀し、高松の突きで自分が死ぬ計画を立てたのだという。法廷で自暴自棄になる藤里に、拓は苦しくても犯した罪は償わなければいけないと話し、生きて償って立ち直って欲しいと言葉をかける。
数日後、高松に無罪判決が下る。拓に逆転勝訴を許した検察の指宿いぶすき(小市慢太郎)は、バッシングが過熱するのは、司法が下す量刑を国民が軽いと思っているからだと話す。拓は、それは冤罪でないことが大前提だと返す。
劇的な逆転劇に事務所に報道陣が詰め掛ける中、楓は第三者の自分が無理やり知ることではないと『東央大学生殺人事件』のファイルを拓に返すことに。しかし拓は、秋保が楓も知っていいと言ったなら問題ないとファイルを受け取らない。その中には『受刑者 獄中で自殺』『被害者の秋保彩花さん』という記事が……。
拓たく(坂口健太郎)から預かった『東央大学生殺人事件』のファイルを読んだ楓かえで(川口春奈)は、当時大学生だった秋保あきう(藤木直人)の妹が殺害され、交際相手だった理工学部の学生が有罪判決後に自殺したという11年前の事件の経緯を知る。弁護を担当していたのは湯布院ゆふいん(志賀廣太郎)と共に保駿堂法律事務所を立ち上げた別府べっぷ(杉本哲太)の兄・秀治ひではる。そして担当検察官は拓の父・真しん(草刈正雄)だった。楓の混乱を察した穂香ほのか(趣里)は、楓を自宅に招く。4歳の息子・晴斗はるとのシングルマザーである穂香の意外な半生を聞き驚く楓に、穂香は人それぞれ過去があると言い、拓たちが未だに事件を引きずっているのは冤罪の可能性があったからだと話す。さらに、穂香は拓がここまで冤罪にこだわるのには別の理由があるためだと言う……。
そんな中、拓と楓は事務所が顧問契約している企業・樽前物産の社長の息子・樽前たるまえ裕也ゆうや(須賀健太)にかけられた射殺事件の冤罪を晴らして欲しいという依頼を受ける。被害者は裕也の大学時代からの悪友・新島にいじま彰あきら。裕也の部屋からは殺傷能力のある改造エアガンが見つかった他、現場に残された足跡と裕也の靴が一致するなど容疑は限りなく黒に近い。態度も悪く印象は最悪の裕也だが、被疑事実を否認している。拓と楓、パラリーガルの石和いさわ(赤楚衛二)は樽前家を訪ね、住み込みの使用人・有珠田うすた(吹越満)から裕也が事件当日は部屋にこもって楽器を弾いていたと聞く。三人は、日頃から大音量で楽器を弾く自称ミュージシャンの裕也に近所から度々苦情が寄せられていたことを知る。
その頃、事務所には被害者の新島彰の母を名乗る女性(山下容莉枝)が訪れ、湯布院と穂香に人殺しの裕也の弁護をやめて欲しいと頼んでいた。彰の母は息子が殺されたのは裕也が学生時代にイベントサークルで起こした性的暴行事件について強請っていたためだと話す……。
近所への聞き込みの結果、事件当日に裕也の楽器の音を聞いた人は見つからず、裕也の父から頼まれた有珠田が嘘をついている可能性が浮上する。そして、被害者の母が事務所に来たと聞いた聡子さとこ(市川実日子)は、息子と不仲だった新島の母がわざわざ直談判に来たことを不思議に思っていた。
そんな中、穂香の息子・晴斗が誘拐され、事件の弁護をやめなければ子供が死ぬという脅迫メールが届く!拓は以前事務所に来た新島の母が誘拐したのだと直感。しかし本物の新島の母は事務所に来た女とは全くの別人と発覚する!公判が三日後に迫り脅迫がエスカレートする中、晴斗を守るためにも弁護を降りるべきだと話す楓たち。しかし拓はギリギリまで粘ると言い張る!
皆の焦りが募る中、拓は新島の母を名乗った女が話していたイベントサークルでの暴行事件について調べる。女が実名報道されていなかった事件について樽前たちの犯行を知っていたことから、被害にあった学生の親族ではないかと踏んだ拓は、サークルのメンバーを洗い出し、裁判の準備と同時に晴斗探しにも力を入れる。そんな中、楓は拓に代わり秋保の元へ。樽前家周辺で楽器の音が聞こえる範囲を特定した秋保の指示に従い、事件時刻に楽器の音を聴いた住人がいないか探す。
公判前日。楓は樽前家近隣の住人が録画していた野鳥観察用の動画の中に、事件時刻に裕也の楽器の音が入っているのを見つける!さらに、イベントサークルの暴行事件を調べていた聡子から、樽前と新島に恨みを持っている真犯人のことがわかったと連絡が入る。しかし、工事の音で聡子の声が聞こえづらかったことで、拓はあることを閃く!
公判当日。法廷では樽前家の向かいに住む女性が検察側証人として事件当日に楽器の音が聞こえなかったことを証言。楽器の代わりに工事の音が聞こえたか拓に訪ねられた女性は、工事の音は聞こえたと話す。そしてその頃、警察の突入したアパートでは新島の母を名乗った女と共に無事晴斗が発見される!傍聴席の聡子の様子から晴斗が無事だったことを知った拓たちは一安心し、裁判も大詰めを迎える。拓は楓が見つけた野鳥観察用の動画を再生。樽前家の向かいに住んでいた女性が聞こえなかった楽器の音がそれより離れた家で同時刻に聞こえたことに法廷がどよめく中、鑑定証人として証言台に立つ秋保が法廷で再現検証を始める。傍聴席の後ろに裁判官・検察官側に向けたスピーカーを設置し、マスクをつけた拓が証言台に立ち「私の声が聞こえますか?」と問いかける。最初は全員に聞こえていた拓の声だが、スピーカーから工事音に似た高い音が流れ始めると、遠くの裁判官達には聞こえるが近くの検察官には拓の声が聞こえなくなってしまう。秋保はこれを『聴覚特性』による現象と説明。人間の耳は周波数の低い音より高い音の方が聞こえる特性があると話す。事件当日、樽前家の前で行われていた工事で使用されていた器械の高い音の影響で、向かいに住む女性の家には低い楽器の音が聞こえなかった反面、工事の音の影響を受けなかった反対側の住人には楽器の音が聞こえたのだ。
裕也のアリバイが証明された中、証言台には有珠田が呼ばれる。拓は有珠田が樽前家で働き始める前に離婚した妻との間に娘がいたことを話す。拓が有珠田の娘・ユキが大学時代に自殺をしていることに言及した時、傍聴席に刑事に伴われた女が入ってくる。それは晴斗を誘拐した女・丸山まるやま依子よりこ。依子の姿を見た有珠田は崩れ落ち、新島の殺害について自分の犯行を認める。実は有珠田と丸山依子は元夫婦。大学時代、二人の娘・ユキが裕也たちから性的暴行を受け、それを苦に自殺したことから、復讐の機会を狙っていたのだ。事件当日、買い物を口実に外出した有珠田は新島を殺害、その間に依子が買い物を済ませ、裕也に罪を着せるために有珠田がエアガンや足跡などの状況証拠を揃えたのだ。有珠田が真犯人と知った裕也は法廷で有珠田に罵声を浴びせる。人として最低の裕也を弁護する拓に、有珠田は「こんな男を助けるために弁護士になったのか?」と問う。拓は有珠田の気持ちを汲みながらも「それでも被害者を殺していない」と話し、殺害の公訴事実についてのみ、無罪を主張する。
その後、裁判では裕也の逆転無罪が確定。しかし、暴行の被害にあった女性たちから裕也は改めて訴えられることになり、別府は樽前物産の顧問契約ごと裕也の弁護を突っぱねる。
そして、拓が冤罪事件にこだわる本当の理由が、秋保の妹を殺した疑いをかけられたのが拓の幼馴染だったからだと知った楓は、事件の話を聞くために秋保の元を訪れる……。
秋保あきう(藤木直人)の妹・彩花あやか(伊藤梨沙子)が殺された事件で、有罪判決を受けた浅間あさま大輔だいすけ(鈴之助)が拓たく(坂口健太郎)の幼馴染だったと知った楓かえで(川口春奈)。自殺した浅間の冤罪を信じる拓に、秋保は被害者遺族として複雑な思いを抱きながらも冤罪事件にこだわる拓の弁護をサポートし続けているのだと話す。
そんな中、『青梅のカサノバ』こと資産家の乗鞍のりくら権三郎ごんざぶろう(団時朗)が練炭による一酸化炭素中毒で亡くなった事件で殺人を疑われている年の離れた若妻・満里奈まりな(川島海荷)から湯布院ゆふいん(志賀廣太郎)に弁護依頼が舞い込む。しかし、湯布院がぎっくり腰になり拓と楓が弁護を代わることに。自らも軽度の中毒症状で病院に搬送された満里奈は夫が無理心中を図ったと主張するが、事前に練炭を買っていたことや財産に関する書類を用意周到に持ち出していたことなどから偽装殺人を疑われているという。湯布院に弁護を依頼した理由について、満里奈は昔テレビで見たことがあるからと話す。それは新人時代の聡子さとこ(市川実日子)のドキュメンタリー番組なのだが……。
翌日。拓と楓、穂香ほのか(趣里)は乗鞍家へ。権三郎の前妻の息子・肇はじめ(六角慎司)は、満里奈による財産目当ての殺人を主張する。廊下の監視カメラ映像では、満里奈は1時間以上も一酸化炭素の充満した寝室にいたことになるが、肇は満里奈が目張りのされていなかった庭側の窓から出入りし、権三郎の死後、部屋に戻って来たのだと話す。そんな中、窓から庭を覗いた拓はある物に気づく。
公判の日。検察側の証人は事件時間に乗鞍家のそばで満里奈を見たと証言し、満里奈が練炭を仕込んだ後窓から外出していたことを主張。しかし、拓は満里奈の写真とコートの色だけを根拠にした警察の見込み捜査だと反論し、乗鞍家近くの監視カメラの映像を見せる。庭の防犯用センサーライトが光っていないことから満里奈が窓から出たという検察側の主張を潰し勝訴に近づく拓だが、なぜか深刻な様子。裁判後、拓と楓は、拓の父・真しん(草刈正雄)から「本当のことを知りたいという動機で成り立つ弁護活動はない」と言われる。実は拓は満里奈が殺人を犯した可能性を疑い、思い悩んでいた……。
一方、湯布院はかつて担当していた中小企業の一家のことを思い出し、投資詐欺で倒産し練炭で無理心中を図ったその一家が満里奈の家族だったことが判明する。しかも投資詐欺には裏で乗鞍が関わっていた。生き残った長女の満里奈は、両親を死に追いやり弟に脳障害を負わせた乗鞍に結婚前から恨みを持っていたのだ。
翌日、接見した拓と楓は満里奈の真意に迫るが、殺していないと主張を続ける満里奈は自分の言葉を信じて無罪を勝ち取るのが弁護士の仕事だと迫る。なぜ一酸化炭素が充満した部屋で満里奈が無事だったのか、その真実を追えば依頼人の嘘を証明してしまうかもしれないことに、弁護士としてどうすべきか激しく葛藤する拓。さらに拓は、寝たきりの満里奈の弟・諏訪すわ高志たかしの居場所を突き止めた聡子から、満里奈が弟の入院費を支払っていたことを聞き、弟と会っていないという満里奈の言葉も嘘だったことを知る。信用できない依頼人の弁護に迷いを捨てきれない拓だが、「なぜ満里奈がわざわざ自分の正体に気づくかもしれない湯布院に依頼してきたのか」という楓の言葉がきっかけとなって命がけの実証実験を決意する!
拓と楓、秋保、穂香、聡子たちは実際の寝室で事件当時の状況を再現するため乗鞍家へ。室内にはリビングのモニターに繋がるカメラと一酸化炭素の濃度計、黒い敷石が入れられた水槽、過酸化水素水と二酸化マンガンの袋、そして練炭が用意され、ドアに目張りをした拓が、ある仮説のもと命をかけて部屋に残る……!! 窓のカーテンをピクチャーレールに吊り下げ、満里奈と乗鞍のベッドを隔てる簡易的な衝立にすると、リビングで見守る楓たちが緊張する中、拓が練炭に火をつける。秋保は一酸化炭素の充満する寝室で満里奈が生き残ったのには三つ理由があると説明する。一つ目は、ドア側で焚かれた練炭の一酸化炭素が気流の影響で吹き抜けになっている天井に昇り、反対側つまり乗鞍のベッドがある窓側の壁に沿って降りて行くこと。そして二つ目の理由は二つのベッドを仕切るカーテンが一酸化炭素の流れを遮り、乗鞍のベッドがある側の濃度が先に上がったこと。三つ目は、あらかじめ用意した過酸化酸素水が入ったペットボトルに二酸化マンガンを加えて発生させた酸素で満里奈が1時間もの時間をしのいだこと。そして、第一発見者の家政婦が家に着いた時、満里奈はカーテンを剥ぎ取り、二酸化マンガンは証拠隠滅のため水槽にぶちまけ、もともと入っていた敷石の中で見分けがつかないようにしたのだ。仮説を立証するための実験が終わり、息も絶え絶えに部屋から飛び出してくる拓を、楓が抱きとめる。
翌日、拓から全てを聞いた満里奈は、かつて無理心中を図った父親が偶然衝立を立てて練炭を焚いたことで自分が助かったことから、同じ方法で乗鞍を殺そうとしたと白状する。乗鞍に死に損ないの弟を養う義理はないと言われたから殺したと話す満里奈に、拓は弁護方針を情状酌量に切り替えようと提案。もともと湯布院に依頼をしたのは自分の復讐に気づいて欲しかったからではないのかと話し、裁判に勝っても罪を背負ったままでは救われないと諭す拓だが、満里奈によって解任されてしまう……!!
そんな中、満里奈の弟の容態が急変! 弟が亡くなったことで満里奈のなかで何かが切れる。そして裁判の日。新しい弁護士とともに裁判に臨む満里奈を傍聴席から拓と楓が見守る中、満里奈は無罪を主張する新任弁護士を遮り突然法廷で自分の犯行を告白する! 弟が死に無罪を勝ち取る意味がなくなったという満里奈はその場で拓たちに情状弁護を依頼する。自分が依頼人にしたことが正しいことだったのか悩む拓だが、楓は満里奈が選んだことだと話し、改めて満里奈の裁判に向き合う決意を固めるのだった……。
そして楓の元には聡子から『東央大殺人ドキュメンタリー』と書かれたDVDが届く……。
拓たく(坂口健太郎)と楓かえで(川口春奈)は、24年前に起きた『イトエ電機社宅殺人事件』で死刑判決を受け長い獄中生活を送っている式根しきね大充ひろみつ(片岡鶴太郎)の冤罪を晴らしてほしいと聡子さとこ(市川実日子)から頼まれる。『イトエ電機社宅殺人事件』は、式根が暮らしていた社宅のクリスマスパーティーでシャンパンにシアン化カリウムが混入され、6名が亡くなった事件。直接証拠がない中、シャンパンを持ち込んだ式根が執拗な尋問の末に自白したことが決め手となり死刑判決を受けた。式根との長年の手紙のやり取りで警察の杜撰な捜査を知った聡子は、もし冤罪なら癌で余命の短い式根が生きている間に助けてほしいと話すが、再審は『開かずの扉』と呼ばれるほどの難関。ずっと式根を弁護してきた塩原弁護士は生前に4度の再審請求をしたが、全て棄却されてきた。
式根に接見した拓と楓は本人が再審請求を望んでいないことを知る。自らも事件で妻を亡くし、裁判でも散々希望をくじかれてきた式根は、希望を持つことが却って苦しいのだと話す。別府べっぷ所長(杉本哲太)も今回の再審請求はこれまでの弁護とは訳が違うと釘を刺す中、拓はできる限りのことをしたいと話す。
塩原弁護士が残した大量の資料を頼りに事件を調べる拓と楓、穂香ほのか(趣里)は、犯行に使われた毒物が当時イトエ電機の工場で働く人なら誰でも持ち出せたこと、式根の自白前と自白後で事件関係者の目撃証言が大きく変わっていることに気づく。しかし、当時証言を変えた関係者に会いに行くと、皆終わった事件だと口をつぐむ。拓は事件に早く決着をつけたいという心理が当時の目撃者の証言に影響したのではと推測する。
さらに拓たちは式根の一人娘・松ケ下まつがした玲子れいこ(星野真里)を訪ねるが、事件以来マスコミから追い回され世間から冷たい扱いを受けてきた玲子はもう式根に関わるつもりはないと心を閉ざす。マスコミの人間として罪悪感と無力感を感じる聡子は、『東央大学生殺人事件』を追う番組を作っていた時、秋保あきう(藤木直人)に「根拠もなく冤罪の可能性があると言うことは被害者遺族の気持ちを踏みにじる行為だ」と言われたと話し、いまだに秋保が自分にそっけないのはそのせいだと語る。
そんな中、楓は事件が起きたパーティーの直前、当時子供だった玲子が泣いている女の子・由美ゆみをなだめていたという目撃証言が書かれた塩原弁護士のメモを見つける。メモには由美が「もうすぐ死ぬ」と不穏な言葉を口にしていたと記されていた……。さらに拓は当時の警察の『引き当たり捜査』の写真に違和感を感じる。犯行時の状況を再現させるために社宅から毒物の瓶が捨てられていた沼地までの道のりを式根が自ら案内したはずの『引き当たり捜査』だが、秋保の協力を得て調べると、日の差し方や角度に不審な点が。写真は先にゴール地点であるはずの沼地から撮られており、順番を入れ替えることによって毒物の捨て場所を知らなかった式根があたかも社宅から沼地に案内したかのように見えるよう警察が捏造したものだったのだ!
再審請求に向けて希望の光が見えてきた中、拓と楓は再び式根に接見する。前回とは違い穏やかに微笑み再審請求に同意する式根に安堵する楓だが、拓は式根の様子に異変を感じていた……。一方マスコミの報道によって風化していた事件が再び関心を集めたことで事務所のメンバーは手応えを感じる。そんな中、突然事務所を訪れた玲子が聡子を平手打ちする!事件が蒸し返されたことで再びマスコミに追いかけられることになった玲子は、中途半端な正義感で人の人生を振り回すな、と聡子を責める。
その夜、落ち込む聡子は秋保を呼び出し、マスコミの人間として抱える葛藤を吐き出す。立場は違いながらも聡子の想いや熱意を汲む秋保に救われる聡子。だが、その頃式根が刑務所内で倒れてしまう……!医療刑務所に駆けつけた拓と楓を待っていたのは記憶が混濁した状態の式根。長年の拘置所暮らしで精神的に疲弊し妄想や過去の記憶に囚われる“拘禁反応”が出てしまった式根を前に、拓は悔しさから激しい憤りを覚える。
翌日、拓は聡子宛に式根から届いたという手紙を受け取る。それは、拘禁反応が出る前の式根から、正式に拓に再審請求のための弁護を依頼するものだった。拓たちは再審請求に向け、より確実な証拠を手に入れるため力を合わせる。過去の資料を洗い直していた楓は、聡子と式根がやりとりしていた手紙の中に『沼地にお化けが出る』という噂について書かれていることが気になる。式根の手紙によると、毒物の瓶が捨てられていた沼地には「沼の上に大きな影が浮かび、それを見ると死んでしまう」という噂があったという。楓は塩原弁護士のメモにあった、事件の日に女の子が「もうすぐ死ぬと言いながら泣いていた」という記述を思い出す。楓の言葉に拓は何かを閃く……!!
そして、拓と楓は玲子を連れて秋保の大学へ。そこで待っていたのは、事件の日に泣いていた玲子の同級生・由美(酒井美紀)。状況を飲み込めない玲子と由美を、拓は簡易的に沼を再現するために床に水の張ってある実験場に案内する。一同が簡易型沼の前に立つと、左右から霧のように水蒸気が発生し、照明が落とされる。拓たちが由美一人を残してその場を去ると、その瞬間、由美の背後でライトが点灯。驚いた由美が振り向くと、そこにはなんと沼の真ん中に虹のような光を纏った巨大な人影が現れる!!
驚いた由美はその場に尻餅をつき、同時に沼の人影も消える。拓は、由美に事件のあった日にも同じものを見たのではないかと問う。秋保は、この現象は『ブロッケン現象』といい、ある気象条件を満たすと霧に映った観測者の影に後光がさしたような虹色の像を作るのだ、と説明。実は事件のあった日、毒物の廃棄された沼地ではこの現象を生む条件が揃っていた時間帯があった。拓に詰め寄られた由美は、事件当日に母親に頼まれて毒物の瓶を沼地に捨てに行ったことを告白する!!当時、由美の家では会社をリストラされイトエ電機の工場で働き始めた父親が家族に暴力を振るっていた。パーティーの日、母親から瓶を沼地に捨てて来てほしいと頼まれた由美は中身が何であるかも分からぬまま瓶を捨てたのだと話す。暴力を振るう父親を殺すために、母親がパーティーで毒物を使ったと気づいたのは事件からずっと後のことだったと話し玲子に謝る由美。玲子は自分が無実の父・式根を恨んで来た長い時間を前に呆然とする。
そして始まった再審請求審の日。すでに亡くなった母親の代わりに証言台に立った由美が、式根の無実を訴える証言をする。拓は式根と玲子の中では事件は風化せず、ずっと苦しみ続けていると話し、過去の判例に囚われず真実に即した決定が下されるようにと裁判官に訴える。
しかし数日後。拓たちの元に届いたのは再審請求棄却の通知だった……。一同は、「明らかな証拠を新たに発見したと認定できない」という裁判所の通知に愕然とする。そんな中、拘置所の接見室には式根に会いに来た玲子の姿が。冤罪被害によって絆を断たれた父と娘は、アクリル越しに悲しい再会を果たす。そして拓は、今回も過去の判例を覆さなかった裁判所に向け、静かに挑むような視線を向けていた……。
再審請求が棄却され、過去の事件を再検証することの難しさを前に塞ぎ込む拓たく(坂口健太郎)。楓かえで(川口春奈)と湯布院ゆふいん(志賀廣太郎)は、11年前に秋保あきう(藤木直人)の妹を殺したとされ獄中で自殺した幼馴染・浅間あさま大輔だいすけ(鈴之助)の冤罪を晴らすために拓が今でも『死後再審しごさいしん』を考えていることを知る。
そんな中、聡子さとこ(市川実日子)が都内で起きた女子美術大学生の殺人事件について気になる情報を持ってくる。被害者の首元の刺し傷が11年前の事件と同じ独特な“勾玉まがたま”のような形をしているというのだ。被害者の花巻京香が以前からストーカー被害を訴えていたことから、警察は近くの工場に勤める富士田ふじた順平じゅんぺい(坂本真)を逮捕。拓と楓は早速富士田の接見へ向かう。富士田は盗撮をしていたことは認めるものの殺害は否認。職場に捨てられていた京香きょうかの血のついた証拠品についても覚えがないと話す。拓は富士田と11年前の事件の関連を疑いつつも、調べてみないと分からないと話し、富士田の弁護を決意する。
拓と楓、穂香ほのか(趣里)は富士田が事件前にSNSに夕日の写真を上げていた河川敷へ。そこは遺体が遺棄されていた高架下のすぐそばだったため、検察は富士田が犯行場所の下見に訪れたと断定しているが、拓は犯人がわざわざ怪しまれる内容をSNSに上げることに違和感を覚える。拓は11年前の事件でも、廃墟マニアだった浅間が事件前に殺害現場の廃墟に行っていたことが犯行の下見と断定されたことが引っかかっていた。
一人で考えたいという拓を残して事務所に戻った楓と穂香を待っていたのは息子の職場を見に来たという拓の母・麗れい(榊原郁恵)。楓はおしゃべりな麗の応対に疲れ果てた別府べっぷ(杉本哲太)達から相手を押し付けられる。麗は、11年前の事件までは検事を目指していた拓のことを実は誰よりも心配しているのは父親の真しん(草刈正雄)なのだと話す。楓は麗から、拓が苦しんでいる時には支えてほしいと頼まれる。
その頃、真に呼び出された秋保は、水面下で設立が進んでいる検察庁直轄の科学捜査機関に主要メンバーとして参加してほしいと依頼されていた。拓の冤罪弁護に力を貸してきた秋保だが、冤罪を訴えながら命を絶った幼馴染に無念を抱く拓と、被害者遺族として捜査に不信感を抱く秋保とでは同じ思いを抱いているわけではないだろうと真に問われ、秋保の心は揺れる……。
その夜、「浅間の無実を信じたい」という気持ちと「無実かどうかは調べてみないと分からない」という相反した思いに苦しむ拓を見た楓は、今までもそうやって弁護して来たのだからそれでいいと励ます。富士田が冤罪なら真犯人は別にいて、その人物が11年前の事件の真犯人なら浅間の冤罪も晴らせるかもしれないという楓の言葉に胸を打たれる拓。しかしその時、茨城県の山中で新たな遺体が発見され、凶器の形状と首の傷が似ていることから富士田が再逮捕されたという連絡が入る……!!遺体の状態から、被害者の家出少女・山代やましろ奈々ななは京香より前に殺されていたと見られる。殺害されたと推定される時期に富士田が茨城に帰省していたこともあり、検察は殺害を否認している富士田を追起訴。拓は、富士田と被害者に接点がなかったことを証明する手がかりを探すため、楓と石和いさわ(赤楚衛二)と共に遺体が遺棄された山へ向かう。「接点がないこと」の証明方法に頭を抱える中、近くでレモンが栽培されていることに気づいた楓は目撃情報を求めてレモン畑へ。寒い山の中でもレモンが育つことを不思議に思う拓は、この辺りは夜でもあまり寒くないと聞き、何かを閃く!
翌早朝、秋保と聡子の協力を得た拓は温度計をつけたバルーンを飛ばし、山の高度ごとの気温を測る。すると、高度の高い山の中腹の方が高度の低い麓より気温が高いという予想外の結果が出る。秋保はこれを「斜面温暖帯しゃめんおんだんたい」という自然現象だと説明。晴れた日の夜、山の斜面から降りてくる空気と地面からの放射冷却で地上に冷たい空気の層ができるが、その層はある程度の高度で止まるため、結果的に地上よりも山の中腹の方が気温が高くなるという。しかし平均的には標高が上がると気温も低くなるので、司法解剖の際には慣例的に山の麓の気温を基に標高に応じて低くなる山中の気温を想定し、死亡推定日を割り出していたことが考えられる。実際の遺体遺棄現場の気温で死亡推定日を割り出した場合、1週間のズレは予想されることから、被害者は富士田が逮捕された後、別の誰かによって殺された可能性が出てきたのだ。
警察側が出した死亡推定日よりも後に生きていた被害者の目撃情報を探し出せれば富士田の無罪を主張できるかもしれないと希望を感じる拓だが、なぜかそっけない秋保の態度が気にかかる。秋保は、弁護士や今の自分の立場では捜査機関が入手する証拠品や一次情報を手にすることができないため真実を追うには限界があると話し、国家機関である検察の元で精度の高い検証を行う専門機関のメンバーになる意思があることを話す。11年前の事件の冤罪の真相に近づいている今、秋保が検察に協力しようとしていることにショックを受ける拓だが、被害者遺族として苦しみ続けた秋保は拓に「お前は死体の冷たさを知らない」と告げ、終わったはずの11年前の事件の真相を追うよりも浅間が犯人だと思った方が苦しまずに済むのだと話す。
そして裁判の日。弁護側の証人として証言台に立ったのは被害者の奈々と同じ家出少女の亜里沙ありさ(木﨑ゆりあ)。死亡推定日より後に奈々に会ったと証言する亜里沙だが、検察の指宿いぶすき(小市慢太郎)は亜里沙に援助交際などによる複数の補導歴があることを引き合いに出し、証言の信憑性を疑う。さらに拓が11年前の事件と今回の事件を勝手に結びつけ、過去の事件の真相解明に主眼を置いていると糾弾し、拓たち弁護側はマスコミの標的になってしまう。
その夜、秋保の言葉に落ち込む拓を励まそうと酒に付き合う楓は、一人になりたいという拓を残しその場を去る。しかし、そこに聡子から真犯人に繋がるかもしれない情報を見つけたと連絡が入る!!電話が繋がらない拓に伝えるため急いで戻った楓は、拓の背後にフードを被った男がナイフを手に迫っているのを見る!!慌てて駆け寄る楓だが、男のナイフが拓を突き飛ばした楓の腹部に突き刺さる……!!
拓たく(坂口健太郎)をかばい、フードを被った男に刺された楓かえで(川口春奈)。男が逃走する中、病院に事情を聴きに来た刑事から警察を信用していない弁護士として皮肉を言われた拓に、別府べっぷ(杉本哲太)は裁判で勝つ見込みがないのに過去の事件にこだわり警察や検察を敵に回すのは自己満足だと叱責する。翌朝、責任を感じる拓が見守る中、楓が病院で目を覚ます。
一方聡子さとこ(市川実日子)は、殺された京香きょうかと、殺人を疑われている富士田ふじた(坂本真)のSNS上に『KooZ』という共通の“友達”がいることに注目する。しかも11年前に殺された彩花あやかのブログと、自殺した浅間あさま大輔だいすけ(鈴之助)のブログにもKooZという人物がコメントを残していたのだ。そしてKooZのSNSのトップページ画像には被害者たちの首の傷と同じ形“勾玉まがたま”の模様が……。勾玉の形が英語で名詞につくと所有を表す「’(アポストロフィ)」に似ていることに気づいた秋保あきう(藤木直人)は「被害者たちは自分の所有物だ」という犯人の主張かもしれないと推測する。富士田は接見に来た拓にKooZがネット上で友達申請をしてきた面識のない人物だと話す。
そんな中、楓を刺したという男・神津こうづ一成かずなり(武田真治)が自首をする!衝撃が走る中、事務所には神津の弁護士・道後どうご(中西良太)が示談交渉に訪れる。犯行は衝動的なもので本人も深く反省していると話す道後だが、拓は神津の職歴の「大学学生課職員」の記載が気になる。実は神津が勤めていたのは殺された京香が通う大学。さらに『こうづ』と『KooZ』の類似に偶然以上のものを感じる拓は神津との接見を願い出る。
翌日、拓は神津の接見へ。何気ない会話の中に11年前の事件との関係をわざと匂わせるような神津の態度に緊張を高める拓。かつて東央大学の学生課で働いていたと話す神津は、立会いの警察官が席を外した隙を狙って、今回の2件と11年前の事件の被害者は全て自分が殺したと拓に囁く……!!
証拠がないため、真犯人を前に何もできないことに苛立つ拓は、湯布院ゆふいん(志賀廣太郎)と共に11年前に捜査に当たっていた元刑事・草津くさつ(佐藤B作)を訪ね、殺害現場の遺留品に煙草の吸殻があったことを知る。浅間が喫煙者でなかったために、証拠品として採用されなかったのだ。
拓は地裁に対し、証拠品の開示と再審請求を行う。聡子の尽力で過去の事件が再びマスコミでも取り上げられ真実に近づいた矢先、東京地検が嫌がらせとしか思えない言いがかりを付け、事務所に捜索差押に押しかける。さらに再審請求は棄却、吸殻の証拠品も該当する物がなかったという通知が届く。拓は一連の検察の嫌がらせの背後に父親・真しん(草刈正雄)の存在を感じ、実家へと向かう。検察の面子を保つために真相を隠蔽しようとする検察のやり方を責める拓に対し、真は現場に残された煙草の証拠について「知らなかった」と答える。父の言葉に憤りを覚える拓だが、病院を飛び出し拓の後を追ってきた楓は、真が「証拠なんてなかった」ではなく「知らなかった」と答えたことに希望を見出す……。
捜索差押によって資料を持ち去られ開店休業状態になった事務所に戻った二人を待っていたのはズラリと揃った同僚たち。これまで冤罪にこだわる拓に否定的だった別府は、検察の横暴に屈せず冤罪を晴らして事務所の正当性を明らかにすることで責任を取れと拓に話す。刑事事件は嫌いだと言いながらも、11年前の事件がきっかけで亡くなった兄の無念を晴らしたいという気持ちを持ち続けていた別府を筆頭に、事務所のメンバーたちは一丸となって冤罪を晴らすべく立ち上がる。
事務所総出で証拠探しに奔走する中、拓と楓は真の「知らなかった」という言葉を頼りに、遺留品の吸殻が検察ではなく警察に保管されていると確信し警察署へ向かう。草津の協力を得て警察署で吸殻を手に入れた拓は、DNA型鑑定に必要な神津の皮膚片を持って秋保の元を訪ねる。被害者遺族の心の痛みを知ることはできないながらも、冤罪被害によって命を絶たなければならなかった浅間が生きていた時の温かさは知っていると話すまっすぐな拓に、過去の事件を蒸し返すことを拒絶していた秋保の心は再び揺れる。
その夜、拓は楓にかけられた『分からない』ということは『とことん分かろうとすること』だ、という言葉を思い出し、神津の経歴書にあった『前科一般』『痴漢』の文字に目を留める……。
そして裁判の日。法廷に立った拓は富士田が殺人を疑われている事件現場にあった吸殻と11年前の殺害現場にあった吸殻の鑑定を行ったと話す。証言台に立った秋保は二つの吸殻のDNA型鑑定の結果、同一人物の吸殻であったと証言。吸殻が悪意ある第三者による偽装工作かもしれないという検察の指宿いぶすき(小市慢太郎)の反論を逆手にとった秋保は、検察側が富士田の犯行の根拠にしている状況証拠についても同様の危うさがあるのだと指摘する。
そして、法廷に現れた真が見守る中、弁護側証人として神津が証言台に立つ。DNA型鑑定の結果吸殻が神津のものだったことと、事件現場付近の監視カメラに映った姿などの証拠から言い逃れできない状況に立たされた神津は、開き直った態度で3件の殺人全てが自分の犯行だと認める!日本の警察や検察の問題点を浮き彫りにするために、罪を着せる人間を選んで計画的に犯行を遂行したと平然と語る神津の態度に法廷は騒然とする。傍聴席の秋保が怒りに震える中、拓はかつて4度の大学受験に失敗した神津が、5度目の受験でようやく希望の大学への入学を控えていた時に電車内で痴漢の罪を着せられて進学を断念した過去について突然語り出す。神津のことが『分からない』と思っていた拓は神津を知るために過去の前科について徹底的に調べ、神津自身が冤罪被害で人生をメチャクチャにされた事実に辿り着いたのだった。核心を突かれ激しい怒りを爆発させる神津に、拓は冤罪の苦しみを誰よりも分かっていたはずの神津が他人に罪を着せ、反省もせずにいることを激しく追及する。そして、拓が主尋問を終えたその時、傍聴席の真が11年前の事件の担当検察官として自ら手を挙げ、言葉を発する……。真は明らかになった真相を前に、かつて自分が有罪を主張したことで無実の浅間を自殺に追いやった過ちを心から謝罪する。拓はこみ上げる思いを胸に、改めて富士田と、自殺した浅間の無罪を主張する。
裁判を終え、積年の心のつかえが取れながらも被害者たちは帰ってこない現実を前にスッキリとはできない拓に、秋保はやっと亡くなった妹と浅間の死を悼むことができ救われたと話す。一方、真は検察官の請求権を使い、11年前の事件の再審請求をしようと決意していた。真の検察での立場を心配する指宿に、真は「過ちは正す必要がある」と返す。
数日後。裁判の結果を受け、保駿堂法律事務所には刑事事件の依頼が殺到していた。拓に触発された石和いさわ(赤楚衛二)と穂香ほのか(趣里)は刑事事件の弁護士を目指して司法試験の準備を始め、晴れて上司の許可を得た聡子は拓の特集番組を作るため取材に押しかける。一方秋保は民間の科学捜査機関の立ち上げを計画。そして拓と楓も次の仕事に向け生き生きと新たな一歩を踏み出していた。
黒川拓 – 坂口健太郎
和倉楓 – 川口春奈
城崎穂香 – 趣里
登別次郎 – 正名僕蔵
石和徳則 – 赤楚衛二
別府長治 – 杉本哲太
湯布院和人 – 志賀廣太郎
指宿林太郎 – 小市慢太郎
有馬聡子 – 市川実日子
鳴子恭輔 – 中島広稀
秋保恭一郎 – 藤木直人
秋保彩花 – 伊藤梨沙子
浅間大輔 – 鈴之助
黒川真 – 草刈正雄
黒川麗 – 榊原郁恵
「イノセンス 冤罪弁護士」配信状況
配信状況を調べてみました!
配信状況 | 無料期間 | |
---|---|---|
Hulu | ◎ | 2週間 |
FOD PREMIUM | × | 2週間 |
U-NEXT | × | 31日間 |
ABEMA | × | 2週間 |
TSUTAYA DISCAS | × | 30日間 |
Paravi | × | 2週間 |
Amazonプライム | × | 30日間 |
※本ページは2022年10月時点の情報になります。
最新の配信状況は各サイトでご確認ください!
Huluとは?
Huluは、月額1,026円(税込)で、主に日本テレビ系列のドラマやバラエティなどが視聴できる動画配信サービスです!
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【20201年春ドラマ】 ・ネメシス ・カラフラブル ・恋はDeepに ・コントが始まる ・探偵☆星鴨 ・声春っ! ・ラブファントム | 【ドラマ】 ・君と世界が終わる日に ・ウチの娘は、彼氏が出来ない!! ・35歳の少女 ・今日から俺は!! ・家政婦のミタ ・3年A組‐今から皆さんは、人質です‐ ・東京タラレバ娘 ・学校のカイダン ・#リモラブ ・知らなくていいコト 他 | 【バラエティ】 ・ガキ使 ・今夜くらべてみました ・うちのガヤがすみません! ・しゃべくり007 他 【アニメ】 ・鬼滅の刃 ・呪術回戦 他 |
感想
冤罪に立ち向かう実験で立証するというのは新たな刑事ドラマという感じですごく新鮮で面白かった。
現実的にも難しいのかもしれないけれど冤罪が消えてほしいと心から思うようになった。
この物語を見ながら冤罪って本当になくなってほしいと思った。
本当は無実にも関わらず冤罪で人生が一変してしまう。
ドラマでは全ての物語で無罪を勝ち取るわけではなくて、またそこが冤罪を証明する難しさが伝わってきた。
このドラマは物語の展開がすごく面白いのだけれどもし現実的にこんな簡単に家族で冤罪であることを実証できるのだろうか?と思ってしまった。
でも冤罪の人は何の罪もないのに人生を潰されてしまう。
現実世界でもこの人のような人が絶対にいて欲しいと願う。
まとめ
『イノセンス 冤罪弁護士』は、Huluで配信中です!
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※本ページは2022年10月時点の情報になります。
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