なぜ君は総理大臣になれないのか(ドキュメンタリー映画)公式無料動画配信や見逃し・レンタルをフル視聴する方法！感想まとめ

この作品はひとりの人間から時間をかけてしっかりとじっくりと描いたドキュメンタリーで、この国を動かしている一端を内側から覗くことができる。
作品を通して彼らを見る目を持って考えねばならないことで、選挙の投票率が40%にも満たない地区も多い、多すぎるこの国で、他の動きがあるわけでもなく文句は言うが、政治には興味を持たない人々の国がここにある事実を考えなければならないと思った。

ただただ熱くて誠実な人間を見て感動して涙が止まらなくなった。
このご時世にこんな体験ができるとは思っていなくて、まさしく理想と現実のギャップだった。
そして、この人が一番政治家として普通に指示したいと思うような魅力を持っている政治家だった。
こんなにも優秀でまともな政治家がこんなにも苦悩しているのかということに一抹の希望も感じることができて、この作品を見て本当に良かったと思う。

この人は政治家という職業としてではなく、高い志を持ちこの国のために働こうとしている政治家。
自分の幻想にあるのは高い志を持って国のために働いてくれる政治家。
でもこれが幻想と思ってしまうのが現在の政治を取り巻く環境を表しているように感じてしまった。
世界が大きく変わっていく中で、いつかは政治システムにも変化の波が襲ってくるとは思っているけれど、一体それがいつになるのだろうか。
今の子供世代が大人になった時、現在のような政治システムは変わっているのだろうか・・・。
自分も有権者の一人なので他人ごとではない、自分のこととして考えなければならないと感じた。
そう純粋な気持ちで感じることが出来た作品だ。

この作品を見ていると日本の政治の構造自体に不信感がどんどんと膨れ上がっていき、ホラーだとさえ感じるような作品だった。
でもそんな中で真っ直ぐで熱くて聡明な小川さんのブレない力強さにはとても勇気をもらった。
少なからずこの作品はドキュメンタリーということでバイアスが働いているとはいえ、今の日本にこんな政治家がいるということを知れただけでもこの作品を見た価値がある。