スパイの妻(映画)公式無料動画配信や見逃し・レンタルをフル視聴する方法！感想まとめ【蒼井優・高橋一生共演】

この作品は戦時中が舞台になっているけど、舞台はあまり重要ではなくて、現代でも通じるような人間の複雑な心理が上手に描き出されている作品だと思う。
だから戦時中が舞台となっているのは「狂った時代」だったからなのかなと思った。
何が真実で何がウソなのか、何が狂っていて何が正しいのか結局のところは誰にも分からなくて、人生は自分で判断して進んでいくしかないのだと思わされた。

この作品の蒼井優の演技が終始上手で目が離せなくなった。
お見事！！
少し狂気的な愛情のように感じたけど、たとえ報われなくても裏切られたとしても、それでもずっと一人のことを愛せるって本当に凄いなあと思った。

スパイの妻と言われても愛する夫のために一生懸命な妻には感動した。
スパイというよりは「告白者」なのだけれど、政府に反抗しているからスパイになってしまうのか・・・。
ただ幸せに暮らしたかっただけなのに・・・。
やっぱり戦争なんていいことない！

この作品を見ていると、正義を果たすのか、国を守るのか・・・、この時代を生きた人たちはたくさんのジレンマがあって本当に大変だったのだろうなと思った。
何を正義とするか・・・。
倫理としての正義か日本国民としての正義か・・・しかしこの時代は倫理としての正義は反逆者になってしまう。
「私は一切狂っておりません。でもそれがこの国にとっては狂っているということなんです。」
この言葉はすごく考えさせられたし印象に残っている。