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「グッドライフ〜ありがとう、パパ。さよなら〜」とは?
2011年4月19日から6月28日まで放送されていたドラマ「グッドライフ〜ありがとう、パパ。さよなら〜」。
このドラマは韓国のベストセラー小説「カシコギ」が原作となっていて、舞台の設定を日本に置き換えてドラマ化されました。
白血病と闘っている幼い息子と、そんな息子を献身的に看病している父親の儚い運命が描かれたヒューマンドラマで、反町隆史主演で放送されていました。
もし、自分の子供が白血病になったら、あなたは何ができますか?
2000年、韓国で200万人が涙し、“カシコギ・シンドローム”というブームを巻き起こした話題の韓流ベストセラーを元にたくさんの共感とともにお届けする感動のヒューマンドラマ。
“家庭を省みなかった父親”が息子から自分に向けられた愛に気づき、“白血病と闘う息子”を献身的に看病する、ある親子の哀しい運命を描く、まさに涙なしでは見られない…無償の愛の物語。
そんな期待作が、今春、日本でついに連続ドラマ化決定!
この4月、日本中を涙で包む一組の親子が誕生する。
ぎゅっと抱きしめればそれで全てが伝わる母親と違って、父親と子供の距離は永遠の探り合い。その伝わらないもどかしさ、切なさこそが父と子の物語そのものだと言えるだろう。
もし父性とは、自然に備わるものではなく、子供のために奮闘することで獲得するしかないものだとしたら、父親という生き物は、何と不器用で、哀しく、愛おしい存在なのではないだろうか?
そんな主人公・父親を演じるのは、反町隆史。
今までの熱血父親像とはひと味もふた味も違う、身も心もボロボロ、家事・洗濯・育児に翻弄される父親役に挑戦し、新境地を切り開く!
また反町の子役を演じる子どもの最終オーディションには、反町自身も参加するほどの力の入れよう。反町の主演ドラマは、2008年7月クールの『ロト6で3億2千万当てた男』(テレビ朝日系)以来、約3年弱ぶりで、制作する関西テレビとは、1998年7月に放送した「GTO」以来、約13年ぶりに反町とタッグを組むことになっていることも注目の一つである。
澤本大地(反町隆史)は産和新聞社社会部の記者。仕事に妥協を許さず、取材対象を容赦なく追究して数々のスクープを飛ばしてきた大地は社内でも一目置かれる存在だ。今日も不祥事を起こした企業の謝罪会見に出席した大地は、組織ぐるみでミスを隠蔽してきた証拠を突きつけて社長を糾弾。狼狽する社長、騒然となる他紙の記者たちを大地は勝ち誇った目で悠然と眺めていた。
事件のスクープ記事で社長賞を贈られた大地は、上司の奥田慎一(北見俊之)からデスクへの昇進を打診される。深夜、上機嫌で帰宅する大地。ところが、迎えてくれるはずの妻の華織(井川遥)の姿はない。6歳のひとり息子・羽雲(加部亜門)も華織の行方を知らないという。まもなく、大地はテーブルの上に残された封筒に気づく。中には華織が判を押した離婚届が入っていた。
翌朝、リビングには華織に連絡を取ろうと一晩中電話をかけ続け、疲れ切った大地の姿があった。つながらない電話にいら立つ大地は、起きてきた羽雲も目に入らない。やがて、羽雲に学校へ行く支度をさせなければならないことに気づくが、家庭のことはすべて華織に任せきりだった大地は着替えをしまってある場所がわからない。時間が気になる大地は、甘えるように話しかけてくる羽雲を「父さんは仕事だ」と冷たく遮り、慌ただしく取材先に出かけて行った。
同じ頃、明青医科大学付属病院では、小児科に赴任してきた新人CLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)の紺野七海(榮倉奈々)が小児科医の円山湊人(伊原剛志)ら医療チームを前に意気揚々と挨拶をしていた。CLSとは入院した子どもや家族の心のケアをする仕事だが、聞き慣れないその名称に足立優香(永池南津子)ら看護師は戸惑いを隠せない。
一方、大地は警視庁記者クラブでスクープを逃した若い記者を厳しく叱りつけていた。そんなとき、華織の代理人を名乗る弁護士から離婚の件で話がしたいと電話が入る。がく然となる大地に、さらに羽雲の担任・細川(荒木宏文)から連絡が入った。羽雲が休み時間にケガをし、病院にいるという。大地はくわしい事情も聞かずに「病院に行けばいいんですね」とそそくさと電話を切り、弁護士事務所へ向かう。
その頃、華織のそばには、彼女の世話を焼く雪村慎平(鹿賀丈史)の姿があり…。
羽雲が治療を受けていたのは明青医科大学付属病院だった。不安そうな羽雲に、軽いケガで済んだので心配はいらないとやさしく説明する円山だったが、以前からヒザに痛みを感じていたという羽雲の言葉に、胸騒ぎを覚える。
診察を終えた羽雲に付き添っていた七海だが、ようやく迎えにやってきた大地が、羽雲に対していら立ちを隠さず自分のペースで行動する様子が気になって…。
家を出た華織(井川遥)に離婚を突きつけられた大地(反町隆史)は、「パパをひとりぼっちにしたくない」と大地のもとに残った羽雲(加部亜門)の心情を知り、ひとりで羽雲を育てていこうと決意。だが、慣れない家事に手を焼き、羽雲をあまり構ってやれない。そんなある朝、羽雲からひざの痛みのことで病院に検査に来るよう言われていることを打ち明けられるが、ただの成長痛だと受け流し、慌ただしく仕事に出かけてしまう。
その頃、明青医大病院の小児病棟では、七海(榮倉奈々)がカラフルに模様替えした子どもたちのプレールームに看護師たちがあ然となっていた。反発を受けても懲りることなく、自分のやり方を貫こうとする七海を、半ばあきれた目で見ている優香(永池南津子)。一方、円山(伊原剛志)は約束の日になっても検査に現れない羽雲のことを気にかけていた。
その日の午後、警視庁記者クラブで仕事に追われていた大地に羽雲の担任教師・細川(荒木宏文)から電話が入った。羽雲がひざの痛みを訴え、体育の授業を休んだというのだ。細川は検査に連れて行くよう促すが、家庭のトラブルを知られたくない大地は周囲の記者の目を気にして早々に話を切り上げてしまう。
羽雲は放課後、華織と一緒に通っていた東京美術大学の親子絵画教室に出席していた。子どもたちに絵を教えていた慎平(鹿賀丈史)は羽雲がひとりで来たことに気づき、家まで送っていくことに。仕事を抜け出して羽雲の様子を見に来た大地は2人に出くわし、羽雲がひとりだった理由を華織が体調を崩したからだと説明。だが、事情を知っている慎平はやり切れない思いにとらわれる。
華織は独身時代に就いていたキュレーターの仕事に復帰しようと、美術館を巡って面接を受けていたが、なかなか採用が決まらない。そんな華織を心配げに見守る慎平だが、華織は「面接で絵の話ができるだけで楽しい」と明るい表情を見せる。華織は大地との結婚生活の中で抑えてきた自分の思いを、自由に表現できることに充実感を覚えているようだった。だが、慎平が羽雲のことを切り出すと、華織は「もうあの子のことは言わないで」と表情を硬くする。
ようやく大地は羽雲を連れて明青医科大病院へ。羽雲の検査中も仕事の電話に席を外し、羽雲のそばにいようとしない大地に、円山は複雑な思いを抱く。そしてまもなく、診察室に呼び入れられた大地は円山から検査の結果を告げられる。羽雲の血液に異常が見つかり、今すぐにでも検査入院が必要だというのだ…。
羽雲(加部亜門)が小児白血病に侵されていると知った大地(反町隆史)は、ついに華織(井川遥)との離婚を受け入れる決意を。華織に病気のことを知らせず、ひとりで息子の闘病を支えていこうと覚悟を決める。
翌日、大地は上司の奥田(北見敏之)に離婚を報告。自分が羽雲を引き取ることを打ち明ける。奥田は仕事と育児を両立できるのかと心配し、大地の父親の話をしようとするが、大地はその言葉を遮って仕事に戻る。そして大地の脳裏には、幼いころの父親との辛い思い出がよみがえっているのだった…。
徹夜続きの仕事に追われながら、合間のわずかな時間で家事や羽雲の見舞いをこなそうと奮闘する大地。だが表情には疲労の色が見え始めていた。そんな折、昨年末に起こった殺人事件の容疑者が逮捕された。容疑者は16歳の少年。事件の担当記者は児島(金井勇太)だった。児島の自殺未遂に責任を感じていた大地は、自ら少年の身辺取材に乗り出す。
病院では、七海(榮倉奈々)の提案がきっかけで羽雲が思わぬことを始めていた。大地の仕事さながらに、円山(伊原剛志)や看護師たちへの“取材”に夢中になっていたのだ。新聞のレイアウトのように線が引かれた用紙に、聞き出したことを嬉々として書き込む羽雲。
そんな折、病院を訪れた大地は、羽雲の抗がん剤治療がいよいよ始まることを円山から聞かされる。心身ともに辛い治療になるうえ、免疫力の低下で軽い感染症も命に関わることがあると告げる円山。病室に向かった大地は羽雲に治療について説明をし始めるが、七海からすでに説明を受けていた羽雲は「がんばる」と前向きな態度を見せる。
一方、華織は美術館に復職し、いきいきと仕事をこなしていた。後輩から慎平(鹿賀丈史)との関係を勘ぐられた華織はこれを否定するが、かつてともに美術展の仕事をした慎平と再会し、心が救われたことを打ち明ける。だが、大地のもとに残してきた羽雲への思いで心は揺れていた。
その頃、大地は容疑者の少年の自宅の前で、家族から話を聞こうと張り込みを続けていた。だが、家族は一向に現れる様子がない。そんなとき、少年の父親が警察署から出てきたとの連絡が入る。自宅に戻るはずの父親を押さえようと意気込む大地だが、そのとき、病院から電話が入り…。
羽雲(加部亜門)の闘病を全力で支えようと決心した大地(反町隆史)は、上司の奥田(北見敏之)に自ら願い出て定時に帰宅できる資料部へ異動。仕事を終えるとその足で病院に通い、慣れないながらも懸命に羽雲の看病を続けていた。
一方、羽雲は同室の入院患者で同じ年頃の藤本太陽(小山颯)と仲よくなり、病院での生活にも慣れ始めていた。そんなある日、母親の美紀(奥貫薫)に甘える太陽の姿を目にした羽雲は、華織(井川遥)がいないことを痛感。うらやましさから太陽にすねた態度をとり、ケンカをしてしまう。
翌朝、目を覚ました羽雲は太陽のベッドが空になっていることに気づく。容体が急に悪化し、病室を移って治療を受けることになったのだ。太陽は羽雲と同じ小児白血病に侵されていた。
羽雲は弱々しくベッドに横たわる太陽を元気づけようと考え、太陽の好きな恐竜のパズルを作ることに。羽雲にせがまれ、パズルを買って病院に向かった大地は、太陽の病室に慌ただしく駆けつける七海(榮倉奈々)に遭遇する。太陽の容体が急変し、危篤状態に陥っていたのだった。そして数時間後、円山(伊原剛志)らの懸命の治療もむなしく、太陽は息を引き取った。
美紀は羽雲にショックを与えないよう、太陽の病気が治って退院したと説明。必死に笑顔を作り、「何があっても元気になって、パパを喜ばせてあげて」と羽雲を抱きしめて病院を去る。だが、羽雲は何事か察したのか、急速に元気をなくしていく。円山は羽雲に真実を伝えるよう大地に助言するが、大地は羽雲が傷つくのを恐れて言い出すことができない。
数日後、病院に慎平(鹿賀丈史)が現れた。絵画のワークショップに来ている羽雲の同級生から入院していることを聞かされ、驚いて様子を見に来たのだ。だが、親族でないことを理由に面会を断られて帰ろうとしたとき、力なく車いすに乗せられて運ばれていく羽雲の姿を見てがく然となる。
羽雲は太陽の話をあえて逸らそうとする大地に反抗的な態度を取るようになっていた。待合室でひとり思い悩む大地。そこに七海が現れ、友だちの死は子どもにも伝えるべきだと助言。「悲しいときは泣いていい。ちゃんと泣かせてあげてください」という七海の言葉を聞いた大地の心に、ある思いが浮かび…。
羽雲(加部亜門)の治療は順調に進み、病状は安定。だが、食欲が落ち、以前のように病院スタッフに無邪気に話しかけることも少なくなっていた。親友の太陽(小山颯)が亡くなったこともあり、気力をなくしたかのように見える羽雲が七海(榮倉奈々)には心配でならない。
病室を訪ねた大地(反町隆史)は、羽雲が病院から一歩も外に出ることができないストレスを抱え込んでいることに気づく。1学期に入院し、夏休みを病院で迎えていた羽雲は、楽しみにしていたプールに行くこともできないのだ。大地は少しの間だけでも羽雲を喜ばせてやりたいと円山(伊原剛志)に外出許可を願い出るが、円山は治療に細心のケアが必要な時期だと難色を示す。
そんなある日、華織(井川遥)が病院に現れた。慎平(鹿賀丈史)から羽雲の入院を聞かされて心配でたまらず、会いたい気持ちを抑えられなかったのだ。華織は羽雲の面会を求めるが、親権を持つ大地の許可がなければ認められないと円山に断られてしまう。
華織は意を決して大地のもとへ。羽雲が白血病だと聞かされてショックを受け、会わせて欲しいと頼むが、大地は冷たく突き放す。
そんな折、円山からついに外出許可が出た。父親と一緒に出かけられると聞き、「パパと遠足に行ける」と大喜びする羽雲。大地は七海の提案で白紙の“お願いカード”を5枚渡し、外でやりたいことを5つ書くよう羽雲に告げる。しかし、最後の1枚は前日の夜になっても、白紙のまま。それに気付いた大地は七海に、「子供は母親に会いたいものか」と独り言のように悩みを打ち明ける。
羽雲が待ちに待った外出の日がやってきた。大地は羽雲がカードに書いた願いをすべて叶えてやろうと奮闘する。楽しそうにはしゃぐ羽雲の姿に、大地は顔をほころばせる。
その頃、華織は羽雲に会えない苦しい思いを慎平に打ち明けていた。羽雲を手放した自分にはどうすることもできないと漏らす華織に、慎平は「また、目をそらすのか。本当はどうしたいんだ?」と指摘。すると華織はひと目でいいから羽雲に会いたいと心情を吐露する。
一方、羽雲の書いた4つ目の願いを叶え、クラスメートのあおい(畑芽育)と羽雲を会わせていた大地の携帯電話に華織から着信が。羽雲に会わせて欲しいと必死に訴える華織に大地は…。
順調に治療が進んでいた羽雲(加部亜門)の病状が悪化。血液中の白血病細胞が再び増加し、病気が再発していることがわかった。抗がん剤治療での完治は難しいと判断した円山(伊原剛志)は、大地(反町隆史)に骨髄移植を提案するが、大地の白血球の型は羽雲と一致せず、大地からの移植は不可能と判明。大地はプライドを捨て、華織(井川遥)に頭を下げて血液検査を受けてもらうが、残念ながら華織の型も適合しなかった。
羽雲はこれまでより強い抗がん剤治療で白血病細胞を抑えながら、骨髄バンクに登録して型の一致するドナーを探すことに。しかし、2カ月経ってもドナーは見つからない。これまでより強力な抗がん剤の副作用に苦しみ、日に日に体力が衰えていく羽雲を見守ることしかできない大地は、少しでも長くそばにいてやりたいという思いからついに会社を辞めてしまう。
華織は羽雲に会えないながらも闘病を支えようと、慎平(鹿賀丈史)に頼んで羽雲の好きな画集を取り寄せ、七海(榮倉奈々)を通して病室に差し入れる。七海は羽雲に会わないままでいいのかと問うが、華織は「あの子の気持ちを乱したくない」と病室に顔を出そうとしない。待つことしかできない華織は、諦めきれず必死に医療専門書をあたり、韓国から提供された骨髄で移植が成功した事例を見つける。しかも、その手術に携わった韓国の小児白血病の権威・李信基(イ・シンギ)教授(チョン・ウソン)が学会出席のため来日中だと知った華織は、いてもたってもいられず会場のホテルへ赴く。そして李との面会を願い出るが、会うことはかなわなかった。
その頃、羽雲が肺炎を起こし、危険な状態に陥っていた。苦しむ羽雲の姿をただ見守ることしかできない大地は無力感にさいなまれる。かたや、華織は強い決意を持ってホテルの前で李を待ち続けていた。雨のなか、濡れながらも自分を待ち続ける華織のがむしゃらな姿に傘をさし出す李。華織はすがる思いで血液検査の結果を渡し、羽雲の骨髄移植を叶えたいと訴えるが…。
羽雲(加部亜門)の骨髄移植のドナーが見つからないまま12月に入ったが、病室には華織(井川遥)も見舞いに訪れるようになっていた。一方、大地(反町隆史)は羽雲の病室に詰めながらフリーライターの仕事を始めるのだが、慣れない仕事と介護の両立で疲労はピークに達していた。
日本の骨髄バンクを通じてコーディネートを依頼されていた韓国の骨髄バンクで、羽雲のドナーが見つかった。華織から羽雲を救って欲しいと頼まれていた韓国の小児白血病の権威・李(チョン・ウソン)は、自ら羽雲の担当を希望。そして待ちわびる大地らにも、吉報がもたらされる。最高のクリスマスプレゼントだと喜ぶ大地だったが、その矢先、外出先で倒れてしまい、そのまま検査入院することになってしまう。ただの過労だとタカをくくっていた大地に、医師が告げた検査結果は意外なものだった…。
1月になり、いよいよ羽雲の手術が行われることになるが、手術の前日、七海(榮倉奈々)はたまたま大地の検査結果を目にしてしまい、ショックを受ける。
翌日、数時間に及んだ手術は無事に終了。だが、円山(伊原剛志)からは移植された骨髄が羽雲の体にうまく生着するかどうかが判明するまで、2週間は経過を見なければならないと説明される。一方、大地と華織が離婚していると知った李は、「父親って悲しい生き物ですね」と、大地に“カシコギ”という魚の話を始める。カシコギのオスはメスが生んだ稚魚を育て、子供が成長すると安心したかのように死んでいくという。“父親はどう生き、子どもに何を残して死んでいくべきなのか”という李の言葉が大地の胸に突き刺さり…。
骨髄移植が成功し、順調に回復した羽雲(加部亜門)がついに退院の日を迎えた。大地(反町隆史)に連れられ、うれしそうに病院をあとにする羽雲だったが、大地が末期のすい臓ガンに侵されていることを知る七海(榮倉奈々)は、その背中を複雑な思いで見つめる。
羽雲は長らく休んでいた小学校に復学。クラスメートとの再会を楽しみに元気に通い始めるが、作文の発表もうまくできず、大地が一生懸命作ってくれた折り紙の「ゴリおさん」をこわされても、言い返すことができない。そんな自分を弱虫だと感じ、落ち込んでいく羽雲。
一方、羽雲が学校に慣れるまでは毎日迎えに行くと約束した大地だったが、ある日、七海に呼び出された先で痛みに襲われ、倒れてしまう。学校で心細げに大地を待ち続けていた羽雲は、担任から知らせを受けて駆けつけた華織(井川遥)の胸に、まっすぐに飛び込む。
羽雲を連れ帰った華織は、ようやく電話がつながった大地から仕事で迎えに行けなかったと聞かされ、言葉を失う。自分の病気を隠し続ける大地を目の当たりにした七海は、病院で治療を受けるよう大地に告げるが、残された時間をすべて羽雲のために使いたいと思う大地の態度はかたくなだった。それでも諦めず「ちゃんと現実を見てください」と、大地を懸命に説得しようとする七海の言葉が、大地に突き刺さり…。
意を決した大地(反町隆史)は、自分が末期のすい臓がんに冒されていることを、円山(伊原剛志)に打ち明け、「あとどれくらい生きられるか」と尋ねる。検査の結果、円山からは、がんがほかの臓器にも転移し、「あと1カ月もつかどうかもわからない」重篤な状態だと告げられる。
円山は、これから激しい痛みに襲われる頻度が増え、羽雲(加部亜門)の前で命を落とす事態もありうると警告するが、大地は入院も治療も拒否。羽雲と親子の思い出を作るため、残された時間をすべて費やす決意を固める。
そんな折、羽雲が大地の田舎に行きたいと言い出した。父親の自殺を目の当たりにした大地にとって、故郷は辛い思い出しかなかったが、羽雲の願いを叶えたいと自分が生まれ育った港町に羽雲を連れて行こうと約束する。しかし、大地の体調はどんどん悪化の一途をたどっていくのだった。
一方、華織(井川遥)は慎平(鹿賀丈史)からフランスでの仕事を持ちかけられる。キャリアを積む絶好のチャンスだが、2年は日本に戻れないという現実に、自らの夢と羽雲への思いの狭間で、華織の心は揺れる。
その頃、故郷で羽雲と楽しい時間を過ごしていた大地は、親子の記念写真を撮ろうと写真館を訪れる。そこでふと思い立ち、自分ひとりの写真を撮影してもらうことに。表情を引き締め、覚悟を決めたようにカメラを見つめる大地の胸中は…。
羽雲(加部亜門)の目の前で倒れた大地(反町隆史)は、もう自分1人では羽雲の面倒を見ることができないと悟り、仕事が入ったから、しばらく羽雲を預かって欲しいと華織(井川遥)に連絡する。その翌朝、大地はまるで親子の最後の時間を惜しむように羽雲と一緒にカレーを作り、何事もないように羽雲を学校へ送り出し、ひとり病院へと向かうのだった。
円山(伊原剛志)の前で意識を失い、そのまま入院することになった大地は、羽雲に連絡しようとする円山を制し、羽雲とはもう一緒には暮らせないと口にする。羽雲は、そのことを知るよしもなく、華織のもとで大地の帰りを待ちわびていた…。
数日後、華織に連れられた羽雲が定期検診のため病院に現れた。その姿をこっそりと見守った大地は病院を抜け出すと、編集者に会って今後の仕事を断り、世話になった元上司・奥田(北見敏之)を飲みに誘って密かに最後の別れを告げる。その夜、自宅に帰った大地は、まるで自分が消えゆく怖さを打ち消すように黙々と私物を処分し、ひたすら身辺整理を続けるのだった。
翌日、大地は慎平(鹿賀丈史)を訪ね、自らのがんを告白し、華織と羽雲の今後を見守ってやって欲しい、そして2人には病気のことを黙っていて欲しいと深く頭を下げる。慎平はそんな大地の姿を目の前にかける言葉も見つからない。
大地は最後に華織を呼び出し、羽雲を引き取って欲しいと切り出す。華織に事情を知らせたくない大地は、羽雲の世話に疲れ、記者に復帰することにした、と淡々と嘘を語るが、何も知らない華織は絶句。羽雲が大地の帰りを待ち続けているという華織の言葉にも、耳を貸さず去っていくが…。
大地(反町隆史)が断腸の思いで羽雲(加部亜門)を突き放し、華織(井川遥)のもとに送り出してから2週間が過ぎた。華織と暮らし始めた羽雲は、大地のことなど忘れたかのように明るく振る舞っていた。しかし羽雲が、強がって無理をしていると気づいた華織は、慎平(鹿賀丈史)に会い、羽雲の心に大地がいる間は日本を離れられないとフランス行きの辞退を告げる。
そんなある日、羽雲はついに大地に会いたい気持ちを抑えきれなくなり、一緒に暮らしていたマンションへ出かける。が、すでに部屋は引き払われており、大地の姿はもちろん、家具もすべてなくなっていた。追ってきた華織も無人の部屋で泣き崩れる羽雲を見つけ、大地が何も言わず姿を消したことを悟ってがく然となる。
一方、大地は明青医大から海の見えるホスピスに転院し、ひとり静かに最期の時間を過ごしていた。訪ねてきた七海(榮倉奈々)にも「息子が本当のことを知る日が来たら渡して欲しい」と羽雲への手紙を託し、「いい人生を送ってください」と別れを告げ、かたくなにひとりで最期を迎える覚悟を決めていた。
大地の行方を探す華織は、手掛かりを探し、マンションから持ち帰った郵便物を調べていた。そこに大地の遺影のような写真を見つけ、胸騒ぎを覚えて七海のもとを訪れる。大地のことで何か知っていれば教えてほしいと頼む華織に、七海は何も知らないとしらを切るが…。
その頃、ホスピスには円山(伊原剛志)が訪ねていた。「羽雲にしてやれることはもうない。私の役目は終わった」と羽雲に会わないまま最期を迎えようとする大地に、円山は「本当にそうでしょうか?」と諭すように話し始め…。
澤本 大地 :反町隆史
澤本 羽雲:加部亜門
天宮(澤本) 華織 :井川遥
澤本 大地の父親:松重豊
澤本 大地の母親:大川真澄
紺野 七海 :榮倉奈々
円山 湊人 :伊原剛志
黒木 啓二:渡辺邦斗
李信基教授:チョン・ウソン
韓国医師:ミン・ユンスク・チェイ・ヒュン
足立 優香:永池南津子
井上 英子:田嶌友里香
皆川 美紀:福田敦子
蒲田 美代子:春山玲那
真山 雅:羽村純子
婦長:山野海
藤本 太陽:小山颯
はな:石井心愛
東 まり:毛利恋子
藤本 美紀:奥貫薫
藤本 萌:ニイナ
細川 良二:荒木宏文
瀬川 あおい:畑芽育
山下 陸:椙杜翔馬
川上 海:本田海青
谷中 空:山田瑛瑠
関根 健太:関戸咲介
奥田 真一:北見敏之
児島 賢哉:金井勇太
福島 貴之:RIKIYA
谷:山本龍二
大地の本社上司:戸田昌宏
雪村 慎平 :鹿賀丈史
水島 洋子:小橋めぐみ
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感想
このドラマは今までで一番涙無しでは見ることができなかった。
まさかタイトルの意味がこういうことだなんて思いもしなかった。
このドラマで主演を務めた反町隆史は本当に素敵な役者だと思う。
「これ以上近づくな」というところがとにかく切なすぎた。
良き人生とは何だろうとすごく考えさせられる作品で、未だに答えは出ていないけれどこの作品がいいきっかけになった。
このドラマは父親と子供の話に病気が加わって涙無しでは見ることができなかった。
今のご時世なかなか親に会うことができなくなったけれど、この作品を見てすごく父親に会いたくなった。
まとめ
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