夜行観覧車(ドラマ)見逃し配信や無料動画を1話から全話フル視聴する方法

2013年1月。遠藤真弓は、向かいに住む淳子の家の前に救急車が停まっていることに気がつく。夫の啓介は、ドアの覗き穴から青ざめた顔を押し付けるように覗いている。娘の彩花は、薄暗い荒れた部屋で頭を抱え込むように丸まっている。夜の住宅街に救急車の無線の声が大きく響き渡るなか、遠くから淳子の息子・慎司が、錯乱した淳子が家から出てくる様子を見つめている。その瞳には、涙が滲んでいた。
事件を担当する坂留警察署の刑事・結城哲也は、聞き込みを始めるのだが「ひばりヶ丘」全体に得体の知れない違和感を覚え･･･。
2009年9月。真弓は、無理をして小さいながらも一軒家を建て、高級住宅地「ひばりヶ丘」に引っ越してきた。夫の啓介、娘の彩花と家族3人で一軒家で幸せに暮らすという小さい頃からの夢が叶ったはずだった。しかし、現実は理想と違っていた･･･。
真弓は早速、引越しの挨拶に周るのだが、近所の人々は誰も相手にしてくれず･･･。

2010年、春。中学受験に失敗した彩花の入学式。真弓は、夫の啓介と一緒に公立中学校の制服を着た彩花と入学式に楽しく向かう。彩花は、私立には落ちたが小学校からの親友・志保たちと、また一緒に学園生活を送れることに胸を膨らませる。しかし、志保たちの接し方の変化に彩花は気がつくのだが、真弓は気がつかないでいた。
同じ頃、「ひばりヶ丘」自治会婦人部の部長・小島さと子は、手芸の会を開いていた。そこで、ある「ひばりヶ丘」の家庭で結婚が決まったという話になり、お祝い会を開くことになる。真弓が高級住宅地「ひばりヶ丘」に住むのに相応しくないと考えるさと子は、不穏な笑みを浮かべながら真弓を結婚パーティーに誘うのだった。さと子は、ご近所の皆にお嫁さんをお披露目するような簡単な会だと伝える。しかし、お祝いで包む金額が、「ひばりヶ丘」では一律10万円だと知り真弓は驚く。そんな様子の真弓に苛立ったさと子は･･･。

2013年事件当日、朝。
高橋家の面々が朝食をとっている。今日、中学最後のバスケの試合がある慎司は、朝食にほとんど手をつけずに、元気なく席を立つ。部屋に戻った慎司は、自分のスポーツバッグがないことに気がつく。部屋中を必死に探してもない。ごみ収集所にたまったゴミの中をも探している慎司の元に、さと子が、ゴミ袋を手に持って近づいてきた。ゴミ袋を見た慎司は、血の引いたような顔になる。
一方、高台の公園でベンチに座っている淳子を見つけた真弓は、淳子の隣に座り、娘の彩花のことで悩んでいると打ち明ける。淳子も慎司のことで、相談を持ちかけようとするのだが、その場はやり過ごすのだった。家に帰った真弓は、彩花の好きなグラタンを作り彩花の帰りを待っていた。帰宅した彩花は、無言でグラタンを食べながら、真弓の問いかけにも答えない。真弓は彩花の気を引こうと高木俊介の話題を彩花に持ちかけ、俊介は頭が良い子だと話した瞬間･･･！

2013年事件翌日。
殺害された高橋弘幸の妻・淳子が、搬送された病院から行方をくらまし消息不明になり、事件直後に姿を消した次男・慎司の足取りも、依然つかめていない。事件当夜、友人の家に泊まりにいっていた長女・比奈子は、かなり混乱した状態が続いていたが、刑事たちは消えた慎司、淳子の身柄が確保されれば、この事件の解決は長引かないと考えていた。しかし、高橋家の向かいの遠藤啓介が、殺害された弘幸から借金をしていたことが記された借用書が出てくるのだった。
その頃、真弓は、さと子から、事件当時、啓介が高橋家から出てくるところを目撃したと言われたことを思い出し、もやもやした気持ちを抱えながらパートに向かった。
一方、さと子の発言や、啓介が弘幸から借金をしていることを警察から聞かされ気になった真弓は、パートの合間に啓介の会社を訪れるが･･･。

2013年、事件三日後。
高橋弘幸殺害事件の捜査をしている坂留警察署の刑事・結城らは、「ひばりヶ丘」を仕切っている小島さと子に話を聞きに訪れる。さと子は「大事な手がかりを教える」と言い、事件のあった高橋家の向かいに住む遠藤啓介が、事件直後、高橋家から出てきたのを目撃したと教える。事件直後から失踪している弘幸の妻・高橋淳子と啓介に繋がりを感じる結城は、啓介の張り込みを後輩の藤川に命じる。
その頃、関西に一人暮らしをしている高橋家の長男・良幸は、大学の研究室にこもっていたため、事件の事を一切知らないでいた。久しぶりに部屋に帰ってきた良幸。部屋にいた良幸の彼女・明里から、置きっぱなしにしていた携帯を見せられる。そこには妹の比奈子から、事件のことで不安な気持ちを伝えるメールが。
一方、真弓の娘・彩花は、真弓がパートをしているスーパーで友達から万引きを強要され、その場に居合わせた真弓は･･･。

2013年、事件四日後。
逃亡中の淳子から連絡があり、高台の公園で待ち合わせをした真弓は、駆け寄ってきた淳子のやつれた表情に驚く。淳子は、会うなり同じく失踪中の慎司を探して欲しいと懇願する。真弓は、そんな淳子に事件の翌日、夫の啓介と会っていたことを確認すると、淳子は真弓を裏切ることは絶対にしていないと言うのみだった･･･。
京都では妹の比奈子と良幸の彼女・明里が、憂鬱な表情で自分の部屋に戻ってきた良幸を待ち受けていた。良幸は慎司から電話がかかってきたこと、その電話で「死ぬしかない」と慎司が言っていたことを話す。そして、横浜に戻り、遺体安置室へと入った良幸は、横たえられた弘幸の遺体に触れ、はじめて弘幸の死を実感するのだった。良幸と比奈子が病院のロビーを歩いていると、目の前に真弓が立っていた。
真弓は二人と一緒に「ひばりヶ丘」の高橋家へ帰るが、中傷ビラで覆われた我が家を見た良幸と比奈子は絶句する･･･。

2013年、事件四日後。
張り詰めた顔で車を運転する啓介。啓介は、鮮血が滲み出ている何かを包んだタオルの入ったビニール袋を出し、シートの下に押し込む。犯人として淳子が逮捕されたものの、動機も不明、凶器も見つからない、次男の慎司も行方不明のまま。結城は啓介への捜査の手を緩めなかった。
事件五日後。
車で帰宅した啓介。そっと家に入ると、真弓が出迎える。その場を誤魔化してやり過ごそうとしたとき、ソファに刑事の結城らがいることに気がつく。蒼白になった啓介を見て、真弓は戸惑うのだった。
一方、ビジネスホテルで生活を始めた良幸と比奈子。比奈子は、母親の淳子が弘幸を殺したという自供を認めないでいた。すると、良幸は、3年前に慎司が話した誰にも言えずに苦しんでいた<ある事>を比奈子に話し始める。
その頃、家を出て行った啓介を言葉も出ずに見送った真弓は、玄関先の騒ぎに気がつく！

2013年、事件五日後。
派手に割れるガラス窓の音をきっかけに、真弓は彩花に駆け寄りつかみかかり、暴れる彩花を床に突き倒し、彩花の口をふさぐ。金切り声をあげる彩花、真弓は床に落ちた唐揚げを彩花の口に押し込む。その時、騒ぎに眉をひそめ、さと子がやってきた。ガラスの割れたところから室内をうかがったさと子には、彩花に馬乗りになり、首を絞めているような真弓の姿が見えた･･･。
一方、ビジネスホテルで生活を送っていた良幸と比奈子は、マスコミの目を掻い潜って「ひばりヶ丘」の高橋家に戻ってきた。懐中電灯で室内を照らしながら階段を上がり、やがて懐中電灯の明かりが部屋の隅にうずくまる慎司の姿をとらえる。良幸にすがり、泣き出す慎司は、良幸と比奈子に警察に行く前にどうしても話しておきたいことがあると言い、父・弘幸と母・淳子、そして慎司自身だけが知っている衝撃的な出来事を話しはじめるのだった!!

2013年、事件七日後。
坂留署の廊下で慎司は、刑事の結城に父親の弘幸を殺害したのは自分だから母・淳子を返して欲しい、と言い出す。その場にいた良幸と比奈子は絶句するしかなかった。その話を聞いた淳子は、結城に慎司に会わせてほしいと錯乱したように懇願する。
良幸と比奈子は、慎司を引き取るために親戚の晶子の元に身を寄せることにしたのだが、結城から電話がかかってきて、本人の強い希望で、慎司が晶子の家ではなく児童養護施設に身を寄せることになったと知らされる。
一方、真弓の視界に川に入っていく女の子の後姿が見え、それが彩花だと気がつく。全力で走っていく真弓。真弓の呼びかけに彩花は足を止め、ゆっくりと振り返るが、生気のない目で真弓を一瞥すると再び歩き出すのだった･･･。
2013年、事件八日後。
真弓は高橋家の家屋を見つめていた。ビラに書かれた心ない言葉たちに向かって毅然とした顔つきで歩み寄っていき･･･。

2013年、事件九日後。
「ひばりヶ丘」に報道陣を集めた良幸は、比奈子を引きつれ、「何が本当で、何が嘘か、この事件にについて、そして高橋家の人には言えない秘密」について語りだす。ひとり、養護施設で保護されていた慎司は、TVの中の良幸に止めろと叫ぶのだった･･･。
刑事の結城に保護された良幸と比奈子は慎司と再会するのだが、会うなり慎司は良幸に掴みかかる。そして、慎司は今まで黙っていた事件の真相を語りだす。
一方、リビングで良幸の会見を扱ったニュースを見ていた真弓、啓介、彩花。3人とも釈然としない思いでいるなか、啓介の携帯の着信ランプが点滅する。啓介が玄関からこっそり出てくると、通りに携帯を持った結城が立っていた!!
2013年
事件十日後。
さと子に高橋家の子供たちの力になって欲しいと言う真弓の申し出に、驚きの表情を見せるさと子は、真弓に小島家の過去、そして秘密を語りだすのだった･･･。