お終活 熟春！人生、百年時代の過ごし方(映画)公式無料動画配信や見逃し・レンタルをフル視聴する方法！感想まとめ

この作品はとても高評価だったので気になってみたら、面白くてさらにとても為になる内容の作品だった。
現実はどうしても存在するけれど、不安とか暗い気持ちを不用意に煽らないのがまたよかった。
この作品を母親と一緒に鑑賞したのだけれど、母親は父親に見せたいと言っていた。
きっとシニア世代ならではのテーマで自分と重ね合わせていたのかなと感じた。
でも若い人にも絶対に参考になるような終活映画だと思う。

今まで身近なところで人が亡くなるという経験をしたことがないけれど、人が亡くなるということはとても悲しいことだけどとても大変なこともあるということがよくわかった。
なんだか死ぬ前に自分が死ぬという前提で準備をしておくというのもなんだか嫌だなと思うけど、でも細々としたことを生きているうちに、元気なうちに決めておくことも大切なんだなあと実感した。
自分のためだけではなく、自分が亡くなっても遺される家族がいるから。
遺される家族がいるからこそ、その家族のためにも生きているうちから準備をしておくことも大切なんだと思った。

まず橋爪功の頑固おやじ感がとても良かった。
そして高畑淳子の掛け合いも非常に楽しかった。
二人の会話などを聞いていると妙に納得できると言うか、そういう人いるよな！あるある！なんてすごくリアルさを感じた。
「終活」という言葉だけを聞くとやっぱり縁起でもないことを！！と感じる人も今でもやっぱりたくさんいるけれど、でもこれをきっかけに自分の人生を振り返ってみて、楽しかった記憶などいろんなことを思い出すこともきっと残された人生を生きる力になるのではないかと思った。

人が亡くなったりすると相続問題だったり葬儀費用が高額だったりといういろんな大変な話も聞くのでよくわかるけど、大切な家族が亡くなってしまった時に悲しむ時間もなく、葬儀についてやお金の事について決めることややらなければたくさんあるのも事実で。
ただ悲しんでばかりではいられない。
短時間の間にたくさんの決断を遺された人たちはする必要がある。
でも、もしもの時のためにあらかじめ希望などを決めていてくれたら、亡くなった時に遺された家族はとてもありがたいんだろうなと感じた。
そしてどれだけ喧嘩をたくさんしてきても、夫婦には夫婦の歴史があって、いくら子供がいても、２人にしか分からない気持ちがあるんだなということも実感。
年配の方もとても参考になると思うけど、まだまだ自分は関係ないなんて思う若い人でも見て楽しめるしすごく参考になる作品だと思った。