隠れ菊(ドラマ)公式見逃し動画配信や再放送を無料で1話～全話フル視聴する方法

浜名湖畔にたたずむ老舗料亭『花ずみ』の板長と結婚し、専業主婦として暮らす上島通子（観月ありさ）。ある日、しゅうとめであった女将のキク（松原智恵子）が急逝してから、なにかと家を空けることの多くなっていた夫・旬平（前川泰之）から電話がある。「金沢から取引先の酒蔵の社長がやって来るから、浜松を案内してくれ」というのだ。だが、待ち合わせ場所で通子に声を掛けてきたのは、思いもかけず和装の美しい女性、矢萩多衣（緒川たまき）だった。

夫からの離婚願いに応じる代わりに、「花ずみの女将として働き始める」と宣言した通子。だが、実は花ずみは倒産前夜の状況だった。子供と三人で実家に身を寄せた通子は、ある日、別れた夫・旬平の元を訪れる。料亭の倒産で多額の借金を負い、板前の職まで失った旬平の姿を見た通子はあることを思いつき、金沢まで矢萩多衣を訪ねることに。一方、通子の窮状を知る笠井芯太郎（筒井道隆）が協力を申し出てくる。

『花ずみ』の名を引き継いだ小料理屋を浜松市街に新しくオープンさせた通子。旬平を板長に雇い、旧『花ずみ』の仲居頭だった堀口千秋（渡辺典子）も仲居に据えた。オープン記念のにぎわいも落ち着いたある日、旧『花ずみ』の板長だった前田秀次（木下ほうか）が店に嫌がらせに乗り込んでくる。今はライバル店で全国展開の老舗『勝浪』板長だ。さらに、そこに居合わせた男が「飲食代は払えない代わりに」と言って奇妙な行動に出る…。

「飲食代を払えない」と言った男は高名な日本画家・大角六扇（不破万作）で、彼が店に書き残した書が評判を呼ぶ。そして、旬平（前川泰之）の父の愛人だった吉岡鶴代（烏丸せつ子）が店に現れ、先代の女将キク（松原智恵子）の着物を着ていた通子（観月ありさ）に醤油を浴びせる事件がおこる。通子を救ったのは、久しぶりに現れた多衣（緒川たまき）だった。一筋縄ではいかない客たちに鍛えられ、通子は女将として少しずつ成長していくが、キクとの因縁の人物、野沢伸五（寺田農）が現れ…。

先代の女将キク（松原智恵子）との因縁の人物、野沢伸五（寺田農）の依頼で、千食ものしらす鮨弁当を用意することになった上島通子（観月ありさ）。花ずみのキャパシティを超えたそのオーダーに応えるべく、元夫の上島旬平（前川泰之）の新たな妻となった多衣（緒川たまき）に店の手伝いを頼むことに。だが順調に準備が進んでいた矢先、ライバル店勝浪に移ったはずの堀口千秋（渡辺典子）が血まみれで店になだれ込んできた……

旬平（前川泰之）と多衣（緒川たまき）の背中を押して結婚させたつもりだったが、そんな後押しよりも半年以上前に、二人はこっそりと入籍を済ませていたことを知った通子（観月ありさ）。「なぜ本当のことを言ってくれなかったの」と問う通子に、多衣は意外な事実を告げた。
改めて花ずみを会社として設立することにした通子。旬平と多衣に花ずみを任せ、自分は買い取った勝浪を花ずみ新店として切り盛りしていたが――

旬平(前川泰之）が花ずみを去ってから２年、通子（観月ありさ）と多衣（緒川たまき）は二人で花ずみの２店舗を軌道に乗せていた。だが、旬平を失ってからの多衣にも新たな変化が訪れていた。妊娠した多衣は、旬平との離婚届けを残し、一人花ずみから去ってしまう。一人になった通子の元に、笠井建業の社長・笠井芯太郎（筒井道隆）が、ビル建設に伴う贈賄事件で逮捕されたというニュースが届く。

笠井（筒井道隆）との関係を面白おかしくスキャンダルとして報じられた通子（観月ありさ）は、花ずみ最大の経営困難に直面してしまった。一方、旬平（前川泰之）のもとには、妊娠してお腹が大きくなった多衣が現れる。借金返済は無理だと判断した大瀬（榎木孝明）は、通子に花ずみ新店を勝浪に戻し、勝浪の従業員としてニューヨークへ行くことを提案。最後通牒を突きつけられた通子は、最後の大勝負にでる。