滑走路(映画)公式無料動画配信や見逃し・レンタルをフル視聴する方法！感想まとめ

この作品はもがき苦しみながら現代を生きる人々の葛藤や希望が描かれた物語。
テーマは暗くて重いけれど、でもあえて淡々と描いたかのようなドラマが妙に沁みてきた。
この作品からはいじめが人生にどれくらい影響されるのかもよくわかったし、 エンドロール後の歌集から引用された言葉が良かった。

この作品は、あの人がこの人で、この人がその人だったのか・・・という感じでとても良い意味で期待を裏切られた。
みんないろんなことを抱えていて、もがきながら生きていると思うと、自分も踏ん張ろう！と前向きになることができた。
この映画を見るまで原作について知らなかったけど、この作品を観て原作の「滑走路」も読んでみたくなった。

いじめというものはいつの世の中でも問われる難題で、本当に厄介なもの。
いじめられた本人だけではなく時には周囲の人の人生ですら狂わせてしまうことだってあり、いじめた側でも知らない間に修復できない人生の大きな傷を負っていることだってある。
いじめというのは双方にとって何もいいことはないと誰かが教えているのか、それとも誰も教えてくれないのだろうか。
このような作品を通して思春期の子供たちも、いじめについてもっと考えていけたらいいと思う。

この物語の世界観は一見淡白な展開にも見えるが、その中には深海のような深い内容が見える。
自分の過去の過ちやちょっとした一言が、その人の人生に一生の苦しみを与えてしまう。
そして、それは大人になった時に自分に良くも悪くも歪みを生む。
そんなことを伝えられているような映画だった。

私の友達は中学生の時にいじめが原因で自殺してしまった。
この作品を見てその友達を思い出した。
みんな本当は弱くて、だから誰かと一緒にいる。
守るものや理解してくれる人は一人でよくて、そんな存在が欲しいだけ。
私は誰かのそんな人にいつかなれたらいいなと思う。
そのために頑張って生きていこうと思う。