怪病医ラムネ/無料動画配信や見逃しを1話から全話フル視聴する方法・感想まとめ

バリエーション豊富な怪病がそれぞれ面白いものだったのが印象に残ります。男性の股間が竹輪になる、女性の耳が餃子になるといったアイデアは工夫があり、初見ではクスリと笑えるものでした。しかし、その病気を発症した人間の、内面的な問題を後からしっかり掘ることで、見せかけだけの愉快さではなく、深い人間ドラマを見せる展開になっていたのが良かったです。患者それぞれの物語しっかり練られたものだったのが面白い点でした。普段の言動にはちゃんぽらんな点が見えても、困っている人の心を救う、または悪人の心は更生させるなどして、なんとか助けようと奮闘するラムネの人間性に好感が持てました。怪病にはファンタジーの要素がありますが、それを患う人間の物語には、リアルな社会問題が見える点が大人にも受けるものだったと思います。親子関係の不具合や、男女の恋愛における障害などの、実生活でも遭遇しそうなものがあった分、社会性ある作品でもあったと思えます。最終的には、怪病よりももっと怖いものは、現実の人間の心の中に巣食っているのではないかと思えるヒヤリとする要素も見えるものでした。アニメでは、主人公のラムネのガサツな面、優しい男である面を見事表現した内田雄馬さんの芝居がとても良いものとして光っていました。

風貌が全く医者には見えないラムネが医師として、悩みを抱える人に奇妙な症状を引き起こさせるという怪病患者に向き合って原因となる心の悩みを瞬時に暴いていくというこれまでに見たことのないユニークなストーリー設定にとても面白そうだなと興味を引かれたので見てみることにしました。見る前までは、その病を治すまでの過程が重要で長い時間をかけなければいけないのかと思っていたのですが、実際は病を直した後の方が大切な部分で、医者と患者の適切な距離感を図ることの難しさがうかがえたような気がしました。心の病については現実世界でも人間に起こることであり、それを治療しようと思えば周りの人の温かさや思いやり、優しさなどが重要となるであろうと考えられますが、そのような要素がこのアニメではしっかりと捉えられていて素晴らしいなと感じました。「怪病」という現実ではありえない内容の中に、「リアル」が発見できたからこそ楽しんで見ることができたのだろうと思いました。また、内田雄馬によるオープニングテーマとsajiによるエンディングテーマがこのアニメのストーリーや雰囲気に絶妙にマッチしていてかなり良かったなと思いました。これまでに見たことのない異世界なアニメを見たいという人にはぜひこの作品を一度でも見てみてほしいなとお勧めします。

主人公の怪病医ラムネが数々の怪病患者を救っていきます。男前なラムネの芯の通った振る舞いを見ていると、大変かっこよく感じるのでした。ラムネの弟子としてクロがいるのですが、このクロは冷静で、意外にも武術にたけています。どこか抜けているラムネの態度にツッコミを入れたりしていて、この二人は相性ばっちりだと思ってしまいますね。かつてラムネはクロの怪病を直してくれた人物なのですが、周囲との人間関係も解決してくれました。家族とうまくいっていないクロに、解決の糸口を見つけて見せたラムネは流石でしたね。こんな感じでラムネは怪病だけでなく、患者さんの悩みも解決してくれて、しかも報酬は多くは望まない超優良診断所なのでした。ラムネの怪病解決の際には怪具を扱うのですが、それを用意してくれるのが彩芽で、かなりのロリおばさんで可愛らしいです。更にラムネの師匠は紅葉で、凄くスパルタな人物なのでした。こんな感じで、ラムネの周囲の人々はみんな個性派揃い、最後まで飽きないやり取りが見れました。そして怪病なのですが、人々の身体の部位に食べ物関係の物が移植されていることが多いです。なのでとんでもなくシュールな光景があり、そこが怪病医ラムネの肝とも言えましたね。とても面白い作品です。

怪病には必ず原因になる人がおり、その人を反省させることで治してくといったことが毎回のストーリーです。よくある世直し系アニメ化と思いました。自分はこうした物語を飽きずみ見られます。ちょっと下品な回がありますが、楽しめるはずです。作画はいいといえないですが、料理の作画は力入れていて、おいしそうです。オープニングもよい感じで、主人公の声は顔もイケメンの内田さんです。普通に面白いアニメで、普通ではない病気を治すことを専門とするラムネが人とのいろいろな否定的感情に巻き込まれて怪病発症する患者を見て、絆深める物語です。ラムネが変にひねくれなくて、まっすぐでやさしいのが私にはポイント高かったです。アオナがふわっとしてかわいらしく良かったです。クロがラムネにツンデレなのもかわいいです。そして、この作品はよくできたいい意味でのバカアニメでした。かなりしてる子とバカっぽく思え必ず後味よい終わり方をしてくれて、見てる側からすればノンストレスでした。そして今回重かったのですが、その分感度深くて、今回話自体今となっては珍しくない～はもう新出ていないはずの～をずっと妄想してるやつ。仕掛けは簡単ですが、これが簡単に感動を誘うのがうまかったりします。

大変面白い作品。怪病といわれる普通の風邪や癌などの病気とは違うおかしな病を治す医者、怪病医をしているラムネ。そのラムネのもとに集まるお客さん達の過去に触れ、怪病を治していくというのがメインの物語である。ラムネはかなりの女好きで、人をからかったり、おちょくったりすることもあるが、ここぞという時にかっこよさを見せる。普段はヘタレなのに、かっこいいところがあるというギャップがいい。またその他に出てくるキャラクター達が皆個性豊かというのもポイントだ。怪病になってしまったキャラクターたちは、それぞれの過去によってどんな怪病にかかるかが決まる。ラムネは純粋であるがために、その人が欲している言葉を伝える。時には患者のために悪者になったり、自分を犠牲にしてまでも助けようとする。そこに救われる。過去を振り返り、病人を助けるシーンはかっこよさが際立つため、1番の見どころといえる。また、弟子を名乗るクロという人間の功績も大きい。普段はヘタレなラムネを助け、使用人ように動く高校生。頭がよく回転が早いため、大人びていておちついているがまだ高校生。ラムネと怪病を治していくうちに感情面や性格が成長するクロについても目が離せない。

怪病というものはストレスなど、人の心に関係してかかってしまうようで、作品中には様々な悩みや欲を抱えた人が登場するのですが、どの人も珍しい感じではなく、普通にありそうなことなので考えさせられます。
怪病の病名がどれも食べ物が関係していて、病気自体は辛そうなのですが、面白い病名に笑ってしまいます。
ラムネは根本から直そうとするのですが、患者やその周りはそうは思ってないようで、その代償を知らずに応急処置ばかり求めます。
そのせいかラムネの処方は荒治療ではありますが、それぐらいしないと人の心は変わらないということなのでしょうね。
琴と母親の関係は歪で、琴がコンタクトを使い続ける姿には胸が締め付けられるようでしたが、健吾は自業自得ですが更生していて良かったです。
餃子の耳の回は誘拐犯が悪いのであって、母親と理央は悪くないのにあんなに苦しんでいるのは見ていて辛かったです。
ギャグっぽくて面白い作品だと思っていたのですが、この回を見て、優の変わり果てた姿まで描かれていて見方が変わりました。
謎解きで頭を使う部分もあり、幅広く楽しめる作品だと感じました。
楽しい部分もしっかりありますが、人の心の弱い部分、暗い部分、卑しい部分など見ていて考えさせられることも多く、幅広い人に楽しんでもらえる作品だと思います。